毎日新聞社代表取締役社長
松木健
4年前、国立科学博物館に「ヤマイヌの一種」として保管されてきた剝製標本を、「絶滅したニホンオオカミに似ている」と気づいたのが、当時小学4年生だった小森日菜子さんです。小森さんが専門家とともに調査した結果、ニホンオオカミの可能性が高いと分かり、今年論文を発表して話題になりました。「気づく力」や「何かに夢中になれる力」に大人も子どもも関係ないのだな、と改めて感じました。
自然科学観察コンクール(シゼコン)は、子どもたちが身の回りで見つけた「なぜ?」「どうして?」という疑問から生まれる「科学する心」を応援するために始まりました。皆さんも関心のあることを調べていると、時間を忘れてしまいますよね。夢中になれることを見つけ、「分かった」ときの感動を共有できることを楽しみにしています。
7月1日(月)より作品の受付を開始します。
昭和35年から続く当コンクールは、今年度で65回目を迎えます。一人でも多くの子供たちにこのコンクールをきっかけとして、自由研究の楽しさ、科学の面白さを実感してもらえたらと思います。 個人での応募の他、グループやクラス単位での研究作品も受け付けていますので、夏休みの自由研究や科学・理科部の研究作品発表の場として、ぜひご活用ください。 全国の小学生・中学生のみなさん、身近な不思議のいろいろな研究をお待ちしています。
応募締切:2024年10月31日(木)(当日の消印または宅配便受付印有効)
2024年07月01日