シゼコンが大事にしていること=科学する心を育てることアタリ科学する心

子供たちの「科学する心」を育てましょう

子供たちの「科学する心」を育てましょう

秋山先生から、先生・保護者の方へメッセージ
秋山 仁

秋山 仁

Jin Akiyama
 理科や数学教育は“不思議を感じる感性”を伸ばし、マニュアルに頼らず自分で試行錯誤しながら思考を深め判断する力=「科学する心」を持った子供を育てるために、非常に重要な役割を担っています。これは将来の進路や、理・文を問わずに育むべき大切な能力です。
 子供たちの感性がみずみずしいうちに、身の回りに溢れている不思議を発見し、解決するという感動体験を心に植えつけてあげるべきではないでしょうか。
 どうぞこのコンクールを、夏休みの自由研究や総合学習の時間の調べ学習、科学・理科部の作品発表の場としてご活用ください。先生方と一緒に私たちは、一人でも多くの子供たちの「科学する心」を育てていきたいと願っています。
秋山 仁Jin Akiyama

サポート環境

先生・保護者の方が指導の参考としていただいたり、少しでも負担を小さくできるようサポート環境を整えています。
審査評や記念品など、子供たちの学習の動機づけにご利用ください。
  • 1
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    記念賞状を参加者全員に差し上げます。

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    研究作品制作への努力を称える
    賞状を贈呈します。
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    参加賞を参加者全員に差し上げます。

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    毎年、子供たちが楽しんで使える
    ユニークな参加賞を贈呈しています。
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    審査評を全ての応募作品に添付します。

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    全作品に対して、アドバイスを添えた
    審査評を添付して返却します。
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    応募作品は無料で返却します。

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    ご応募頂いた研究作品の発送は、
    事務局負担にて郵送します。
学校や施設にポスターを掲示しませんか?
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第63回入賞作品ガイド集をご案内!
入賞作品ガイド集
第63回入賞作品ガイド集をご案内!

文部科学大臣賞をはじめとする入賞作品のダイジェストに加え、作品完成までにご指導くださった先生方のお話や審査員の先生方の講評をそえた、充実した内容のガイド集です。
*PDFをダウンロードして、ご参照ください

学校奨励賞・指導奨励賞

シゼコンでは、科学教育に熱心に取り組み、
功績をおさめられた学校と指導者を
表彰しています。

年度を選ぶ

2022年度 第63回
小学校
  • 学校奨励賞

    東京都千代田区立九段小学校

    清水 明校長

     この度は学校奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。
     本校は教員一同で、子どもたちが自ら課題を見付け、友達と協働して学び、よりよく問題を解決していく学習活動を日々展開しています。
     文部科学大臣賞を受賞した熊谷さんは、ネジバナのねじれに着目し、仮説を立て、2年間研究を続けてきました。根気強く観察を続け、考察まで結び付ける意欲を育むには、学校での学びだけでなく、保護者の方の支えや地域の豊かな環境によるものだと思います。
     子どもたちが生活するこの地には、野鳥が好む実のなる木が数多くある北の丸公園があり、植物園、自然公園、庭園などを訪れることもできます。子どもたちが、自然に触れ、観察することで疑問をもち、調べる環境に恵まれた中で、益々、様々なことへの興味・関心を深めてほしいと思います。
     今回の受賞を励みに、探究を続ける子どもたちの姿を目指してまいります。この度は誠にありがとうございました。

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  • 指導奨励賞

    富山県富山大学教育学部附属小学校

    保井 海太朗先生

     この度は、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。
     本校では、科学作品の作成にあたり、テーマ設定に重点を置いて指導しています。夏休み前に、テーマ案をもって来校していただき、理科担当2名と相談します。具体的には、①研究の柱となる問題は意欲的に取り組めるものか、②検証可能な仮説が複数発想できるか、③既習を生かしながら自力で解決することが可能か、これらについて意見を交わします。子供も保護者も一番悩むテーマ設定に重点を置いて指導することで、主体的な問題解決をスタートできるようにしています。
     しかし、我々の指導は微々たるもので、研究の過程で高まった力や作品の素晴らしさは、子供の頑張りや保護者のお力添えの成果に他なりません。指導奨励賞を頂戴できたのは、やる気に満ちた子供が科学作品に挑戦したからこそだと思います。今後も、子供の問題解決の力を高めていけるよう、努力していく所存です。

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  • 指導奨励賞

    東京都港区立青南小学校

    教諭

     この度は、栄えある指導奨励賞をいただき本当にありがとうございます。毎年、多くの児童の作品を受け入れていただけること、重ねてお礼申し上げます。その1点1点への丁寧なアドバイスは、応募した児童の次の研究への指針となっております。
     生物の研究に際しては、研究対象としてではなく、その命に触れ、生きる力を探る姿勢を大切にしたいと考えております。また、研究成果と人々の豊かな暮らしとの関わりを意識できるように心がけております。日々の生活の中での気付きや発見を研究として進めることができるように導いていきたいと考えております。
     児童が自らの研究を発表する機会をもつことは、将来にわたって自らの成果を人々の役に立てていこうとする生き方に繫がると考えています。このような場を大切に、児童が自然との豊かな触れ合いを広げ、研究へと進められるよう支援に努めてまいります。

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中学校
  • 学校奨励賞

    石川県金沢大学人間社会学域学校教育学類附属中学校

    三戸 望校長

     この度、学校奨励賞という栄えある賞をいただきましたことを、心より感謝申し上げます。
     本校は以前から授業内で自由研究を奨励しており、多くの生徒が日頃から探究的な学びを行ってきましたが、2020年度より「Society5.0を主体的に生きるための資質・能力」を育成することを目標とした研究に取り組み始めました。さらに2021年度からは文部科学省の研究開発学校の指定を受け、個別最適化学習やSTEAM教育を柱とした「創造デザイン科」という新設教科を作り、教育を行っています。この新設教科では創造的問題解決学習を実践し、新たな価値を創造する資質・能力の育成を目指しています。
     今回の受賞を励みとして、本校の生徒の探究的な学びが一層活発化し、新たな価値を創造する資質・能力の育成に繫がることと思います。誠にありがとうございました。



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  • 指導奨励賞

    秋田県由利本荘市理科教育センター

    佐藤 和広理科教育指導員

     この度は、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。私自身、4年前の教員生活最後の年にもこの賞をいただきましたが、その「受賞のことば」の中に「退職後も理科研究とは関わっていきたい」と書きました。現在もこうして、子どもたちの理科研究の指導を続けることができていることに、大きな喜びを感じています。
     本センターでは、市内の小中学校教職員向けの「理科教育センターだより」を不定期に発行しています。その中に、この研究の進捗状況も記事として連載してきました。いわば理科研究の実況中継です。先生方からは「とても参考になった」という声を何度かいただくことができました。子どもたちの研究は先生方の研修にもつながる、ということを今になって初めて理解することができました。
     今後も自分のできる範囲の中でこのような活動を続けていきたいと思います。ありがとうございました。

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  • 指導奨励賞

    東京都東京学芸大学附属竹早中学校

    金子 真也先生

     この度は、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。
     本校では、全校生徒が4月から約半年間かけて自由研究・卒業研究に取り組み、秋の文化研究発表会でその成果を展示発表しています。佳作をいただいた2年生の梅田さんは、1年生の時から金魚をテーマにした研究に取り組んでいます。今年度も、金魚に関するいくつかの実験に取り組んでいますが、中でも私は金魚の「鏡像自己認知」への着目がとても面白いと思いました。金魚ならではの難しさもあり、結論を出すことが難しかった部分もあったようですが、次年度の卒業研究での継続研究に期待しています。
     今回の受賞を励みに、引き続き自由研究で理科を選択した生徒たちのサポートに努めていく所存です。ありがとうございました。

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  • 指導奨励賞

    新潟県長岡市立富曽亀小学校

    中島 稔校長

     この度は、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。オリンパス特別賞を受賞した星さんは、小学校4年生の時に研究した、スミレの繁殖についての疑問を解決するために研究を継続しました。未成熟の種子の発芽率を閉鎖花の角度から分析した点や、完熟した種子の発芽率を乾燥状況から考察した点が、興味深く感じました。スミレの繁殖戦略を「他家受粉」、「自家受粉」、そして「休眠スイッチ」という新たな視点を加えてまとめました。エライオソームと乾燥とが休眠スイッチに大きく関係していることを明らかにした点は、本研究の大きな成果と言えます。この受賞は、星さんの粘り強く取り組む姿勢はもちろんのこと、ご家族の温かい支援の賜物と思っています。
     今回の受賞を励みに、子供の興味や関心に寄り添い、科学を楽しみながら研究に取り組む子供の育成に努めたいと思います。

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2021年度 第62回
小学校
  • 学校奨励賞

    富山県富山大学人間発達科学部附属小学校

    片岡 弘校長

     栄えある学校奨励賞を第60回に続き受賞させていただき、大変感謝しております。日々の教育活動が素晴らしい賞として実を結んだことへの嬉しさとともに、ますます身の引き締まる思いです。
     校内では、日々の授業を大切にして、児童が理科や科学に興味をもつよう努めています。自由研究に熱心に取り組む児童の自発的な思いや願いを、保護者と教職員が協力して適切に支援する良い循環があることも大切であると考えています。
     児童が生活し成長する環境に目を向けますと、本校の所在地富山は、標高3,000m級の立山連峰から、天然の生け簀ともいわれる水深1,000mの富山湾まで、バラエティに富む自然に恵まれています。児童は日ごろから豊かな自然に触れ、観察を通じて発見した不思議や疑問を調べてみたくなるのではないかと考えています。
     今回の受賞を更なる糧として、探求を続ける児童の成長を今後も支援していく所存です。このたびは、誠にありがとうございました。

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  • 指導奨励賞

    石川県金沢大学理工研究域機械工学系 教授 ジュニアドクター育成塾指導教員

    木綿 隆弘先生

     このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。
     1等賞を受賞した張契洙君は、人間の心臓に興味を持ち、循環器系の専門書やインターネットを調べることで心臓には違う種類の弁があり、その中でも右心房と右心室の間にある「三尖弁」には人工弁が無いことを見つけました。3Dプリンターによる三尖弁の拡大模型の作り方をアドバイスし、その構造と機能を観察しながら、弁の材質には何が良いかを実験で明らかにしました。さらに、人工心臓ポンプの設計製作にも取り組みました。自分なりに問題を見出して調べ、試行錯誤しながら実現しようとする粘り強い探求心は、誰にも負けない素晴らしいものです。この受賞は、彼の頑張りはもちろんのこと、ご家族や様々な関係機関の皆様の温かい支援の賜物と思っています。
     今回の受賞を励みに、引き続き科学技術に興味を持つ子どもたちのサポートに努めていく所存です。ありがとうございました。

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  • 指導奨励賞

    茨城県つくば市立吾妻小学校

    内田 卓先生

     この度は、栄えある指導奨励賞をいただき、誠にありがとうございます。また、毎年多くの作品を応募させていただき、科学研究の目標や励みとなっていることに、心より感謝申し上げます。
     本校では、子どもたちが本物の事象にふれ、自然のすばらしさや不思議さを感じるように理科教育の充実を図っています。「水中ではどうして音が聞きづらいのか?」では、授業で行った実験からの疑問や、学校生活の中での経験を基に、段階的に仮説を立てて検証しました。目に見えない分子について知ると、それをドミノ倒しでモデル化したり、ボイスレコーダーを使って波形を分析したりと、様々な能力を働かせて考えを表現していました。何より、研究結果を教えてくれる子どもたちの笑顔がとても輝いておりました。
     今後も、自分たちで見つけた疑問を解き明かしていく喜びや楽しさを、一緒に体験したり感動したりできる教員として、子どもたちに寄り添って参ります。

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中学校
  • 学校奨励賞

    茨城県土浦日本大学中等教育学校

    堀切 浩一校長

     この度は、学校奨励賞という栄えある賞をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
     本校は「公正な精神で卓越性を達成する」という教育方針のもとで、生徒の探求学習や研究活動が非常に盛んな学校です。特に理系インタークラスでは、課外ゼミや実験授業などを通して自然科学に対する知的好奇心は生徒の学習意欲の基になっています。学校立地は日本第2の湖、霞ヶ浦に隣接して水資源の貴重さを実感でき、生活風景の一部になっている筑波山を望む自然豊かな場所です。また、その麓のつくば研究学園都市では筑波大学をはじめJAXAや高エネ研、農研などの研究機関が林立して、そうした知的資源に容易にアクセスできるアカデミックな環境となっています。
     コロナ禍で行動制限の続く中、この受賞が生徒や教員の励みになり、興味関心を持ったものを探求していく楽しさや面白さが本校の特色として、生徒の夢や目標に影響を与えられるよう学校として精進していく所存です。

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  • 指導奨励賞

    茨城県土浦日本大学中等教育学校

    宇佐神 潔先生

     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。
     文部科学大臣賞を受賞した池田君は、カブトムシの羽化ずれに注目して研究を続けて7年目になります。小1の時に抱いた疑問を追求し続け、様々な文献を調べて仮説検証を繰り返して研究を深化させてきました。
     また、佳作をいただいた長尾さんは、授業の一環として行っているゼミ学習で、香りと健康の関係に興味を持ち、多くの文献に目を通して、線虫の敏感な嗅覚に着目。綿密な実験計画を立てて研究を行い、線虫が避ける香りには寿命を短くする働きがあることなどを見出しました。
     今回の受賞を通して、「なぜ?」という疑問を大切にし、文献や試行錯誤を通して仮説を立て、検証を行う姿勢の大切さを感じさせられました。この受賞を励みに、さらに生徒の興味や疑問に寄り添い、科学を楽しみながら研究に取り組む生徒の育成に努めたいと思います。

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  • 指導奨励賞

    島根県島根大学教育学部附属義務教育学校 後期課程

    大山 朋江先生

     このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申しあげます。
     1等賞をいただいた籠橋さんは、美味しい甘酒をつくるためにはどのような米麴をつくる必要があるのかを知るため、米麴の培養時間を変え数種類の米麴をつくり、米麴や米麴を使った甘酒について調べました。
     3等賞をいただいた片寄さんは、地域で採集した化石を現生種と比較したり、同じ化石が別の場所で見つかっていないかを調べたりして生息域を考え、見つかった化石が生きていた時代の地図を作成しました。佳作をいただいた植野さんは、ツマグロヒョウモンは食草の状態や育つ環境が異なるとどうなるかを調べました。
     いずれも継続研究であり、過去の研究を基に自分で課題を設定し、試行錯誤しながら探究を進めました。受賞した3名のように、自然事象に関心をもち自ら探究していける生徒が増えるよう、生徒が科学的に探究することを目指した理科授業づくりに努めていきたいと思います。

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  • 指導奨励賞

    滋賀県近江八幡市立八幡東中学校

    浅野 裕先生

     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。
     本校の科学部は、毎年生徒が話し合って、研究テーマを決めています。過去に液体のはね返りの研究をして、縦の液体の動きの関係について調べたので、今年度は、液体の横の動きである波紋の速さについて調べてみることにしました。
     まず、どのようにして波紋の速さを測定するかを試行錯誤し、最終的に動画を撮り、動画編集ソフトを使って速さの測定を行うことにしました。しかし、そのソフトを使いこなすまでに時間がかかりました。生徒たちが粘り強く取り組んだ結果、導き出したのが波紋の広がる速さは、水滴の体積や落とす高さには関係ないことでした。これは、予想を大きく覆す結果となりました。そこから、深さ、液体の種類、濃度、温度との関係について工夫し追究していきました。今後も、生徒の発想を大切にし、取り組みたいと思います。

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2020年度 第61回
小学校
  • 学校奨励賞

    鹿児島県鹿児島大学教育学部附属小学校

    假屋園 昭彦校長

     このたびは、学校奨励賞という素晴らしい賞をいただきまして、心より感謝申し上げます。
     本校は、今年度で創立143年目を迎える伝統校であり、学校教育目標「夢や目標をもち、共にみがき高め合う子どもの育成」の実現を目指して教育活動に励んでおります。
     また、桜島や霧島連山を始めとして、火山や海、島々からなる豊かな自然に恵まれた環境のなかで、多くの子どもたちが、のびのびと自然に親しみ、問いを見いだしたり、新しい発見をしたりしています。そのような子どもたちに寄り添いながら、共に自然に親しみ、自然認識を深めていく本校の先生方の姿を見ていると、大変嬉しく思います。子どもと教師が一緒になって自然と向き合いながら自然認識を深めていく姿は、とても価値ある営みではないかと考えます。
     今後も鹿児島の雄大な自然とじっくり関わり、その中で問いを見いだしたり、新しい発見をしたりしながら、追究することを楽しんでほしいと思います。

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  • 指導奨励賞

    富山県富山大学人間発達科学部附属小学校

    鼎 裕憲先生

     このたびは、栄えある指導者奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。
     1等賞をいただいた山西さんは、見ることのできない音に着目し、様々な実験を通して「音は何かを振動させるエネルギーの塊である」と捉えました。そして、祖父が体温計の小さな音を聞き取れる道具や運動会の応援合戦で拡声するメガホンなど、研究成果を活かして社会に役立つ物を創り上げました。
     佳作をいただいた藤本さんは、自然災害でも使える風力発電を作ろうと考えました。いくつもの羽根の形や素材を調べる中でサボニウス型プロペラが有効であることを見出しました。さらに、風の流れを制御し、自然風で最も効率よく発電する風力発電を創り上げました。
     本校では、全国規模の科学コンクールに出場するため、何人もの児童が校内審査にエントリーします。科学を楽しみ、社会のために役に立つ研究をしたいという子どもたちの意欲や興味を今後も応援していきたいと思います。

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  • 指導奨励賞

    岐阜県山県市立富岡小学校

    福田 英治先生

     このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、誠にありがとうございます。
     「守れ!ふるさとのヒダサンショウウオ」の研究は8年目となります。今までに、幼生を14か月追跡調査して越冬幼生が現れる条件を突き止めたり、世界初となる産卵の様子をビデオに収め産卵行動を明らかにしたりしました。その間、文部科学大臣賞を2回受賞し、日本爬虫両棲類学会報(第2019巻1号)に論文も発表させていただきました。卒業生も、高校の生物部や大学の研究室で活躍しております。研究内容や方法は、子どもたちが考えて進めています。その際、サンショウウオに関する過去の論文や研究を紹介したり、京都大学准教授の西川完途先生や学会員の先生方に助言をいただいたり、試行錯誤しながら決められるように支援をしています。
     今回の受賞を励みに、いきもの大好きな子どもたちを立派な研究者に育てていけるよう、努力してまいります。

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  • 指導奨励賞

    大阪大谷大学教育学部教育学科非常勤講師

    大門 聖先生

     このたびは栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。  私は、このはさんの学校の先生という立場ではありませんが、以前、自然観察会で講師をしている時に出会って以来、生き物、特に昆虫に関する質問を受けるようになりました。夏休みの自由研究でこのはさんが、自身の好きな昆虫であるテントウムシについて自分なりに調べてきたことを見せていただき、熱心に取り組む彼女の姿勢に心を打たれました。単なる自由研究の作品で終わりにするのではなく、同じ内容で一歩踏み込んだ自由研究にしたいという意欲のもと、可能な限りお手伝いするようになりました。今回受賞されたテントウムシの研究については、自宅周辺でどのくらいの種類がいるんだろうという小さな興味に端を発しています。このように身近な自然に興味をもつということが、自然科学教育に関わるうえで大切なことだと改めて思いました。今後も地元を中心に、このはさんのように自然科学に興味をもつ子どもたちのサポートに努めていきたいと思います。

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  • 指導奨励賞

    鹿児島県鹿児島大学教育学部附属小学校

    上﨑 博輝先生

     このたびは、栄えある健闘賞3名、指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。
     受賞した森永君は、植物から精油を取り出すために、試行錯誤を重ねて自作の装置を作り、自分が好きな香りのする精油探しに没頭していました。西川さんは、2年生の頃から4年間コスモスの研究を続けてきました。今年は、条件を制御しながら大好きなコスモスの種の発芽率を上げる方法を追究し、発芽率を上げることに成功していました。川内さんは、植物の成長に風や湿度が関係あるのかという問いをもち、二十日大根で複数のデータを取りながら粘り強く調べることができました。身近な自然に親しみ、自分なりの問題を見いだし、試行錯誤しながら粘り強く追究する3人の姿は、いずれも素晴らしいものでした。
     この受賞は、子どもたちの頑張りはもちろんのこと、御家族やさまざまな関係機関の皆様の温かい御支援があってのものだと考えます。ありがとうございました。

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中学校
  • 学校奨励賞

    茨城県小美玉市立小川南中学校

    稲田 雅志校長

     このたびは、学校奨励賞という大変栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。本校は創立56年目を迎え、学校教育目標である「これからの時代を切り拓く たくましい生徒の育成」の実現のために、学校・家庭・地域が一体となって教育活動を推進しております。
     本校は霞ヶ浦の北に位置し、豊かな自然に恵まれた地域に立地しております。水辺が身近な環境にあることから湖や河川の水質には高い関心をもつ生徒が多く、これまでも園部川の水質については、先輩が継続研究したデータが蓄積してありました。本研究では、水質検査を実施するとともに過去のデータと比較することができました。水質が経年変化していることにふれ、これからの水質浄化や環境問題にも思いを馳せることができました。
     この受賞を機に、より多くの生徒が自然科学に興味・関心をもって意欲的に学習に取り組むことを期待するとともに、さらなる生徒の飛躍を目指して教育活動を推進してまいります。

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  • 指導奨励賞

    茨城県立並木中等教育学校

    吉村 大介先生

     このたびは、指導奨励賞という素晴らしい賞をいただき、誠にありがとうございます。2等をいただいた横井さんは自分で研究計画を立てて研究を進める力があるので、指導の主な内容は、定期的に研究計画の確認を一緒にすることです。化学の実験は仮説通りの結果にならないことが多くあるので、その時になぜ仮説通りにならなかったのかを、横井さんの説をもとに一緒に考えます。また、一つの実験をすると、必ず新たな疑問が生じるので、その疑問を大切にするようにしています。本校は中高一貫校で6年間研究をすることができるので、本論からそれ、多少回り道になる疑問でも大切にするようにしています。そして、その回り道に実は重要なヒントが隠れていることに何度も気付かされました。本校でそのような疑問を大切に研究を進めてきた結果が、横井さんの受賞に結びついたとうれしく思います。



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  • 指導奨励賞

    神奈川県川崎市立宮前平中学校

    稲田 偉子先生
    神宮 創先生

     この度は、指導奨励賞という素晴らしい賞をいただき、心より感謝申し上げます。
     今回の研究は、幼いころから“昆虫が好き”という純粋な気持ちが作り上げたものです。カマキリなど多種の生物を育てる中で、生物の不思議や素晴らしさに感動を覚え、集めたデータは膨大なものとなっていました。中学ではカマキリの利き手、および、糞についての研究を行い、カマキリと他の生物との関係性にも迫りました。多くのカマキリを飼育しながら、毎日、糞を採取・観察する、地道な努力が見られました。
     学校では、好きなことを追究し極める姿が他の生徒からも一目置かれる存在となっています。私たち指導者は、“理科が好き”、“不思議だ”、“知りたい”という生徒の純粋な気持ちを大切に、研究の素晴らしさを伝えていきたいと改めて思いました。この賞を糧とし、これからも生徒とともに理科学習に取り組んでいきたいと思います。本当にありがとうございました。

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  • 指導奨励賞

    愛知県刈谷市立雁が音中学校

    藤井 亮太先生

     このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。
     本校の科学部は、追究するために必要な物事を生徒自ら考え、工夫して追究することを大切にしています。「ラグビーボールの研究」では、ラグビーボールを常に同じように落下させるためにはどうしたらよいか、生徒が話し合いを重ね、実験計画を立てました。その計画を基に必要な実験装置を製作しました。もちろん、製作した装置での実験が必ずうまくいくとは限りません。私は、生徒の思いに寄り添い、どうすれば生徒の考えが実現できるか、支援する側に徹しました。思い通りに追究が進まない時がたくさんありましたが、科学部の生徒は度重なる困難にも粘り強く取り組みました。実験を何千回と繰り返す中で、ある条件下では、ボールが決まった軌道を描くことを発見することができたと思いました。今後も、生徒の思いに寄り添い、科学的に探究できるように精進してまいります。

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  • 指導奨励賞

    愛知県愛知工業大学名電中学校

    佐藤 義晃先生

     このたびは指導奨励賞という大変栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。本研究は、微生物や菌類の増殖予想に用いられる「ロジスティックモデル」を新型コロナウイルスの増殖・減衰に応用できないかというものです。はじめのうちは、感染者数の分布がロジスティック分布と良く一致しており、幸先よく研究が始まりましたが、途中から乖離しはじめ、その要因は何かと問う毎日でした。そこで、感染者数に加え死亡者数の2つの視点から考察することにより、ウイルスの特性や医療従事者の懸命な取り組みに気づくことができました。
     特筆すべき点は、本生徒もいつ感染するかわからないという不安の中、本来であればなるべく考えたくない感染症について日々向き合い、研究する姿です。主観的な感情に左右されず、得られた事実から客観的に物事を判断するということは、まさしく研究の基本姿勢であると改めて感じました。

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2019年度 第60回
小学校
  • 学校奨励賞

    富山県富山大学人間発達科学部附属小学校

    片岡 弘校長

     このたびは、学校奨励賞という素晴らしい賞をいただきまして、心より感謝とお礼を申し上げます。
     本校は、今年度で創立142年を迎える伝統ある学校です。「自ら考え判断し行動できる子供」を、目指す子供像に掲げ、毎日、教育に励んでいます。
     また、東に神通川、西に呉羽山がある自然に恵まれた場所に立地しており、理科担当教諭の熱心な指導もあって、理科好きな子供がたくさんいます。夏休みの自由研究も昔から活発に行っております。受賞しました作品についても、子供たちが家庭の協力を受けながら自主的に研究したものです。いずれの作品も、子供たちなりの柔軟な発想と粘り強く研究した成果が感じられるものに仕上がっていました。
     今回、学校奨励賞として認めていただけたことが、受賞した子供だけでなく、他の子供たちの励みにもなりました。今後ますます、理科好きな子供たちが増えますよう、楽しい教育活動に努めて参ります。

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  • 指導奨励賞

    茨城県結城市立江川北小学校

    上倉 克公先生

     このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。
     今回の研究は、昨年度に行ったダンゴムシの交替性転向反応の研究において、触角を回転させたり、左右に動かしたりして道を探って進むことに気付いたことがきっかけとなりました。ダンゴムシにも、「人間と同じように右利き、左利きがあるのではないか」という仮説のもと、予想・実験・考察を繰り返しました。また、自ら実験道具を作製して、実験に取り組む姿やダンゴムシの生命を大切にする姿は、立派な研究者の一人でした。
     このような素晴らしい研究に指導者として関わることができたことに喜びを感じます。今回の受賞を励みに、子どもたちとともに学び、一人でも多く理科が好きになるよう、努力して参ります。



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  • 指導奨励賞

    国立大学法人金沢大学人間社会学域学校教育学類2年

    佐藤 民恵さん

     このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、誠にありがとうございます。
     たまねぎの研究をするという話とともに、びっしり書かれた研究ノートを見せてもらい、日向子さんの熱心さに驚きました。日向子さんは植物が大好きで、特に薬草においては、大学の薬草園にも通っていて、大学の先生をも驚かせる話をしてくれるほどで、小さな博士さながらでした。指導の際には、とにかくできるだけ実験を行いたいという彼女の希望から、時間の許す限り実験を行い、データのまとめや考察などの作業は、ご家庭で頑張ってもらいました。その結果が今回の賞につながったことを大変うれしく思います。
     このたびの受賞は、日向子さんの頑張りはもちろん、ご家族の皆さんや金沢子ども科学財団の方々の支えなしには得られなかったと思います。日向子さんには、さまざまな方への感謝を胸に、これからも研究を続けてほしいです。私もこの経験を今後の指導に活かしたいと思います。

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  • 指導奨励賞

    長野県佐久市立青沼小学校

    荻原 秀崇先生

     このたびは、「指導奨励賞」という素晴らしい賞をいただき、心より感謝申し上げます。
     ウズラの飼育は、3年生の頃から2年間にわたり、学級の中核的活動として取り組んできました。いつも模様のある卵を産んでいたメスが、真っ白な卵を産んだことがきっかけで、子供たちは、「なぜ、ウズラのメスは卵に模様をつけるのだろう」という疑問をもちました。さらに、「卵を目立たなくして、敵から守ろうとしているのかもしれない。もしそうなら、無地より卵と同じ模様をつけた床に産卵するはずだ」と仮説を立て、実験の準備をし、夢中で追究してきました。私も、子供たちと一緒にワクワクしながら学ぶことができました。本研究を通して、子供たちは、科学的に追究する楽しさを学んだと思います。
     今回の受賞を励みに、今後も、子供とともに自然と関わり、科学の好きな子供を育てていけるよう努力していきたいと思います。


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  • 指導奨励賞

    静岡STEMアカデミー、静岡大学特任教授

    青木 克顕さん

     このたびは指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。静岡STEMアカデミーは、JSTのジュニアドクター・プログラムを受け、静岡大学の熊野善介教授のご指導の下、県下6会場でSTEM教育と自由研究指導を展開しています。本年度の受講生は、およそ100名です。また、クラスがSTAGE1.0、STAGE1.5、STAGE2.0と分かれています。STAGE1.0では科学への興味をもつためのワークショップや、自由研究のやり方についての基礎的指導を受けます。STAGE1.5では、大学の先生方によるより高度な内容のワークショップや研究倫理などについての学習を行っています。そして、STAGE2.0では、自由研究について大学の先生から直接指導が受けられるようになっています。また、Moodleを利用して、受講生の質問や疑問に専門家が答えたり、受講生同士が相談したりすることができるようになっています。今後も、STEMアカデミーの活動を通して、イノベーションを起こせる人材の育成に尽力して参りたいと思っています。

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中学校
  • 学校奨励賞

    埼玉県久喜市立久喜中学校

    堀内 俊吾校長

     このたびは、学校奨励賞という素晴らしい賞をいただき、全生徒、保護者、教職員で喜んでおります。心から感謝を申し上げます。
     本校は開校73年目を迎えており、学校教育目標「志に生きる-立志・真心・強健-」の実現を目指して学校・家庭・地域が一体となって教育活動を推進しています。本研究はダンゴムシが好きでなかった生徒が、妹がダンゴムシと遊ぶ姿を目にしたところから研究が始まりました。そして、大変な努力で収集された貴重なデータをより生かす方法として、教員が表計算ソフトによる統計学的手法をアドバイスしたのです。この二人三脚での取り組みにより、生徒はデータを多面的・多角的にとらえ、研究を深めることにつながりました。今回の受賞を機に、より多くの生徒が自然科学に興味・関心を持ち、意欲的に学習を進めることを願うとともに、私たち教員もさらに充実した教育活動が展開できるよう研さんしてまいる所存です。本当にありがとうございました。

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  • 指導奨励賞

    茨城県常総市立水海道西中学校

    土戸 伸俊先生

     このたびは、指導奨励賞という素晴らしい賞をいただき、心より感謝申し上げます。本研究は、自然環境への取り組みとして、常総市の沼や川のすこやかさと水質の変化についての3年間の継続研究です。常総市は、4年前の東日本豪雨災害で鬼怒川の堤防が決壊し、大きな災害となりました。その1年後に一部の堤防が完成しましたが、未だに堤防の工事が行われているということから、工事による影響へも目を向け、水辺のすこやかさと水質の比較について何度も繰り返し実験し、考察するという根気強い研究で、私自身も美しくきれいな自然への興味・関心を強く抱きました。これからの継続研究がとても楽しみに感じております。
     今回の受賞を糧にして、自然科学に関心をもち、自然環境への探究心を高め、研究する楽しさを今まで以上に多くの生徒に伝えられるように、より一層の研さんを重ねていきたいと思います。

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  • 指導奨励賞

    京都府立福知山高等学校附属中学校

    足立 佑太先生

     このたびは、指導奨励賞をいただき心より感謝申し上げます。
     本校では、探究活動を大切にしており、理科や社会、総合的な学習の時間等でさまざまな探究活動に取り組んでいます。自由研究については、夏休みにテーマを設定し、研究内容や結果・予想等について交流して研究案を深めた後、具体的に研究に取り組みました。その結果をポスターにまとめて文化祭で展示し、全校生徒に発表しました。
     佳作をいただいた牛房さんは、探究心旺盛で研究ノートを作り熱心に研究に励みました。研究ノートにコメントするなどのやり取りで、予想・実験・考察を何度も繰り返した「ミミズの不思議」が本当に深い研究であり、またミミズが卵からかえる瞬間などをご家族で見守り取り組まれた素晴らしい研究であるとも感じています。
     今後もこの受賞を糧に、子供たちが科学に興味を持ち、より深く探究できるように、子供たちと探求し続けたいと思います。

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  • 指導奨励賞

    愛知県刈谷市立刈谷東中学校

    村松 伸太郎先生

     このたびは栄えある指導奨励賞をいただき、感謝申し上げます。
     本校の科学部の子供たちは、身近な生活のところからさまざまな疑問を抱き、とことん追究する探究心をもっています。今回の「なぜ跳ねる?グラウンドにできるしましま模様」の研究においても、子供たちが粘り強く実験を重ね、科学的にまとめ上げることができました。また、「えっ、何で回るんだ!?」の研究においては、仲間とともに関わり合いながら、根拠をもとに解明していく姿がありました。どちらの研究においても、多様な要因があり、条件制御が難しい実験を、一つ一つ丁寧に取り組む子供たちの素晴らしい姿がありました。
     今後とも、子供たちが抱く身近なところへの疑問を大切にし、科学的に探究していけるよう精進してまいります。ありがとうございました。




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  • 指導奨励賞

    宮崎県立都城泉ヶ丘高等学校附属中学校

    黒木 亨先生

     このたびは、栄えある賞をいただき、ありがとうございます。
     本校は、自然科学的な事象に対する理解を深め、自ら課題を設定しその解決を図る能力や態度を育てることを目標にして、授業を展開しています。生徒は、理科の授業や大学の先生の講義から学んだことをもとに、自ら研究課題を設定し、それを解明するために、仮説を立て、個人で観察・実験を行います。自分なりの結論を得た後は、論文を作成します。論文の書き方については、理科の時間等を使って、科学的なものとなるように指導しています。このような研究過程をもとにして、生徒は意欲的に研究を行っています。このことは、応募させていただいた生徒の論文中にも表現されていると思います。今回、賞をいただけたことは、これまでの本校の取り組みの成果だと思います。これを励みにさらに生徒の研究のサポートができるよう精進していきたいと思います。


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2018年度 第59回
小学校
  • 学校奨励賞

    埼玉県伊奈町立小針小学校

    中島 晴美校長

     このたびは、学校奨励賞、2等賞、佳作と大変栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。本校は伝統校として、今年度で開校以来145年目を迎える学校です。「明るい笑顔 輝く瞳 光る汗」を合言葉に、教職員が一丸となって、子供たち一人一人を大切にした教育に励んでおります。受賞した二つの作品は、理科担当の教諭が中心になり、子供たちの発想や思考を大切にして研究を進めてまいりました。どちらもグループで取り組んだ研究で、子供たちは難しい問題に直面するたびに議論を重ね、またお互いの長所や短所を補いながら長期にわたり努力を続けました。自分たちが納得するまで取り組んだ結果を、このように評価していただいたことは、子供たちにとって何よりの励みになることと思います。今回の受賞を機に、より多くの児童が自然科学に関心を持ち、意欲的に取り組むことを期待するとともに、児童のさらなる飛躍を目指して、教育活動を進めていく所存です。

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  • 指導奨励賞

    秋田県由利本荘市立鶴舞小学校

    佐藤 和広校長

     このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。
     奇しくも今年度は、私の教職生活最後の年でした。3月に退職を迎える私にとって、この賞はとても大きな贈り物となりました。ありがとうございました。
     研究にあたっては、いろいろなところからたくさんの支援をいただくことができました。その一つ一つが、研究の内容に輝きを与えてくださいました。特に「公益財団法人 齋藤憲三・山﨑貞一顕彰会」からは、多大な研究助成金をいただきました。その助成金で私たちは「デジタル顕微鏡」を購入し、このテッポウユリの研究の中でフルに活用しました。その結果としての「オリンパス特別賞」には、本当にうれしいものがあります。子供たちの研究を支える人々や組織のつながりというものも実感することができました。
     退職後も理科研究とは関わっていきたいと思います。本当にありがとうございました。

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  • 指導奨励賞

    山梨県
    山梨大学教育学部附属小学校

    山崎 壮先生

     「不思議だな……」「なぜだろう……」
     「やってみたいな……」
     日常生活の中で生まれるこうした問題意識や期待感が、理科学習の出発点であるといわれます。佳作を受賞した内田翔大さんの研究は、まさにこのような素朴な思いから始まりました。4年生の時に出会ったイシクラゲ。初めて見るその不思議な姿や生態に多くの疑問をもちました。その一つ一つについて、予想・実験・考察を繰り返しながら2年間という長い時間をかけて粘り強く研究を進めている姿が大変、素晴らしかったです。日々の授業や行事にも同じように真摯に向き合い、一生懸命に取り組む翔大さんは、誰からも一目置かれる存在です。このような素晴らしい研究に指導者として少しでも関わることができたこと、さらには指導奨励賞という栄えある賞をいただけたこと、心から幸せに思います。この受賞を糧とし、これからも子供たちと共に理科学習に取り組んでいきたいと思います。本当にありがとうございました。

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  • 指導奨励賞

    愛知県
    刈谷市立住吉小学校

    小川 まゆみ先生
    一色 絢賀先生
    早川 明希先生

     このたびは、指導奨励賞という素晴らしい賞をいただき、心より感謝申し上げます。
     今回の研究は、梅雨時の登校途中、丸くて小さな雨粒がクモの網にびっしりついていた発見からスタートしました。クモの網は雨粒で美しい姿となり、子供たちの心に大きな感動が芽生えました。そして、なぜこんなに美しいのだろうという疑問が、さまざまな実験や観察につながりました。この子供たちの熱意を支えるため、延べ100人以上の児童がクモを捕まえて学校に持ってきてくれたり、クモの網に関するアンケートに答えてくれたりという協力のもと、子供たちは徹底的に研究ができました。そして、尊いクモの命からたくさんのことを教えてもらいました。この研究を長期間続けてこられたのは、校長先生、全校児童、保護者の方々、先生方の励ましのおかげです。心から感謝申し上げます。この受賞が、研究した子供たちだけでなく、全校児童の未来への礎になっていきます。今回の受賞を励みに、今後も科学が好きになる子供を育てるよう、努力して参ります。

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  • 指導奨励賞

    愛知県刈谷市立富士松南小学校

    平澤 学先生

     このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。
     私が本校に赴任してから、夏休みには6年生の児童と一緒に理科研究を行っています。今年は、玉こんにゃくが「キューッ」と鳴くことに疑問を抱き研究を始めました。「なぜ鳴くのだろうか」と真剣に悩み、強さを変えて押したり、つぶしたりしていた時、玉こんにゃくが振動していることと、玉こんにゃくと鉄板が接地している場所から泡が出ていることに気付きました。見過ごしてしまいそうな場面ですが、この発見が今回の研究にとって核となるものになりました。
     このように、日常のなにげない現象に目をつけたり、さらに詳しく観察・実験をしていこうとしたりする子供たちの姿が見られた時、ともに研究をしたことに喜びを感じました。今回の受賞を励みに、子供たちの探究心を伸ばし、研究の手助けをしていけるよう、これからも研鑽していきたいと思います。ありがとうございました。

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中学校
  • 学校奨励賞

    新潟県上越市立直江津中学校

    竹内 学校長

     このたびは、学校奨励賞という素晴らしい賞をいただくことができ、学校を挙げて大変喜んでおります。心から感謝とお礼を申し上げます。
     学校がある直江津地区は湊町「直江の津」として栄え、水族博物館をはじめとした公共施設も多い恵まれた教育環境にあります。本校の教育活動においては「いざ、世のために」というスクールポリシーのもと生徒が進んで地域に貢献しようとする活動に取り組んでいます。今回受賞した研究も、2009年の「ときめき新潟国体」において校区の海岸で行われたビーチバレーボール大会のための海岸清掃活動に参加した部員が、「ハマゴウの奇形の葉」を持ち帰って観察したことに端を発しています。以来9年間にわたり、観察の視点を変えながら粘り強く観察を続けてまいりました。研究に関わった生徒は20数名にのぼります。今後も新たな課題に向かって継続して本研究を発展させてほしいと思っています。本当にありがとうございました。

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  • 指導奨励賞

    石川県金沢大学理工学域
    機械工学類4年

    矢嶋 華子さん

     このたびは、栄えある指導奨励賞をいただくことになり、大変恐縮するとともに、誠にありがたく、心から感謝申し上げます。
     本研究は、紙とんぼをテーマにした継続研究です。昨年に作成したという大量の紙とんぼの羽根を見て、非常に驚いたことを覚えています。そして、この研究に対する心寧さんの熱意が伝わり、期待に添えるよう精一杯指導しようと思いました。研究を行うにあたり、紙とんぼの羽根の質量や形状の微調整、飛行試験設備の確保など、さまざまな困難や苦労を重ねました。心寧さんの真剣に取り組む姿、納得いくまで追究する様子はさながら一人の研究者でした。私自身も、研究者としての心がけを思い出させていただきました。この受賞は、心寧さんの頑張りはもちろんのこと、ご家族や子ども科学財団の皆様、また、キゴ山ふれあい研修センターの皆様のサポートがあってこそだと思います。本当にありがとうございました。

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  • 指導奨励賞

    愛知県刈谷市立刈谷東中学校

    名倉 秀樹先生

     このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。私が顧問を務める科学部では、生徒たちが身近なところからさまざまな疑問をもち寄り、研究を計画しています。今回の研究でも、彼女らが学校生活の中で、「ペンにインクが残っているのに書けなくなる」という現象から疑問を感じ、さまざまな視点をもって楽しみながら研究した結果を評価していただけたと思います。
     本校では、仲間と共に関わり合いながら、目の前の事象について根拠をもとに仕組みを理解していくことで、理科を学ぶ有用性を感じさせるような授業を行っています。そして「科学を好きな生徒」を育てることを教科の目標とし、理科教員全員で取り組んでいます。生徒たちがもつ身近な事物・現象への興味・関心をこれまで以上に大切にし、それらを科学的に探究していく力を身につけさせる指導を日々の授業から心がけていきたいと思います。


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  • 指導奨励賞

    愛知県刈谷市立富士松中学校

    永野 英樹先生

     本校の科学部の部員たちは、科学的な事象に対して強い探究心をもっています。佳作を受賞した「とんとん相撲の研究」では、とんとん相撲の勝敗がどのような要因で決まるのかを追究したものです。本研究を進めるためには膨大なデータ量が必要なため、毎日何十回も土俵をたたき続けました。1週間で土俵の箱の表面がぼろぼろになりました。大変な作業にも関わらず、杉山輝恵さんを始めとする研究班は、弱音を吐くことなく実験を続けました。何回も何回もめげずに試行を繰り返し、得られたデータを科学的に分析していく姿に感動させられました。今回得られた、とんとん相撲の必勝法の一つ一つは、子供たちの努力の結晶といえます。
     今回の受賞を励みに、子供たちの探求心を伸ばし、研究の手助けをしていけるよう、これからも精進していきたいと思います。




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  • 指導奨励賞

    愛知県西尾市立平坂中学校

    三浦 真一先生

     このたびは、栄えある賞をいただき、ありがとうございます。
     私は、科学部の活動を通して、生徒たちに不思議を追究するおもしろさを実感してほしいと願っています。とはいえ、研究はいつも思うように進むわけではなく、むしろ失敗や修正の連続であり、万策尽きて進む方向を見失うこともあります。今回応募した「塩湖の模様ができるしくみの研究Ⅱ」についても、思うような実験結果が得られないことが続きました。先の見えない研究活動の中で、この自然科学観察コンクールへの応募は、生徒たちの一つの目標であり続けました。しくみの一端をつかんだという段階での応募となりましたが、今回の作品の受賞で、生徒たちは自分たちの研究の価値を再認識し、完全解明に向けて改めて意欲を燃やしています。
     長きにわたり、子供たちの自由研究活動を支援していただいていることに、この場を借りて心より感謝申し上げます。

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2017年度 第58回
小学校
  • 学校奨励賞

    山梨県南アルプス市立芦安小学校

    名取 昭彦校長

     このたびは、学校奨励賞という大変栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。学校がある芦安地区は、日本第2の高峰「北岳」をはじめとする南アルプスの玄関口に位置します。自然豊かな環境にある本校は、平成23年6月に県内で初めてユネスコスクールに登録され、ESD(持続可能な開発のための教育)に取り組んでいます。 今回「秋山仁特別賞」を受賞しました5年生の疋田さんは、身近な題材から生まれた素朴な疑問がきっかけとなり、実験と考察を繰り返しながら粘り強く研究を進めました。学校生活や授業においても、真剣に取り組み、納得いくまで追究する様子は、誰からも信頼されています。この受賞が、全校児童の参考になっていることと共に、自信と励ましにもなっていることに、この上ない喜びを感じています。本当にありがとうございました。


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  • 指導奨励賞

    愛知県刈谷市立住吉小学校

    森 利一 先生
    石井 悠里絵先生

     このたびは、栄えある指導奨励賞をいただくことになり、大変恐縮するとともに、誠にありがたく、心から感謝申し上げます。 今回の研究は、たまたま公園で遊んでいたときに、地面が「皮」のようにめくれている場面を見て、不思議に思ったことから始まりました。子供たちは、これを「地面の皮」と名付けました。全校児童の協力で地面の皮の情報を集め、学区内で発見された地面の皮を徹底的に観察しました。子供たちが、この研究を長期間続けてこられたのも、さまざまな人たちの協力や支援があったからだと思っています。心から感謝申し上げます。 今回の受賞を励みに、科学が好きになる子供を育てるよう、今後も努力していきたいと思います。ありがとうございました。



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  • 指導奨励賞

    石川県金沢大学理工学域
    生物学コース4年

    髙橋 和大先生

     このたびは栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。“イモリに捧げる曲”を作ってモーツァルトの曲とどっちが好きかイモリに聞いてみよう、と考えた人が果たして今までいたでしょうか。生き物への強い関心と常に疑問を探究しようとする姿勢が生んだ素敵なアイデアだと思います。研究を進めていく中で、イモリの飼育中に気づいたことなどの小話で盛り上がることも多々ありましたが、その度に広い視点でよく観察しているなあと感心させられました。そんな熱心な研究者と出会い、私自身、生き物との触れ合いの中にはまだまだたくさんの不思議が隠されていること、その不思議を見逃さないためには柔軟な思考が必要だということを再認識しました。このような素敵な研究に少しでも関わることができたのは、部家君本人はもちろん、素晴らしいサポートをしていただいたご家族や金沢子ども科学財団の皆様のおかげです。本当にありがとうございました。

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  • 指導奨励賞

    京都府同志社小学校

    川﨑 公美子先生

     このたびは指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。 本校では毎年夏休みに、児童全員が自由研究に取り組んでおり、研究成果を展示する9月は学校全体が博物館のようになります。さまざまな研究成果に接した児童が、科学に興味をもち、互いに学び合うとともに、教師である私自身も多くのことに気づかされています。今回、入賞した三宅萌由さんの研究は、小麦粉にいろいろな球を落下させて作った凹みから、実際に宇宙で起こる隕石衝突の規模を算出するというユニークなものでした。身近な材料を使った実験をもとにした三宅さんの解析から得られた数値はとても大きく、改めて宇宙の壮大さに驚かされました。 今回の受賞を糧として、自然界の不思議を発見し、研究する楽しさを、今まで以上にたくさんの児童に伝えられるよう、より一層の研鑽を重ねて参りたいと思います。


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中学校
  • 学校奨励賞

    茨城県立並木中等教育学校

    中島 博司校長

     このたびは、第58回自然科学観察コンクールにおいて、学校奨励賞という素晴らしい賞をいただくことができ、学校を挙げて大変喜んでおります。心から感謝とお礼を申し上げます。本校は、開校10年目の中高一貫校です。アクティブ・ラーニングに力を入れ、子供たちの思考力、表現力、論理力の育成に力を注いでおります。また、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)であり、ICT活用、クロスカリキュラムなどを実践し、生徒の興味・関心を高める科学教育にも力を入れております。4年生からは、一人一テーマの課題探究を実施しています。その基礎力を身につけるため、前期生(中学生)は総合的な学習を利用して、ミニ研究を体系的に行っております。本校は、毎年、科学研究部の前期生徒の研究作品を自然科学観察コンクールに出品させていただいております。これからも、「日本の教育の未来」に貢献できる科学教育を推進していく所存です。

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  • 指導奨励賞

    千葉県千葉市立打瀬中学校

    大野 貴子先生

     このたびは、栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。 本校では、科学的な事象を他者に対して解説できるようになることを重視して理科の授業を行っています。常に科学的な根拠を基に思考・判断することで、自分の身の回りにある「なぜ?」という疑問に対し、問題を解決する方法を科学的に発想する力や、自分の結論を明確にして相手に伝える力が高まると考えています。 今回の研究は「液だれ」という誰もが経験したことがある現象に着目し、その解明に向けて取り組んだものです。実験器具も身近なものを改良して作製しています。実験結果から考察し、次の実験を考え「液だれを起こさないようにする」という目標に迫ることができました。中学生らしい発想を大切にしながら、時間をかけて研究を進めた努力の成果です。この受賞を励みに、これからも科学の楽しさを伝えていきたいと思います。

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  • 指導奨励賞

    茨城県常総学院中学校

    櫻井 雅詞先生

     このたびは、栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。継続研究の大切さを再認識することができました。本研究は、モンシロチョウをテーマにした8年間の継続研究です。自由研究として積み重ねたデータ量が多かったことが印象に残っています。ご家族の協力と小学校での蓄積、何より考察を練る本人の知的好奇心があって成しえたものであるといえます。本校は、グローバルリーダーを育てる3つの「探究フィールド」を設けています。その1つである「科学探究フィールド」では、行事等により理系分野への興味関心をもたせ、研究発表を通じて、プレゼンテーション能力の育成も図っています。本校の取り組みと、本人の継続研究がうまく絡み合って、より良いものが作り上げられることを期待しています。これを励みに、日々の授業に尽力し、生徒たちの自ら学ぶ力を育んでいく所存です。ありがとうございました。

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  • 指導奨励賞

    大阪府大阪市立新北島中学校

    出田 朋邦先生

     このたびは指導奨励賞という栄えある賞をいただき、本当にありがとうございます。本校科学技術部は今年度、科学部と技術部が合併して発足したばかりで、科学部の科学的探究や都市部の自然環境への取り組みと、技術部のものづくり工作を活動の柱としています。今回、自然科学である重力加速度の測定を、技術的分野である精度の高いものづくりの実践という形で実施しました。ケーター可逆振り子の作製には試行錯誤の連続でした。2つの支点で同じ周期にするのが難しく、部員たちは振り子の形状・重りのバランスなど何度も繰り返し調整していました。また、一定の方向に長時間振れるためにも工夫が必要でした。そして部員たちが何度も測定を繰り返して2つの支点の周期がほぼ完全に一致したとき、私や部員は自然の美しさに感動を覚えたものでした。今後とも研究・環境・ものづくり活動に部員一同頑張っていきたいと思います。

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2016年度 第57回
小学校
  • 学校奨励賞

    石川県金沢大学人間社会学域
    学校教育学類附属小学校

    的塲茂樹副校長
     このたびは学校奨励賞という栄えある賞をいただき、心から感謝とお礼を申し上げます。本校は創立142年の伝統のある学校です。校庭には10本のかしわの木が植えられています。冬に枯れ葉が落葉せず、春になり新芽が芽吹くのを見守るように落葉します。そのことが、本校の良き伝統を上級生から下級生に伝えるというシンボルになっています。科学研究に関しても上級生の研究を参考に、将来はあのように立派な研究に取り組んでみたいという気持ちが代々受け継がれています。理科担当の先生が中心になり、子供たちに身近なところの「?(ハテナ)」を持つことが研究のスタートであり、研究の面白さにつながることなど丁寧に指導しています。今回の「いつも甲らをせおってきんトレしているカメの力はどれくらいかな」も公益財団法人金沢子ども科学財団の指導者と連携し、身近な疑問の中から一つ一つコツコツと実験観察を継続して実を結んだ研究です。本研究が評価されたことは、学校を挙げて喜んでいます。ありがとうございました。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    静岡県ふじのくに科学の学校

    増田俊彦先生
     私は、次世代を担う子供たちが、生活の中で不思議や疑問を見つけ、物事を関係づけたり多面的に考察したりして、考えを深められるような科学探究活動の場が、もっと地域社会の中にあってもよいと考えています。しかし、子供たちを取り巻く環境は、即成果が求められる学びが多く、科学的な能力をじっくり育てる場が少ないのが現状です。そこで私は静岡科学館や静岡大学と協力し合いながら、「科学探究ワークショップ」を展開しています。今回、地域社会の中で子供たちの科学探究活動を指導する者として、すばらしい評価をいただいたことをとてもうれしく思います。子供たちの好奇心に灯をつけ、その小さな灯をその子にとって意味のある科学探究へ導き、その問題解決のプロセスを通して科学する心を育てていく活動を、これからも続けていきたいと思っています。


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  • 指導奨励賞

    石川県金沢大学大学院
    生物物理学研究室

    滝ヶ浦尚平先生
     「なぜ飲み物によって泡の出方は異なるのか?」。そんな素朴な研究者の疑問を解決するため、飲み物の粘り気に着目し研究はスタートしました。研究を進めるためには飲み物へ正確に空気を送り込む「泡立て器」と、飲み物の粘り気を正確に測る「粘度計」を自作する必要がありました。これは、実験データがほとんど無く研究方針が正しいかどうかも不透明な中で、何度も試作、実験、改良を繰り返すという大変な作業でした。ようやく完成した実験装置から得られる情報は強力で、仮説の検証のみならず、新たな発見にも繋がりました。この研究の指導を通して、自然の謎を探究することの大変さや楽しさを改めて実感しました。そして、このたび指導奨励賞という栄えある賞をいただくことができ、大変光栄な限りです。それもこれも、難しいテーマながら最後までやり抜いた寺澤さん本人はもちろん、研究に携わった金沢子ども科学財団はじめたくさんの方々のおかげです。本当にありがとうございました。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    愛知県刈谷市立かりがね小学校

    野村有紀先生
     このたびは指導奨励賞をいただき、心から感謝申し上げます。本年度、本校では6年生の理科部員12名が二つの研究に取り組みました。今回、佳作をいただいた「なぜ割れない? シャボン玉の不思議」の研究は、子供たちがさまざまな実験を考え、正確なデータを得ようと、何百回と実験を繰り返し、明らかにすることができたものです。刈谷市の夢と学びの科学体験館に協力をいただき、ハイスピードカメラによるシャボン玉の割れる様子の観察など、ふだんできない実験をすることができました。たくさんの方々のご協力により、このような賞をいただくことができ、感謝いたしております。今回の受賞を糧として、科学に興味や関心をもち、「理科っておもしろい!」「実験して分かるって楽しい!」と感じながら物事を追究する子供たちを育てるよう、さらに研鑽を重ねてまいります。本当にありがとうございました。


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中学校
  • 学校奨励賞

    千葉県千葉市立稲毛高等学校
    附属中学校

    植草茂生校長
     附属中学校併設10年目の節目の年に学校奨励賞という名誉ある賞を賜り心より感謝申し上げます。今回の受賞には、二つの要因を挙げることができます。まず一つは、併設型附属中学校の特性を活かした理科教育です。もともと本校は市立高校ということもあり充実した理科教室、理科実験器具を揃えています。それらを中学生段階から活用することにより、生徒の科学的発想をのばす一助となっています。二つ目としては理科のみならず各教科等で取り組んでいる「伝える」ことの重視です。生徒は個人あるいはグループで「調べ」「考え」「発表する」ことに取り組みます。その過程で内容の焦点化、思考の方法、効果的なプレゼンを学びます。これらが有機的に作用したものと思われます。今後も研究を重ね、生徒たちの科学的発想を育む教育を推進していきたいと思っています。



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  • 指導奨励賞

    千葉県千葉市立稲毛高等学校
    附属中学校

    田辺久生先生
     このたびは栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。本校は平成19年に併設型中高一貫校として開校し、平成28年で10年目になりました。理科の自由研究は、毎年全員が授業の一環として取り組みます。研究テーマ設定からプレゼン発表まで、約10時間かけます。研究に当たり、次の三つのことを呼びかけます。①誰も気づいていないことをやる。②人のためになる研究をやる。③あきらめず最後までやる。自由研究で最も大切なのは、「テーマ」です。私の指導では、このテーマ決めを半年前から考えさせています。私は、生徒と一緒に研究を楽しむことを大事にしています。今回の研究は、まず始めに大発見がありました。それは、エタノールで抽出した紫キャベツのアントシアニンが、ブラックライトに当てると、美しい水色の蛍光を示すことを発見したことです。それがすべての研究の原動力でした。この研究の面白さを評価していただき、本人共々感謝にたえません。ありがとうございました。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    茨城県つくば市立高崎中学校

    中島良浩先生
     このたびは栄えある指導奨励賞をいただき、心より感謝申し上げます。本研究は、「セミ」を研究の対象とした6年間の継続研究です。本校は、つくば市立茎崎第一小学校と施設隣接型の小中一貫教育を行っており、小学校の先生方と連携して継続研究の指導にあたることができました。セミの生態についてさまざまな角度からアプローチし、1年ごとに研究の重点項目を設定し研究を進め、今年度も夏休みのほぼ毎日、部活動と両立させながら研究に取り組みました。ご家族の協力があったからこそ為し得ることのできた研究でした。継続研究は,多様な考えを引き出すことのできる魅力的な研究の対象に出会う事が研究の第一歩であり、「なぜ?」という問題を見いだす力、その問題を解決する方法を発想する力が重要になってくると考えています。今後も生徒が「一生学び続けられる力」を理科の授業や学校教育全体を通して育んでいきたいと思います。ありがとうございました。

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  • 指導奨励賞

    京都府京都教育大学附属京都小
    中学校

    野ヶ山康弘先生
     このたびは指導奨励賞という栄えある賞を賜り、心より感謝申し上げます。東日本大震災による原発事故以来、放射線への関心が高まり、放射線をテーマにした研究が多くみられるようになりました。人工的な放射線に目が向きがちな中、秋山仁特別賞を受賞した研究では身近に存在する自然放射線に着目し、その性質を追究したところに大きな意味があると思います。仮説と検証を繰り返し根気強く取り組むことができたのは、数年にわたる研究の積み重ねと、疑問を自らの力で解き明かそうとする彼女の強い気持ちと、それを支えるご家族の協力があったからです。本校では論理的思考力を育てる授業として、新教科サイエンス(英国CASEプログラム)を5年生から取り入れています。この受賞を励みに、生徒たちがもつ身近な事物・現象への興味・関心を今まで以上に大切にし、それらを科学的に探究していく力が身に着く指導を日々の授業から心がけていきたいと思います。 ...続きを読む
2015年度 第56回
小学校
  • 学校奨励賞

    沖縄県南城市立大里北小学校

    比嘉葉子校長
     このたびは、思いがけない秋山仁特別賞、佳作、学校奨励賞、指導奨励賞と一度に4つの大きな賞をいただくことになり感激でいっぱいです。初めての全国大会出品での入賞に驚いています。子ども達の努力を認めていただき心より感謝申し上げます。  本校は、創立135年という歴史と伝統のある学校で、児童数174名の小規模校です。自然豊かな環境の中で児童は元気いっぱいに過ごしています。小さい学校でも「やればできる」という志を掲げ、世界に羽ばたいてほしいという願いを持って職員一丸となって学校教育に励んでいます。  特に昨年度から、地域人材を活用した取り組みの充実を図り、その中で夏期講座を開設し「楽しく取り組む自由研究」として西銘宜正先生に学習ボランティアとしてご協力をいただいています。  子ども達はみるみる関心を示すようになり、身の回りの事象にも疑問を持ちはじめ、自由研究へのきっかけを作っていただきました。同じハイビスカスの花でも落下状況に違いがあることに目をつけ発展させたのが秋山仁特別賞受賞作品です。  今回の受賞を機に今後ますます自然科学へ関心が高まり、意欲的に取り組むものと期待が膨らみます。これからも心豊かな児童の育成に邁進したいと思います。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    愛知県刈谷市立住吉小学校

    加藤みさ子先生
     このたびは、栄えある指導奨励賞をいただくことになり、大変恐縮するとともに、誠にありがたく、心から感謝申し上げます。  今回の研究は、家庭科の時間にふと見かけた現象(加熱されたフライパンの上で転がる「水滴」)がきっかけになりました。追究していく中で、子どもたちは「水滴」が転がるだけでなく、とてもきれいな形に変形していることや、その原因が「水滴のバウンド」であることにも気付きました。  研究を進めていく中で私が最も大切にしたことは、実験・観察をしている子どもたちにしか見つけられない「発見」でした。「発見」の中には、これまでの私自身の自然事象に対する考え方を変えてしまうものもありました。そんな時は心から子どもたちと一緒に喜び合うことができました。  今回の受賞を励みに、科学が好きな子どもを育てるよう、今後も一層努力していきたいと思います。ありがとうございました。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    沖縄県南城市立大里北小学校

    西銘宜正学習ボランティア
     中学校在職中の三十数年間、毎年夏休みに理科室を開放し自由研究に取り組んできた。自由研究は理科の主体的な体験活動の場、物事を科学的・多面的に見る力を育成できる場であると継続して取り組む中で、生徒達の発想や考え方に感動させられることが多かった。  退職後も自由研究の楽しさ、すばらしさを伝えようと地元の小学校で指導や相談に関わり、今年で3年目になる。  知的好奇心の塊である子ども達に、身近な事象や事物を示し、改めて「なぜ?」「どうして?」と問いかけると、さまざまな反応を示す。もっと知りたい・調べたいと意欲を見せる子ども達との自由研究がスタートする。見つけた「不思議」を大切にし、個々のペースに合わせて、ゆっくり深く考えさせるようにしている。その中で、子ども達の新たな発見や斬新な意見・考えに出会えて共感する。  生き生きと探究する子ども達に出会うことは、今も私の宝物になっている。

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中学校
  • 学校奨励賞

    茨城県結城市立結城東中学校

    鈴木聡校長
     このたびは、学校奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。  本校は来年度、創立30周年を迎えます。全校生徒が文武両道をめざし、「豊かな心をもち、自ら考え行動できる心身ともにたくましい生徒を育成する」という学校目標のもと、学習及び部活動、また特別活動に励んでおります。本校では、生徒会を中心に「黙働自問清掃」を行っております。生徒および教職員が一体となって、自分を見つめ直しながら感謝の心をもって清掃に取り組んでおります。  今回の研究は、何気ない自然現象に目を向け、「かつお節はなぜ踊るのか」を探究したものを、実験の精度を高め、まとめ直したものです。これからも理科の授業だけでなく、普段から身の回りの科学的事象に目を向けさせ、「なぜ、どうして」という探究心を育てていきたいと考えております。ありがとうございました。






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  • 指導奨励賞

    宮城県仙台二華中学校

    加藤紀子先生
     本校は、併設型の中高一貫教育校として平成22年に開校し今年で6年目の新しい中学校です。顧問を務めている自然科学部では、個人一研究として各自が研究に取り組んでいます。指導する上で一番苦労しているのは、研究テーマを設定する段階です。生徒たちは、多くの情報の中から、自分の興味・関心を深く掘り下げてテーマを設定することを難しいと感じるようです。自分の身の回りや生活の中での「不思議や疑問」を、楽しみつつ探究していくこと、そしてその中で新たな発見をして面白いと感じることが研究を行う上でとても大切だと伝えています。  今回の研究でも、彼の趣味である「温泉巡り」から感じた疑問を、さまざまな視点をもって楽しみながら研究した結果が高く評価されたと思います。これからも、科学を学ぶ楽しさや新たな発見をする面白さを生徒と共に感じながら、私自身も研鑽を積み重ねていきたいと思います。ありがとうございました。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    千葉県我孫子市立我孫子中学校

    菅田賢先生
     このたびは、栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。  我が校では、アクティブ・ラーニングに取り組んでおり、新時代を生きる「自ら考え、判断し、表現する」生徒の育成を目指しています。理科では、実験結果や事象からどのようなことを考えることができるか、コミュニケーションをとりながらじっくりと時間をかけて考察するよう指導しています。このように繰り返すことによって、主体性・思考力・コミュニケーション能力が身につくと考え授業を行っています。  今回の研究は、普段から丁寧に実験を行い、結果を多面的に思考することが実を結んだ研究だと思います。また、一つの結果で終わらずに、さまざまな課題を見いだし、時間をかけて研究を進めてきた努力の結晶でもあります。この研究を支えてきた家族の方々に感謝しております。  これからもこの賞を糧に、科学の楽しさを生徒に伝えていき、探究心を育てていきたいと考えています。ありがとうございました。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    宮崎県宮崎大学教育文化学部
    附属中学校

    中嶋康尋先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞を賜り、心より感謝申し上げます。  今回は、昨年度の研究「ベンハムのコマを立体で挑戦~筒の側面でも色は見えるか?~」の探究過程で偶然発見した現象に注目して研究テーマを設定しました。回転する一つの筒が複数に分かれて見える条件を見いだすために、仮説と検証を試行錯誤しながら、根気強く取り組むことができました。それができたのは、昨年度からの研究の積み重ねはもちろん、疑問を自らの力で解き明かそうとする彼の気持ちの強さとご家族の協力があったからです。錯視をするメカニズムが詳しく分かっていない中での研究でしたが、それに怯むことなく挑戦したことを素直に褒めてあげたいです。  この受賞を励みに、生徒達がもつ身近な事物・現象への興味・関心をもっと大切にし、それらを科学的に探究していく力が身に着くような指導を普段の授業から心がけていきたいと思います。 ...続きを読む
2014年度 第55回
小学校
  • 学校奨励賞

    茨城県牛久市立岡田小学校

    宮田充校長
     このたびは、第55回「自然科学観察コンクール」において学校奨励賞をいただくことになり、心より感謝申し上げます。  本校は、創立140年という歴史と伝統のある学校で、613人の児童が笑顔いっぱいで学校生活を送っています。今回は、4年生児童によるバドミントンを科学的に解析する研究と水蒸気の体積や性質を研究したものが受賞の対象となりました。いずれも、昨年度から継続的に研究に励み、新たな視点を盛り込んだ点や実験の失敗から学ぶ姿勢が素晴らしいと思いました。また、来年度への課題を明確に提示しているので、今後も研究を続ける強い意欲が感じられます。  今回の受賞により、他の児童も自然や科学に興味を持ち、意欲的に取り組むことが期待されます。私たちは、児童のさらなる飛躍を目指して指導にあたっていきたいと思います。

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  • 指導奨励賞

    京都府京都市立修学院小学校

    寺田克彦先生
     6年生は多様な分野の課題、「平面やかたまりの金属などを通る時の電気の特性」、「薬品などの結晶構造を変化させる」、「圧電素子による放電電気の特色」、「植物の水の吸い上げ」に取り組んだ。どの研究も未知の領域が多く、沢山の壁にぶつかった。それぞれの研究が進むにつれ、いくつもの仮説が生まれたが、検証するにも、手探りに近く創造的な検証方法を考えなければならなかった。検証実験・観察の過程で、また新しい疑問が湧く、というサイクルが続いた。しかし、その中で創造的で多角的な物の見方や微妙な差や変化を見つける力などが研究を通して身についてきた。  私は自分の仮説と検証方法を持ち、実際にやってみる事にしている。また、支援は黙って見守る事を大切にしてきた。児童は、悪戦苦闘したが、くじけるどころか土曜日を中心に、弁当持参で楽しく挑戦してきた。「好奇心こそ、児童の新しい世界の扉を開く」ことを痛感した。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞


    沖縄県伊是名村立伊是名小学校

    東江京子
    生物クラブ
    地域ボランティア指導者
     伊是名島は、沖縄北部の小さな離島です。自然環境に恵まれ海の生物の研究には、最適な場所です。私は、この島で30年前から我が子と一緒に海の生物の研究を続けています。海の生物のことを、研究を通して学び、見つめてきました。  島には、高校がないので、中学卒業と同時に島立ちをします。島に住む15年の間に、島の自然や生物のことを我が子以外の多くの児童にも研究を通して知ってもらいたい、との願いで、3年前から小学校に生物クラブを作りました。毎年、集まる10名前後の児童たちは、「研究」を初めて経験して「生物の研究の楽しさ」や「島の自然の素晴らしさ、大切さ」を感じていきいきと取り組んでくれます。子どもたちが、発見したり、疑問に思ったことを見つけ出して調べて行くという方法で進めていく研究は、指導者にとって根気強さが必要とされますが、一番大切なことだと思います。今回の受賞を励みに、今後も子ども達と一緒に感動を共有した指導をしていきたいと思います。ありがとうございました。 ...続きを読む
中学校
  • 学校奨励賞

    千葉県千葉市立花園中学校

    小林幸司校長
     このたびは、学校奨励賞という栄えある賞を賜り、心より感謝申し上げます。  花園中学校は創立68年を迎える伝統校で、生徒数は1026名の千葉県有数の大規模校です。  学校教育目標は「自ら学び、心豊かな、活力あふれる生徒の育成」としています。運動の部活動も盛んで、千葉市で優勝する部活動も数多く、千葉県でも優勝し、関東大会にも出場しました。文武両道を目指し、学術面にも力を入れています。本校はかつて卒業生が「大賀ハス(太古のハス)」を発見しています。そのような流れから、夏休みの理科研究にも力が入っています。確かな学力を身に付けさせることによって、日ごろ疑問に思ったことを科学の手法で確かめていく問題解決能力を育成することに本校の理科は力を入れています。今回の受賞はその取り組みの成果と思っております。ありがとうございました。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    千葉県千葉市立花園中学校

    小玉春恵先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞を賜り、心より感謝申し上げます。   本校の2年生は324名で9学級あります。理科の観察実験では、器具の揃う限り「二人一実験」で行っています。観察実験を行う前に必ず予想を立てさせ、予想と結果を比較して考察させるようにしています。そうすることによって、思考力が身に付くと考えているからです。さらに、基本的な操作しか説明せず、生徒たちが使用する器具や数を考えなくてはならない授業にしています。このような取り組みによって、科学の手法および、思考力・表現力を身に付けた生徒を育成したいと考えております。 今回の研究では、土をお米に変えて、室内での実験を行いやすくしたという工夫と、土砂の加重をペットボトルの水で行って結果を得たことですばらしい作品になりました。この受賞を励みに、これからも生徒の探究心を育てたいと考えています。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    茨城県茗溪学園中学校

    鈴木朋子先生
     このたびは、栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。  本校の中学3年生が、中学最後の集大成として、これまで取り組んだ「長ネギの研究」をまとめ、本コンクールに出品しご審査いただきました。「切断」というストレスを受けた長ネギが冷蔵庫の中でなぜ勢いよく伸びるのかという、身近で素朴な疑問から始まった研究です。生徒達がアイデアを出しながら地道にデータを取って考察した成果を、このように評価していただき、生徒達と共に受賞を喜びました。  新しい発見をし、知見を積み重ねながら真実を明らかにしていくことは、まさに研究の醍醐味ですが、私はそのことを生徒達と共有できることがうれしく楽しみです。彼らが自分達で思いついた実験方法を試み、その結果をわくわくしながら待つ高揚感をこれからもたくさん味わってほしいと願います。そのためにも、私自身は実力をつけ、生徒達に的確なアドバイスができるよう努めていきたいと思います。

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  • 指導奨励賞

    愛知県刈谷市立雁が音中学校

    都築卓朗先生
     このたびは、栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。今回の研究は、忍者が大好きな科学部員が、3年生最後のテーマをぜひ忍者にしたいという思いからスタートしました。  実際に忍者資料館に行ったり、インタビューをしたりする中で、三尺手ぬぐいはなぜ蘇芳で染色されるのだろうかという不思議に気付くことができました。生徒たちは、三尺手ぬぐいの使用方法から仮説を立て、丁寧に検証をしていました。研究が行き詰まることもありましたが、班のメンバー全員で打開策を考え、励まし合いながら研究に取り組んでいました。彼らの粘り強い追究の結果、蘇芳には強力な殺菌作用があることに気付くことができました。  これからもこの賞を糧に、日々の研究にひたむきに取り組み、科学のおもしろさを生徒と共に味わっていきたいと思います。ありがとうございました。 ...続きを読む
2013年度 第54回
小学校
  • 学校奨励賞

    茨城県
    つくば国際大学東風小学校

    和泉田寛校長
     本学は、開校4年目の新しい学校です。建学の精神を「白梅」に託し、寒苦風雪に耐え、百花に先がけて花開き、やがて立派な実を結ぶ「花実両全」の姿を理想として日々の教育活動を続けています。子どもたちは、明るく清潔な学習環境の中で、伸び伸びと個性を発揮し、互いに友情を深めながら学校生活を送っています。  そのような中、4年生みんなで取り組んだ「花粉の研究」がオリンパス特別賞をいただき、さらに学校奨励賞をいただけたことは、この上ない喜びであり、他の生徒にも理科に対する学習意欲の向上に大きな影響を与えたと思います。そして、歴史の浅い本校にとって、素晴らしい一歩を踏み出したと感謝しております。  今回の受賞を励みに、なお一層の飛躍を目指していきたいと思います。



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  • 指導奨励賞

    秋田県にかほ市立上浜小学校

    齋藤成人先生
     このたびは第51回に続き、指導奨励賞という栄誉ある賞をいただき、心より感謝申し上げます。  本校は、東に鳥海山、西に日本海が広がる美しい自然に囲まれた環境の中にあり、子どもたちは明るく伸び伸びと学校生活を送っています。今回の研究は、一般に言われている「傷ついた果実は甘くなる」ということをリンゴで調べるものでした。この素朴な疑問に本校5年サイエンスクラブのメンバーは、リンゴにどのような刺激を与えて、どのように調べるかを計画し、総合的な学習の時間や夏季休業の中で検証実験を行いました。今回の研究は、実験がうまくいかなかったり、結論を導き出すためのデータがうまく集まらなかったりなどの苦労が多かったようです。しかし、そのような経験こそが子どもたちの考える力を伸ばすのだと感じました。今回の受賞を励みに、子どもたちの科学する心をさらに高める指導にあたりたいと思います。

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  • 指導奨励賞

    茨城県
    つくば国際大学東風小学校

    中山義熙先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき心より感謝と御礼を申し上げます。  今回の研究は、春先のスギ花粉の飛び始める時季からスタートし、学校の敷地内のスギ花粉の飛散状況を中心に調べました。4月後半になって、スギ花粉の飛散もほぼ終了したので、次は身近にあるいろいろな花の花粉を調べてみようということになり、本格的に花粉の研究を始めました。正しいスケッチの仕方をもう一度基礎から学び、学校や道端、野原、池や小川、自宅の庭などに咲いているたくさんの花の花粉を顕微鏡で調べました。  研究を続けているうちに、花粉から芽が出ているのを偶然発見し、花粉の発芽についてもさまざまな実験をして調べました。難しいと思っていた実験がアイデアと工夫で次々に成功し、子どもたちは真の科学の楽しさを学んだようです。今回の受賞を機に、楽しく意欲的な研究が継続できるよう共にがんばりたいと思います。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    茨城県筑西市立鳥羽小学校

    津田浩先生
     このたびは、指導奨励賞をいただくことになり、大変ありがたく心から感謝申し上げます。  今回の研究で取り上げた「磁性流体」は、磁石にくっつく液体としてさまざまな分野で応用研究がなされておりますが、同時に強い磁場の下で幻想的に変化する様子はアートの分野でも注目を集めています。私たちは実験をする度に、サイエンスの世界の不思議さとアートの世界の美しさに魅せられました。科学と芸術のコラボレーションを体験できたことをうれしく思っています。子どもたちは、初めて観る現象に自分たちで「○○現象」と命名したり、「磁性流体」を知らない人にも分かってもらえるようなインパクトのある資料作りを工夫したりしました。共同研究を通して科学に関心を持つだけでなく、チームワークの大切さや、協力することの楽しさを学ぶことができました。その上、受賞の喜びが重なり、一回り大きく成長した子どもたちを見ることができ、うれしく思っています。 ...続きを読む
中学校
  • 学校奨励賞

    愛知県刈谷市立刈谷東中学校

    神谷拓生校長
     刈谷東中学校は創立67年を迎える伝統校です。校訓は「プリキュー精神」です。「親切、感謝、思いやり」を意味する本校の校訓は、多くの方々に興味をもっていただけるようです。詳しくはホームページをご覧いただけると幸いです。  刈谷市は理科教育に力を入れています。また、本校の科学部のように、本市の全ての中学校に理科研究を進める部活動があります。  さて、東日本大震災の際、津波やがれきの映像に本校の生徒たちも大きな衝撃を受けました。そして、がれきが生じないようにするために、自然に戻るもので頑丈な堤防が作れないかと考え、本研究に取り組みました。  本校の生徒は、日頃から「よく見て、よく聞いて、よく考えて」を重んじています。本研究が評価されたこともですが、日頃の取り組みが評価されたことに、学校を挙げて喜んでおります。今後の励みをいただき、心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    静岡県
    ドルカス・アドベンチャークラブ

    内山雅之代表
     『知的野生児を育てたい』。そんな想いから始めた体験クラブも30年を迎えることとなりました。折しもそのような節目に当たり、指導奨励賞という栄えある賞をいただくことができ、心より感謝申し上げます。  今回受賞した蓮君とは、小学2年生以来6年間の付き合いです。当初から知的好奇心が人一倍旺盛な子どもでした。特に鉱物に対する関心が高く、低学年の頃よりフィールドノートに情報を書き込んだり、鉱物標本を作製、整理、観察したりと、彼の研究熱心な姿や行動力には目を見張るものがありました。  こうした体験の蓄積が今回の研究の土台となりました。スチロールの立方体をさまざまな条件で切り出すことで現れる多面体は、正20面体や大菱形立方八面体など実に多種多様です。たくさんの驚きがあり、発見があり、そして感動がありました。これからも、一人でも多くの子どもたちが自然の謎に挑戦し、有意義な体験ができるよう努めていきたいと思います。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    愛知県刈谷市立刈谷東中学校

    濱口留美先生
     このたびは、栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。毎回、科学部の部員と研究テーマを見つけることが一番の苦労です。今回は、東日本大震災から2年以上も経っているのに、被災地ではなかなか復興が進まず、津波で流されたがれきが残っていたり、更地のままだったりする映像をニュースで見て、「この津波から町が守られていれば」という生徒の思いから、研究がスタートしました。  いろいろな石の積み方を考え、何度も実験を繰り返し、根気強くデータ取りをしました。そのデータを考察し、さらに丈夫な石の積み方はないかを考え、調べ続けていったことで、最強の石積みにたどり着くことができました。  今回いただいた「秋山仁特別賞」は、発想・視点の面白い優秀作品に贈られる賞であると聞きました。今回の受賞を励みに、今後も、生徒の発想や思考を大切にした指導をしていきたいと思います。ありがとうございました。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    熊本県西原村立西原中学校

    上田起徳先生
     このたびは本校科学クラブが佳作を、また私自身が指導奨励賞をいただき心より感謝申し上げます。  さて、本校の科学クラブは平成24年度から研究を始め、今年で2年目となりました。  今回のこの研究は世界有数のカルデラと豊かな自然を持つ、阿蘇という地を活かした研究ができないかという発想からスタートしました。そこで、阿蘇にいる「常在菌」と地元の食材「から芋」を組み合わせて、味噌や甘酒の開発を行い、次に地元の乳酸菌を使った「乳酸菌」からヨーグルトを作る実験を生徒たちとともに組み立てていきました。  生徒たちはこの研究を通して、阿蘇の自然についての関心と、科学研究を通して「なぜこうなるのか?」と不思議に思う疑問を、試行錯誤しながら研究していくことで、解明する力を少しずつですが身につけてくれたように感じます。  これからもこの賞を糧に、科学を楽しみながら生徒たちとともに研究に励んでいきたいと思います。

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2012年度 第53回
小学校
  • 学校奨励賞

    愛知県刈谷市立平成小学校

    市田幸代校長
     平成小学校は、平成3年4月開校の比較的新しい学校です。本校では開校当時から、読書活動に力を入れており、各階ごとに大変広い「図書スペース」があります。その関係で、創立10周年の記念植樹として、「はがきの木」と呼ばれている「タラヨウ」が植えられました。同時に、当時の全校児童が「タラヨウの葉」に一人ひとりメッセージを書き、タイムカプセルに入れたのです。タイムカプセルは、今年度12年ぶりに開封されました。中を見て驚きました。何と12年前、タラヨウの葉に書いたメッセージが消えることなく残っていたのです。   今回、6年生の子どもたちが、平成小学校の歴史の一部ともいえる「タラヨウの葉」を研究してくれて、とてもうれしく思っています。また、それを学校奨励賞として、認めていただき大変感謝しております。今後も子どもたちの「科学する心」を大切に、教育活動を進めていく所存です。ありがとうございました。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    愛知県刈谷市立平成小学校

    鈴木竹久先生
     このたびは、栄えある指導奨励賞をいただくことになり、大変恐縮するとともに、誠にありがたく、心から感謝申し上げます。   今回研究した「タラヨウ」は、本校の創立10周年記念で植えられたもので、本校のシンボルツリー的存在です。しかし、「タラヨウ」の葉に字が書けることは、子どもたちにはあまり知られていませんでした。そんな不思議な「タラヨウ」の葉に目をつけ追究していったのが、理科が大好きな6年生男子3人組でした。   研究を進めていく中で私が最も大切にしたことは、実験・観察をしている子どもたちにしか見つけられない「発見」でした。「発見」の中には、これまでの私自身の自然事象に対する考え方を変えてしまうものもありました。そんな時は心から子どもたちと一緒に喜び合うことができました。今回の受賞を励みに、科学を好きな子どもを育てるよう、今後も一層努力していきたいと思います。ありがとうございました。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    長野県筑波大学
    菅平高原実験センター

    出川洋介助教
     受賞と伺い恐縮です。増井真那君とは6年前、日本変形菌研究会の行事で初めて会いました。私自身、学生の頃よりこの会で研究者をはじめ様々な人達と交流し育ててもらい、今の道に進みました。   真那君の好奇心には感心 するばかりで、私はその自主性を見守り、一緒に菌の世界を追って来たに過ぎません。科学では感情移入は客観性を損ねると疎まれることもありますが、感性豊 かな真那君の解釈を聞いていると徹底した観察こそが本質なのではと唸らされます。その後、参加した筑波大学・未来の科学者養成講座では入り組んだ問題の解 決に院生の瀬戸健介君が良き相談相手になってくれました。6年にわたる実験観察と、まとめの道のりは楽ではなかったはずです。新事実に遭遇し、それを解釈 したときの強烈な感激が克服の原動力となったのでしょう。そしてご両親の深い理解と、研究会員諸氏の感動の共有、激励がそれを温かく支えてくれました。皆さんに深く感謝致します。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    広島県ラボ・オルカ

    久家光雄塾長
     このたびは指導奨励賞をいただき、光栄に思っております。今回受賞した姉弟は、昨年カイコを飼育し、今年はさらにヤママユガにも手を広げました。同じ蛾でありながら形、育ち、性質などがことごとく異なることにすぐに気づき、膨大なデータをとり、丹念に整理しながら両者の違いを家畜と野生という視点で検証しました。   昨今、科学実験の楽しさを見せたり、体験させたりする 単発のイベントや番組がたくさんあります。科学の入り口に導くには結構なことだと思いますが、課題を見つけ、科学の手法をもってそれを解決しようとする次 のステップに導くことが肝要です。子どもたちにとっては時に苦痛を伴う営みですが、今回の受賞を機に、楽しく意欲的に研究を継続でき達成感を味わえるよう に、またできるだけ裾野を広げるように努力をしたいと思います。



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中学校
  • 学校奨励賞

    秋田県にかほ市立金浦中学校

    佐藤和広校長
     このたびは、学校奨励賞という栄えある賞を賜り、心より感謝申し上げます。 本校は、全校生徒138名の小さな学校です。運動部も 文化部も非常に良く頑張っているのですが、いつもあと一歩のところで勝利を逃しています。そんな学校に私が校長として赴任したのは、昨年の4月のことでし た。それまでは、すぐ隣の小学校にいたので本校の実情についてはよく理解していました。私は、生徒たちにあと一歩の壁を破らせるためには、大きな成功体験 をもたせることが重要であると考えました。いろいろな大会やコンクールに積極的に挑戦し、その中で自分たちの最大限の力を発揮することによって何かが変 わってくると考えました。 今回の本コンクールへの参加は、その挑戦のひとつです。そして生徒たちは実際に大きな成果をあげることができました。この体験をきっかけとして、あと一歩の壁を破っていきたいと思っています。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    秋田県にかほ市立金浦中学校

    佐藤和広校長
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。 今回、本校の生徒たちがいただいた賞は「秋山仁特別賞」ですが、私自身指導者として関わった研究がこの賞をいただくのは2回目となります。第47回の本コンクールで中学3年生だった娘がこの賞をいただきました。この「秋山仁特別賞」は、要項を見ますと「発 想・視点の面白い優秀作品に」贈られる賞であると記載されています。私自身、生徒たちに理科研究を指導するときに最も重視しているのが、「独創的な発想」 「視点の面白さ」「考察の切れ味」などであり、この賞をいただくということは、私にとっては最大の栄誉といえるものです。今回の研究も、本当は流体力学等 の難しい考えが当てはまるものなのだと思いますが、とりあえず生徒の思考が導いた結論として捉えていただければ、その面白さを理解していただけるのではな いかと思っています。ありがとうございました。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    北海道札幌市立宮の森中学校

    森山正樹先生
     2010年度の指導特別賞に続き、このたび指導奨励賞という賞をいただき、心より感謝申し上げます。  本校の科学部は創立4年目を迎える歴史の浅い部活動ではありますが、それぞれの興味関心に基づいた研究を日々進めています。今年度は継続研究である「水ロケットの発射」に関する研究が、その内容において大きな飛躍を見せました。また、今年度から始まった「ス ライムの研究」は、スライムの粘性の謎に迫る新しい視点を与えてくれました。スライムは合成洗濯ノリ(PVA)とホウ砂の飽和水溶液を混ぜることによって 粘性が生じます。しかし、本研究ではホウ砂を使っていないのにもかかわらず、PVAにある金属イオンを加えることによって粘性が生じることを発見しまし た。子どもに科学の楽しさを与えるスライムという教材に、研究材料としての新たな可能性を切り開きました。これからも子どもたちとともに、自然界の謎を解 き明かしていきたいと考えています。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    香川県坂出市立岩黒中学校

    平松周二先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。  平成22年から研究を始め、今年で3年目になります。この研究は生徒の生活経験の中で不思議に思ったことを調べることからスタートしました。生徒の自由な発想や調べたいという意欲に支えられ研究が少しずつ深まっています。研究を進めていく中で、根気強くデータを取り分析することの重要性、失敗から新たな発見ができることを生徒とともに学びました。研究に行き詰まったとき、あきらめず何度も黒浜を観察し、解決策を考えだせたときの喜びは忘れられません。また、岩黒在住の元本校教頭島本壽次先生から「丁寧に記録をとっておくことです。なによりも、研究を楽しむことです」とアドバイスをいただきました。地域の方や自然科学館、地質標本館のご協力や励ましに感謝するとともに、今後も生徒の「なぜだろう」と不思議に思う疑問を大切にした指導を続けていきたいと思います。 ...続きを読む
2011年度 第52回
小学校
  • 学校奨励賞

    愛知県刈谷市立亀城小学校

    小笠原豊校長
     本校は、明治5年に、刈谷藩の藩校「文禮館」を継承して創立されました。藩校時代の「文禮(学問と道徳心)」を大切にしようとする精神は、今も大切に受け継がれています。地域の特質としては、トヨタグループの各社が軒を並べ、「ものづくり」「科学技術」に大変関心が高いといえます。自動織機を発明した豊田佐吉翁の記念館も学区にあります。さらに、本校の玄関を入ったところには「亀城小学校はわが母校」と書かれた額が掲げられています。これは、フェライト磁石を発明した加藤与五郎博士のものです。こうした風土の中で、子どもたちは幼少のころより自然科学、発明工夫に親しんでいます。  さて、今回の受賞対象作品は、学校行事の林間学校に出かけた折の「火起こし体験」が動機となっています。「どうしたら巧く着くのか」この素朴な疑問が原点となっています。こうした素朴な疑問は、何も学校行事等の特別な取り組みの中からだけ生まれるものではなく、私たちの日常の中にも次々に生まれてきています。しかし、多くは日常の生活に流され消え去ってしまいます。大切なことは、こうした子どもたちの素朴な疑問に耳を傾け、共感し、一緒になって追究する教師の存在です。「そんなの当たり前だ」とか、「そんな余分なことを疑問に感じている暇があったら、算数の練習問題を一つでも解け」と切り捨ててしまったら、子どもたちの「科学する芽」は伸びません。国際的な学力調査で日本の子どもたちの「探究する能力」の低下が心配されています。しかし、案ずる必要などありません。子どもの目線に立って、子どもと一緒になって、「自然」に飛び込んでいく教師さえいれば、日本の子どもたちは自然科学の分野で世界のリーダーとして十分に活躍できると確信しています。  優秀な指導者の存在に着目し、その重要性をクローズアップされている本コンクールの主旨に敬意を表しお礼の言葉といたします。ありがとうございました。

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  • 指導奨励賞

    埼玉県羽生市立羽生北小学校

    宮崎裕治先生
     このたびは、指導奨励賞という栄誉ある賞をいただき、心より感謝申し上げます。  本校では、毎年サケの卵をいただき、ふ化させ、2月下旬に利根川に放流しております。今回佳作を受賞させていただいた6年生の杉澤亮祐君の研究「サケの稚魚の保護色とその変化についての研究」は、学校で育てていたサケがたまたま違う色の水そうに入っていて、それぞれの水そうの中にいるサケの体の色が違うことを発見したところから始まりました。放流するまでの期間が短く、学校の休憩時間や昼休みに行う実験は大変忙しかったのですが、小さなサケでも、周りの色によって体色を変化させる能力があることが分かったとき、児童はもちろんのこと、一緒に実験をしていた自分も、生命の神秘さに感動しました。  今回の受賞を励みに、指導者として、子どもの「なぜ?どうして?」を大切にして、理科が大好きな子を育てていくことに一層の努力をしたいと思っています。

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  • 指導奨励賞

    愛知県刈谷市立亀城小学校

    永野英樹先生
     本校の5年生は、自然に親しみ触れ合う体験を目的として、毎年林間学校に出かけています。一等賞を受賞した「火起こしの研究」は、林間学校の火起こし体験で、子どもたちが火を全くつけられなかったことがきっかけで始まりました。本研究が始まったとき、2日間で200回以上火起こしをしているのに、たったの2回しか火がつきませんでした。しかし、安藤由梨花さんを始めとする研究班はその飽くなき探究心から、決してあきらめることがありませんでした。何回も何回もめげずに、試行を繰り返し、こつをつかみ、そのこつを科学的に究明していく姿に、感動させられました。今回得られた、火起こし名人になる秘訣の一つ一つは、子どもたちの努力の結晶といえます。  今回の受賞を励みに、子どもたちの探究心を伸ばし、研究の手助けをしていけるよう、これからも精進していきたいと思います。

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  • 指導奨励賞

    国立愛媛大学
    構造有機化学研究室

    上田将史
    ボランティア指導員
     このたびは、指導奨励賞という栄誉ある賞をいただき、心より御礼申し上げます。  私たちを取り巻く環境は常に様々な不思議で溢れています。それは私たちの体内でも同様です。今回受賞した岡田大輝くんの研究では唾液に着目し、その働きについて様々な条件下での変化を顕微鏡などで追っています。顕微鏡を通して観察した唾液の構造は、予想以上に大きく変化するなど、実際に研究に携わってみると、私自身も知らないことばかりで、正直に申し上げますと驚嘆する場面のほうが多く、未知に遭遇できることの喜びを共感できました。  本研究を指導者という立場で振り返ると、科学を学ぶうえで、また実験するうえで、重要なことは疑問をもつこと、解決に向かってあきらめないこと、そしてなにより科学を好きになることだと痛感致しました。今回の受賞を励みに私自身も研究に精進したく思います。


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  • 指導奨励賞

    沖縄県伊是名村立伊是名小学校

    大城健先生
     このたびは、指導奨励賞という栄誉ある賞をいただき、心より感謝申し上げます。そして恐縮しております。  私は、本年度の4月より伊是名村立伊是名小学校に赴任し、そこで今回の研究に微力ながら関わらせて頂くことになりました。六年間の研究が評価されたのは、本人の地道な努力とこれまで指導なさってこられた先生方、そして何より、彼を励まし一緒に研究してこられた両親のおかげだと思っております。今まで関わってきた方々を代表し「指導奨励賞」を受賞したいと思います。  継続・研鑚していけば離島の小さな島でも、「文部科学大臣賞」という名誉ある賞を受賞できるという「希望」を持つことができました。今回の受賞は私の今後の指導を「奨めて励ます」ものだと素直に受け取り、子どもたちに科学の魅力、自然の素晴らしさや厳しさ、継続することの大切さ等を育てられるべく努力していきたいと思います。 ...続きを読む
中学校
  • 学校奨励賞

    福島県福島市立福島第一中学校

    鈴木昭雄校長
     このたび、歴史と伝統のある「自然科学観察コンクール」において、本校の自然科学部が「アリが運ぶ紫色の絨毯の謎」で1等賞に入選できましたこと大変、光栄に思い、深く感謝申し上げます。  本校の自然科学部は、昨年度より「雑草を使って土壌診断はできないか」をテーマに研究を進め、昨年度は、本コンクールで健闘賞を受賞し、最終審査に進むことができました。本年度は、さらに上位入賞を目指し、1月より調査を進めておりました。  しかし、3月11日に、未曾有の東日本大震災におそわれ、さらに福島第一原子力発電所の事故と続き、生徒たちの安全面と健康面に対する心配から、すべての屋外活動を自粛したことにともない、部活動の野外調査も中止せざるを得ない状況が続きました。校舎の除染活動を進めて、現段階では、学校生活の環境では震災前の状況に戻りつつありますが、目に見えない放射線に対する心配は今も続いております。  今回の震災で、自然の驚異と科学技術とに我々が、どのように向き合うべきか、あらためて考える時間を与えられたと感じます。これまでの豊かな生活を支えてきたことも、残念ながら原発事故を起こしてしまったのも科学技術の力であります。また、この現状から復興するのも科学技術の力に頼る部分が大きいのも現状です。  昨年度、本校に秋山仁先生から「大空のもと 自然の教えを聴きましょう」というメッセージをいただきました。これからの科学の力を担う生徒たちが、まだまだ、未熟なこの力を、どのように育てていかなくてはならないかを示唆しているメッセージであると思います。今回の震災、原発事故で自然の大切さ、郷土に対する愛をあらためて感じることができました。  今回の受賞は、本校だけでなく、福島県全体として喜ばしく、大きく励みになるものでした。自然の不思議への挑戦する心は、今後の日本の未来を担う原動力でもあります。そのような生徒を一人でも多く、育てながら、教育の力、科学技術分野の力を震災からの復興に役立てていければと考えております。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    神奈川県川崎市立塚越中学校

    坂田全徳先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。  私は本来、美術の教師であり、モットーに、「レオナルド・ダ・ヴィンチのように、自然科学と芸術の融合が図れる教師になりたい」という思いがあります。今回のサブテーマにあるように、自然科学観察で作品づくりの感性を育てる研究プロジェクトと銘打って、平成元年より、生徒たちと師弟同行の精神で自然観察を行ってきました。人は地球の環境という空間で生業を営んでいます。人として生きる上で自然科学観察がいかに大切か、これは9教科すべてにいえます。今次研究テーマは、地学観察で相模湾一色海岸を調査の折、生徒たちが、採集したビーチグラスの美しさに心が奪われたことに始まります。この感動が学びの原点です。科学研究・芸術創作も経験知より育まれる感性が核になっています。幸いに葉山しおさい博物館との博学連携が、私の科学研究指導の原動力になっています。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    神奈川県慶應義塾普通部

    戸川一成先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞を賜り、誠にありがとうございます。 何か特別な指導をしたわけでもない私が頂いていいのかという思いもあったのですが、塩見君の受賞を共に喜ぶ意味でお受けすることにしました。本校の掲げる「自学自習」(自ら行動し、自ら学ぶ姿勢)の集大成としての学校行事「労作展」に向け、自分の素朴な疑問、興味を満たすべく材料集めから自作で測定器を作り上げた塩見君の作品が佳作を頂いたことに、格別の喜びを感じる次第です。理科離れが叫ばれて久しい中、底辺を拡げる意味での華々しい実験や、技術の粋を集めた測定機器とその成果は科学に関わる一員としても誇らしい事なのですが、その一方で塩見君のようにじっくりと日常の不思議に目を向け、現象の原理や測定の意味などをひとつひとつ時間をかけつつも解明していこうと努力する生徒諸君と関わりを持てている境遇に、何よりも感謝したいと思います。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    愛知県刈谷市立朝日中学校

    大元亜矢子先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心よりお礼申し上げます。  今回の研究テーマ「ペーパーバズーカの秘密を探る」は、生徒の何気ない疑問から生まれたものです。『音』という目に見えないものを、既存の機器を使わずに測定することは大変難しく、実験は失敗の連続でした。しかし、この点にこだわったからこそ、音の振動を増幅させる風船や、音の高低を示す砂の波形といったものを発見することができました。音が鳴るたびに模様を描く砂を見ながら歓声をあげる生徒たちの姿は、忘れることができません。苦しみながらも自分たちで試行錯誤を繰り返してまとめた研究が入賞し、生徒たちには大きな励みとなりました。また私自身、日々の新しい発見を楽しみにしながら、生徒たちと共に研究を進めることができました。今回の受賞を励みに今後も身近な疑問を追究する楽しさを味わえるような指導を心がけたいと思います。ありがとうございました。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    愛知県西尾市立鶴城中学校

    田中康臣先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心から感謝申し上げます。また、1年生の大根班が「大根の辛さの不思議にせまる」において顕微鏡研究特別賞を、2年生の紙風船班が「紙風船が膨らむ現象」において健闘賞をそれぞれいただき、受賞の報告を聞いた生徒と共に喜び合いました。本校の科学部では、生徒が研究テーマを見つけ、それを追究していく活動をしています。多数挙げられたテーマの中から興味のある研究を選び、同じ興味を持つ者同士で研究班を構成しました。それぞれの班員が自分の知識を活かせるよう助言・指導を行い、時には部内で発表会を開いて、成果と疑問を話し合いながら追究を続けました。こうして研究が一つの形になり、賞をいただいたことは、生徒にとっても、指導した自分にとっても大きな励みとなりました。今後も生徒が身近な疑問を見つけ、それを追究することが楽しいと思えるように指導を続けていきたいと思います。 ...続きを読む
2010年度 第51回
小学校
  • 学校奨励賞

    秋田県にかほ市立上郷小学校

    東海林秀礼校長
     今回は、伝統ある「自然科学観察コンクール」において、6年生齋藤爽彩さんを代表とする本校サイエンスクラブの「だんごの研究」が「オリンパス特別賞」に選ばれ、また指導にあたった齋藤成人教諭に「指導奨励賞」、本校に「学校奨励賞」をいただいたことを大変光栄に感じております。   本校は、秋田県南部に位置し、校区全体が鳥海国定公園に含まれる自然豊かな、美しい環境の中にあります。全校児童85名という小規模校ですが、一人一人の子どもが明るく伸び伸びと学んでいます。理科、生活科、総合的な学習の時間などにおける自然体験はもちろんのこと、稲作体験学習、なべっこ遠足、たてわり花壇栽培活動、全校親子鳥海登山、鮭の稚魚の放流、全校雪遊び&スキー教室などの諸行事は、本校の子どもたちの心を豊かなものにしていると確信しています。   また本校では、昨年度から秋田県の「小学校まなび・ふれあい充実事業」に委嘱を受け、一部教科担任制による教育課程編成の工夫を進め、学習指導と児童理解の充実を図ってきました。教師が専門教科や得意教科を受け持つことで、子どもの学習意欲の向上につながること、子どものよさを多面的に見ることができ生徒指導の充実を図ることができるなどの成果を実感しながらの歩みでした。   このような教育活動から、本校の子どもたちは、自ら学ぶという積極的な学習姿勢を身に着けることができたと考えます。本校サイエンスクラブでは、主な活動期間である夏休み中は、市のロボットコンテスト出場の他に、水泳部や野球、バレーボールなどのスポーツ少年団の活動などが重なり、多忙な中で「だんごの研究」をすすめておりました。おいしいだんごができあがらず、あせった時期もあったようですが、クラブ員が力を合わせて取り組んだプロセスこそが大切だと思います。   本校では、今回の受賞を励みに、これまでの取り組みを一層充実させながら、心身ともに健康で、自ら学び続ける子どもの育成に努めて参る所存であります。   最後に、このような素晴らしい機会を与えてくださいました主催者の毎日新聞社様をはじめ、関係各位の皆様へ心より感謝申し上げます。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    秋田県にかほ市立上郷小学校

    齋藤成人先生
     このたびは、指導奨励賞という栄誉ある賞をいただき、心より感謝申し上げます。   本校は、美しい自然に恵まれた農村地帯にあり、多様な自然体験が可能な環境にあります。そのような中で、本校サイエンスクラブは、平成19年度に「笹巻のひみつをさぐる」、平成20年度に「甘酒の研究」、平成21年度に「ドライフルーツの研究」、そして今年度の「だんごの研究」と、子どもたちのアイディアをもとに、身の回りにある食べものやおやつをテーマとした研究を続けてきました。身近なテーマで、しかもおいしく食べられるということもあって、クラブ員の活動意欲には、目を見張るものがありました。また、6年生のリーダーシップ、クラブ内のチームワークは、難しい状況を乗り越えたり、ねばり強く実験観察を続け、結論を導き出す力になったと思われます。   今回の受賞を励みに、指導者として、子どもたちの科学する心を一層伸ばしていく指導にあたりたいと思います。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    愛知県刈谷市立富士松北小学校

    池田正紀先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。また、同時に大変感激しています。   本校では、毎年、理科研究を夏休みの課題として出しています。子どもたちは、夏休み前にテーマを決め、計画を立て、研究に取り組みます。1等賞を受賞した「風紋のひみつを探る」の研究は、夏休み前の早い時期からテーマを決め、計画を立て、いくつかの困難を乗り越えて、最後まであきらめずに追究できた研究です。この研究で、手間ひまかけ、丹念に同じことを何度も繰り返す中で、今まで見えなかったものが見えてくる、分からなかったものが分かってくる感激を味わい、自然の美しさにも感動した子どもたちは大きく成長したことと思います。   今後も、自分たちの見つけた『はてな?』を解き明かしていく喜びの経験や、自然の巧さ、素晴らしさに感動する体験を子どもたちといっしょにしていきたいと思っています。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    国立鹿児島大学
    教育学部附属小学校

    久保博之先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心から感謝申し上げます。   本校では、子どもたちが自然にたっぷり浸り、自然の素晴らしさや不思議さを感じることができるように理科授業の充実を図ると共に、PTAとの連携を図った自由研究指導を行っています。   今回受賞した2年生の塚田悠介君は、ワールドカップで本田選手の決めた無回転シュートの秘密に疑問をもち研究を行いました。無回転シュートの装置を身近な道具を用いて製作し、疑問を解決するために実験データを繰り返し取っています。そして、ボールをキックする位置によりボールの回転が変化し、飛び方が変わることを見出すことができました。今回の受賞を機に、指導者として子どもたちに自然の中の疑問を納得するまで科学的に追究する喜びを味わわせることができるような指導を今後も継続して行っていきたいと思います。 ...続きを読む
中学校
  • 学校奨励賞

    千葉県千葉市立緑町中学校

    大塚秀行校長
     このたび、歴史と伝統のあるこの「自然科学観察コンクール」において、本校の科学部が「ポテトチップスの謎~ポテトチップスは揚げるとなぜ曲がるのか~」の作品で「オリンパス特別賞」を、本校が「学校奨励賞」を受賞することができましたことを、大変光栄に思い、心より感謝申し上げます。   本校は、昭和22年、新教育制度の実施の中で、千葉市で5番目の学校として開校し、以来、堅実な校風の下で文武両道を掲げて教育活動を展開しつつ、今日に至っております。本校の自慢は、何と言っても学校のフェンス沿いに立つ桜の木です。今年で60年目を迎えるソメイヨシノの巨木が60本並んでいますが、春に一斉に咲く姿はまさに圧巻です。実は、この桜の木に本校の原点を見ることができます。桜の花は、咲いているのは2週間程度ですが、花びら掃き、毛虫掃き、落ち葉掃き、そして桜の木の手入れと、一年を通しての生徒や教職員の地道な桜ボランティア活動が、春に見事な花を咲かせる原動力となっているのです。生徒は、この活動を本校の伝統として代々受けついでいるのですね。   さて、本校の理科教育の歴史ですが、昭和32年に千葉市の理科教育研究校の指定を受け、昭和33年に千葉市地方科学教育センター(現:理科教育センター)が本校に設置されました。以来、教職員の弛まぬ研修・研究が継続され、様々な成果を収めることができました。この間、昭和56年には、県内でも珍しい「科学研究」を活動の中心とした科学部を創設し、理科教育の発展に邁進してきたところであります。今回の受賞は、こうした長年の積み重ねの賜物と、先輩の先生方や卒業生に改めて感謝したいと思います。   終わりにあたり、このコンクールを通して、生徒・教員ともども、研究を継続することの楽しさや素晴らしさを実感できましたこと、主催されました毎日新聞社様をはじめとする関係の皆様に重ねて感謝申し上げます。誠にありがとうございました。



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  • 指導奨励賞

    福島県福島市立福島第一中学校

    菅野俊幸先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心から感謝申し上げます。   今回の研究は、通学路のヒメオドリコソウが、場所によって植生が極端に変わるのはなぜだろうという生徒の疑問がきっかけとなりました。普段から「日常生活の事象と学習内容の関連をいかに気づかせるか」、「科学的に解釈する力や表現力をどのように高めるか」を主題に教育活動を進めていますが、見過ごしがちな道端の植物の中にたくさんの「なぜ?」が詰まっていることを逆に生徒に教えてもらった瞬間でもありました。   研究を進めると、土壌と植生には、沢山の要因が関係し、特定は難しく、まさに「不思議へ挑戦」でした。その中で植生と腐植率に相関関係が見つかった時は、生徒と共に大きな喜びを感じました。研究は、始まったばかりで、やらなければならないことばかりですが、今回の受賞を励みに、今後も生徒と共に不思議への挑戦を続けていきたいと思います。

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  • 指導奨励賞

    岐阜県郡上市立西和良中学校

    青木益之先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき心より感謝申し上げます。   本校は、自然豊かな岐阜県の山間部にある全校生徒18名の中学校です。教育目標「追い求める学習、高め合う仲間」の実現に向け、あらゆる教育活動を通して、自信と誇りを持って生き生きと活動する生徒の育成をめざしています。その手立ての一つとして、理科の授業で学んだ力を生かし、自ら課題を見つけ解決できる喜びを味わうことのできる科学作品づくりに力を入れています。今回の作品づくりで生徒たちは、多くの失敗を乗り越え最後まで追究できた充実感を味わうことができました。さらに受賞によって、生徒に大きな自信と誇りを持たせていただきました。63年の歴史を誇る本校は、今年度で閉校となります。最高の記念となりました。   今回の受賞を励みに今後もより一層、生徒たちが身近な疑問を探究する楽しさを味わえる指導を心がけていきたいと思います。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    静岡県浜松市立蜆塚中学校

    細田昭博先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より御礼申し上げます。   私は浜松理科教育研究会(浜理研)という自主研修会を主宰し、教員の資質向上・自由研究指導・体験学習など学校教育と社会教育の両面から理科好きな子供たちを育成する活動を行っています。   小学2年生の時から自宅近くの生息地で6年間にわたる継続観察により、植物の成長とアミガサハゴロモの生活史が密接な関係にあることをつきとめた藤田くんに浜理研から助言指導して研究をすすめました。今回、形態・生態研究の集大成として「アミガサハゴロモを指標にして都市林の変遷を探る」のテーマで賞をとることができました。   今回の受賞を励みに今後も理科好きな子供たちの育成のために努力を続けていきたいと思います。ありがとうございました。

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  • 指導奨励賞

    愛知県刈谷市立刈谷東中学校

    澤俊幸先生
     「もう一度、部活動に燃えよう!」   私が担当した科学部コード班は、夏に部活動を引退した3年生が集まり、結成された臨時科学部です。この臨時科学部の「コードが絡まる秘密に迫る」において佳作を受賞するとともに、指導奨励賞をいただきましたことを心より御礼申し上げます。   科学部での活動はとても充実したものでした。それぞれの部活を引退してから活動したため、活動期間は8月下旬から10月中旬までと非常に短い期間でした。この短い期間を有意義に使い、研究を進めてきました。混沌とした内容に戸惑う場面も多かったですが、工夫に工夫を重ね、楽しそうに研究している生徒の姿を見ることができました。   今回の受賞は、生徒だけでなく私にとっても励みであり、研究に価値をもたらすことができました。主催される毎日新聞社様をはじめとする関係者の皆様方に心より御礼申し上げます。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    徳島県阿南市立阿南第二中学校

    奥村武史先生
     このたびは、指導奨励賞という栄誉ある表彰を賜わり、誠にありがとうございます。本校は先生方や保護者が大変教育熱心であり、赴任した昨年度は理科の好きな生徒とともに「渦輪の研究」を、今年度は担任の生徒とともに「吹き矢の研究」を進めてまいりました。自作実験装置でデータを集めたり、データをパソコンで処理したり、プレゼンテーションを行ったりと3人の生徒の持ち味を活かした研究ができ、佳作に入賞させていただき、生徒たちには大きな励みとなりました。心から感謝申し上げます。2010年6月に地球に帰還した「はやぶさ」は日本中から結集された高い技術力の集積体といわれています。世界一のものづくりの原動力は、職人の技や魂を尊重する日本の文化であり、「丹精」という伝統的価値観であると思います。未来を切り開く生徒たちにその原点となるような科学体験ができるよう、今後も精進してまいりたいと考えています。 ...続きを読む
2009年度 第50回
小学校
  • 学校奨励賞

    国立鹿児島大学
    教育学部附属小学校

    今林俊一校長
     このたびは、第50回という節目の年に、本校の5年生である川畑早樹子さんがオリンパス特別賞に、また同じく5年生である塚田匠海さんが佳作に選ばれ、なおかつそれらの指導に当たった有村和章教諭に「指導奨励賞」を、本校に「学校奨励賞」をいただいたことを大変光栄なことであると受け止めております。  本校は、鹿児島市にある鹿児島大学教育学部に併設された、児童数約980名、学級数27学級の大規模校であり、創立132年目を迎える伝統ある学校です。自然や科学が好きな子供を育てたいと願い、これまで学習林や観察池、理科室等の環境整備や理科授業の充実に取り組んでまいりました。また、緑化活動にも力を入れており、昨年度からはこれまで行ってきた春と秋の一人一鉢栽培に加え、親子での菊作りも行っています。子供たちが日々丁寧に世話をし、秋には数百鉢の菊が一斉に満開を迎える風景は大変美しいものです。植物の世話や観察を通して、子供たちの心も豊かに耕されていくことを願っているところです。さらに、子供たちの理科研究に関する指導に関しては、長年、PTA活動の一環として夏休み前に「親子標本づくり・自由研究講習会」や「親子昆虫・植物採集会」を行っていることもよい成果につながっていると思います。親子で直接自然に触れたり、こだわりをもって研究を進めたりして自然観察の楽しさを共有し合うことは知的好奇心の育成のみならず、感性や情緒の育成の面からも極めて重要なことだと考えます。  今回の受賞を励みに、これまでの取り組みを一層充実させながら、子供たちの自然の不思議さ、巧みさに気付く豊かな感性や、自らが見出した問題を科学的に追究しようとする問題解決の能力の育成等に努めてまいりたいと思います。  最後に、このような素晴らしい機会を与えてくださった主催者の毎日新聞社様をはじめ、関係各位の皆様へ心より感謝申し上げます。

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  • 指導奨励賞

    埼玉県上尾市立富士見小学校

    小川浩先生
     このたびは、指導奨励賞という栄誉ある賞をいただき、心から感謝申し上げます。  本校は、市街地という立地ではありますが、自然や生き物に対する児童の関心は高く、飼育・栽培活動が盛んです。自由研究では、そこから科学的事象に気づき、課題を発見し、体験的な活動を通して問題解決をしていくような指導をしております。  今回健闘賞を受賞した関根萌恵さんの研究も、飼育している烏骨鶏の観察からスタートし、発見した課題を一つ一つ解き明かしていきました。自分なりの考えで検証の方法を考え、準備をし、研究を進めていくこと、それには本人の努力はもちろん、ご家庭の協力も大きな力となっております。  今回の受賞を励みに、指導者として児童に科学の芽をどう育てていくか、これからも児童の目線と発想に立って考え、「科学を生かした生活を楽しめる人」の育成をしていきたいと思います。

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  • 指導奨励賞

    埼玉県春日部市立上沖小学校

    古田ルミ子先生
     このたびは、指導奨励賞という栄誉ある賞をいただき、心から感謝申し上げます。  「たねってふしぎだね!?」の研究は、3人の児童がそれぞれ夏休みの自由研究で取り組んだものを、命のつながりをテーマとして、「種・花・実」に関連させながら、収集、分類を繰り返し研究を深めていったものです。  種は、並び方が美しく芸術的でした。そして、神秘とエネルギーがぎっしり詰まっていました。私たちは、自然の不思議に驚き感動しました。  本校では、豊かな体験を重視した教育活動を行っております。その中で子供たちの感性は磨かれ豊かに育まれています。今回の受賞も子供たちの努力、ご家庭の協力、3学年担任のチームワークが実を結んだ成果だと思います。  この賞を励みに、子供と共に試行錯誤しながら柔軟な発想で子供たちの指導に当たりたいと思います。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    石川県金沢市金沢子ども科学財団

    中村信一理事長
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。  当財団は、主に金沢市に在住する児童・生徒の科学的な活動などを支援し、科学の心を育むことを目的に平成12年の設立以来、様々な事業を展開してきております。  今回の受賞はその中心的事業である「科学相談事業」を利用された子供たちへの指導支援に対するものであり、財団としては、その存在意義を賞賛いただくものとして大変光栄に思っております。更に、この受賞は、財団をご利用いただいた子供たちの素朴な疑問から発生するたゆまない科学事象への探究心、そしてそれに応えて応援いただきました関係者のご努力の賜でもあります。この場をお借りしてお礼申し上げますとともに、今回の受賞を契機に、ますます多くの子供たちに財団をご活用いただき、次世代の科学者育成の一助となるよう職員一同、頑張っていきたいと思います。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    科学実験教室サイエンスラボ

    田野尻七生講師
     このたびは指導奨励賞という名誉ある賞をいただき、大変恐縮するとともに、心より感謝申し上げます。   サイエンスラボでは独自のカリキュラムにドキドキ・ワクワクのエッセンスをたくさんつめこみ、生徒が自ら考え、発見する実験を行なっております。  圓城君の「カレーうどんの汁はなぜ飛ぶのか?」では、自分で考えた仮説を基に、様々な角度からアプローチと考察を繰り返してきました。例えば、カレーうどんの汁がはねる現象をビデオで記録してスローモーションで観察・分析する、ふつうのうどんとカレーうどんで比較研究をするなど、その研究からは多くの驚きと発見がありました。根気強い努力の結果、しっかりと理論の通ったすばらしい研究としてまとめ上げ、賞をいただいたことは圓城君にとっても私たちにとっても非常に嬉しいことです。圓城君と共有できたこの喜びを励みに、今後も生徒たちの科学の芽を伸ばす指導に励みたいと思います。

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  • 指導奨励賞

    国立鹿児島大学
    教育学部附属小学校

    有村和章先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心から感謝申し上げます。  本校理科部では現在、「自然と対話する喜びを実感する子供の育成」を研究主題として掲げ、子供自らが感性豊かに自然に触れ、そこで見出した問題を科学的な方法や手続きを駆使しながら粘り強く解決することを通して、自然や科学に対する見方や考え方を広げ、深めていくことのできる態度や能力の育成を目指しています。その際に大切なことが「こだわりをもって追究し続ける」ことであり、「事実を基に考える」ことであると考えています。自由研究は、授業の延長であり、自立した学びの最終的な姿であるととらえていますが、秋の校内理科作品展の開催やPTAによる講習会等の継続的な実施等を通して、子供の学びに寄り添おうとされる保護者の方々が増えていることも大変ありがたいことです。この受賞の喜びを共有し合いながら、さらなる充実を図っていきたいと思います。 ...続きを読む
中学校
  • 学校奨励賞

    国立琉球大学
    教育学部附属中学校

    大城賢校長
     このたび、本校3年生の和田裕那さんが「味についての研究3」において佳作を受賞するとともに、本校が歴史と伝統のあるこのコンクールにおいて「学校奨励賞」を受賞することができましたことを大変光栄に思っております。  本校は琉球大学教育学部附属中学校として、昭和60年4月に開校致しました。開校と同時に、附属学校の使命の一つである先進的、先導的教育実践研究に今日まで取り組んでまいりました。開校当時の研究主題は「自発的に学び取る力を形成する授業の工夫」となっており、研究紀要を紐解くと「高度情報化社会の進行の中で、急激な社会変化が続くなか、社会のさまざまな変化に主体的に対応できるように基礎・基本を習得し、意欲的に学習し続ける能力や態度を身につけた生徒を育てたい」と記されております。以来、当時の研究主題を継続、発展させながら、現在は「基礎・基本の習得と活用能力をはぐくむ授業」をテーマに、各教科において実践研究を進めております。  理科教育においてもさまざまな自然事象に関心を持ち、基礎・基本を大切にしながら、知識や技能を活用し課題解決に立ち向かう生徒の育成を目指して授業に取り組んでまいりました。今回、佳作を受賞した研究は、まさしくそのような指導の中から生まれたものの1つであります。3年間にわたる研究で個人の粘り強さや研究能力を高く評価していただいたことは、もちろん大いに喜ぶべきことでございます。しかし、それ以上に嬉しいことは、今回は受賞できなかった研究を含め、これまでの学校としての取り組みを評価していただくことができたことです。今回の「学校賞」の受賞は、本校教員にとって大きな励みとなりました。  最後になりましたが、このコンクールを通して、生徒・教員ともども、研究を続けることの楽しさや大切さを学ぶことができました。ここに、主催されました毎日新聞社様をはじめとする関係各位に心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    国立千葉大学
    教育学部附属中学校

    鈴木啓督先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より御礼申し上げます。  本校では「自己理解、自己決定、自己実現」を教育目標に掲げ、教育目標の具現化のために各教科の授業、学校行事などを通して、広い視野に立って明るく生き生きと活動する生徒を育成することを具体目標としています。  これを受け、理科部会においては、生徒の実態を把握し、できる限り身近な教材を用いた観察・実験を行い、そこから得られた結果をもとにして、規則性や法則性を発見する学習過程を大切にしています。また、2分野では実物を用いた観察や解剖を行うことで、より学びの実感を得られるよう学習の工夫を行っています。これらの活動を通して、生徒が意欲的に学習に取り組み、課題を追求していく態度を育成したいと思います。  今回の受賞を励みに、今まで以上に努力を続けたいと思います。ありがとうございました。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    東京都大田区立南六郷中学校

    小森信男先生
     このたびは伝統ある自然科学観察コンクールにおける指導奨励賞をいただき、心から感謝申し上げます。そして恐縮しております。  私は18年間公立中学校科学部において、岩石の風化変質実験に関する生徒研究を指導しております。今回の研究でも、生徒たちはとても興味深い結果を出し始めています。そして実験装置も、生徒がかなり創意工夫を加えながら、製作したものです。興味ある現象について継続してデータを積み重ねれば、中学生でも科学者と同等の研究ができると、生徒たちに常に申しております。理科指導においては、毎年自由研究を大切にしています。生徒たちの発想や工夫、独自の表現等が毎年楽しみです。今後の日本の理科教育の発展は、探求学習の重視にあるとも考えています。最後に、私の教育活動に常にご協力いただいている南六郷中学校及び六郷工科高校の先生方に、深く御礼申し上げます。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    新潟県妙高市立新井中学校

    長瀬美香子先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より御礼申し上げます。  本校の科学部は数名のグループに分かれ、それぞれの追究したいテーマに沿って研究を進めています。今回受賞した研究は部活動で研究に取り組むにあたって、生徒たちがいつかは挑戦したいテーマとして相談してくれたことがきっかけとなりました。  キャンディとコーラで起きる不思議な現象は、生徒たちはもちろん私にとっても不可解な事だらけで、時に研究は迷走しつつ進みました。その中で、生徒たちの観察力によって私自身の仮説が覆ったり、生徒が新たな課題を見つけ研究方法を見直すなど、指導者としても大変勉強になった一年でした。研究はまだまだ解明されていない問題が多く残っており、継続して進めたいと考えています。  今後とも生徒の探究する心を育てるべく努力していきたいと思います。ありがとうございました。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    国立兵庫教育大学附属中学校

    竹内良範先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心から感謝申し上げます。  本校の科学部では、「兵庫県加東市やしろの森に生活する生物たち」というテーマで、3年間調査研究をしてきました。科学部員である橘智子さんは、森のギフチョウ、ミドリシジミなどを調べる一方で、小学5年生の時から取り組み続けているテーマ「ナミアゲハの蛹の色を決める一番の条件はなんだろう?」で、追究し続けています。毎年、予想をもとに条件設定し、実験観察を行い、得た結果から自分なりの考察をしています。私の方へは、小学6年生の頃から相談に訪れており、実験方法や出てきた結果からの論議や、参考文献などで助言してきました。彼女が一番素晴らしいことは、大変粘り強く自分の考えに基づいてレベルアップしながら研究を続けている点だと思います。『科学者としての芽』を十分予感させるような中学3年生となりました。今後の活躍にさらに期待を寄せています。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    沖縄県伊是名村立伊是名中学校

    増田佑一郎先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。  今年度の4月より臨時職員として沖縄県北部の離島、伊是名島にある伊是名村立伊是名中学校に赴任して以来、毎日雄大な自然と素直で明るい子供たちに囲まれて、理科教員という仕事の素晴らしさを実感しています。  今回の研究に微力ながら関わらせていただく中で、私自身も研究者の東江あやかさんからたくさんの事を学びました。  自然を愛する気持ち、育て見守ってくれた人々への感謝、そして何より努力を「続ける」ことの大切さです。そういう意味では彼女こそが「指導奨励賞」だと思います。  ですが、今回の受賞は私の今後の指導を「奨めて励ます」ものだと素直に受け取り、子供たちに科学の魅力を伝え、科学を愛する生徒を育てられるよう、これからも精進していきたいと思います。

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2008年度 第49回
小学校
  • 学校奨励賞

    東京都慶應義塾幼稚舎

    加藤三明舎長
     今回は、伝統ある「自然科学観察コンクール」において、本校の5年生である中村優里さんの「ポニーテールはなぜ揺れる? 振り子のふれ方の研究」が、「1等賞」に選出され、なおかつその指導にあたった柊原礼士教諭に「指導奨励賞」、本校に「学校奨励賞」がおくられたことを大変光栄に、また名誉なことと思っております。 私が言うのもはばかられることですが、本校の理科の授業に関する環境は、大変恵まれたものになっています。2年生から理科の授業は、専任4名、非常勤講師1名の理科専門の教員によって行われています。しかも、理科専用の教室が3つあり、実験が頻繁に行われる要因となっています。それぞれの理科室の周辺には、岩石、化石、虫、貝、動物の標本が並べられ小博物館の雰囲気を出しています。さらに動物の剥製が飾ってある列品室、水槽が多くおいてあるミニ水族館、ハムスター、アヒル、ニワトリ、ウサギがいる動物小屋などもあります。こういう環境の中で、児童の理科に関する興味が自然に湧き上がってくることに期待しているのです。 慶應義塾の創設者福澤諭吉は、実学つまりオブザベーションとリーズニングを大切にするサイエンスの考え方を重視しました。そして、幼稚舎生に理科の実験をさせる設備を整えたいと思っていました。福澤の没後10年にあたる明治44年には、まだ三田にあった幼稚舎に各種実験器具を揃えた理科実験室が完成し、既に5・6年生は理科の授業を専門の教員が行う専科授業となっていました。こうした伝統が、今の幼稚舎に生きていると考えています。 そして、5・6年生には夏休み、理科のレポートを書くことを必須にしており、それを夏休み後に開かれる作品展に展示します。今回の中村優里さんのレポートも、この課題に出されたものでした。今回の受賞も、これまで記した幼稚舎の理科教育の伝統が実を結んだ成果の1つではないかと思っています。 最後に、このコンクールを主催した毎日新聞社様をはじめ関係各位の皆様に、このような機会を与えてくださったことに心より感謝を申し上げます。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    秋田県大仙市立神宮寺小学校

    田口瑞穂先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心から感謝申し上げます。 子供たちの素直な疑問を正面から受け止めて共に探究する、という姿勢を常に心がけて、日々、指導に励んでおります。 この学年の子供たちは5年生の終わりに進級論文を書きました。1人1人課題を見つけ、見通しを持ち、仮説を検証する、という姿勢を身に付けました。その経験を生かし「全員の力を合わせてできる課題に取り組もう」とがんばったのがこの研究です。身近な生活の中から課題を見つけ、深く研究できて全員が達成感を得ることができました。この成果をはずみにして、現在、個人で取り組む卒業論文を進めています。今回の研究の経験を生かし、きっとよい研究作品に仕上げることができるでしょう。 これからも、不思議のアンテナを敏感にして、あれっ?と思ったことを調べようとする子供を育てていきたいと思います。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    東京都慶應義塾幼稚舎

    柊原礼士先生
     本校の理科では、5年生から実験レポートの作成を主眼においた授業展開を多くするようにしています。また、夏休みには理科の自由研究を宿題として全員に課しています。これは、科学の実験・観察・研究の基本的技能を養うとともに、単なる知識の習得だけでなく、さまざまな科学の要素に対して自力で能動的に取り組んで独自の考えを持ち、展開し、結論を得てそれを他に伝える能力を育てることをねらいとしています。また、そのような研究活動を与えられたワークではなく、面白いからしたくなる、楽しいものと感じられるような指導を心がけています。そのような中でこの度指導奨励賞をいただけたことは、今までの指導が実を結んだことが感じられ、大きな励みになります。心より感謝申し上げます。今後も、この賞に驕ることなく、多くの児童が科学の楽しさを知り、それに能動的かつ適切に取り組んでいけるようになる授業や指導を心がけていきたいと思います。

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  • 指導奨励賞

    茨城県
    かすみがうら市立宍倉小学校

    木村新一郎先生
     このたびは、指導奨励賞という栄誉ある賞をいただき、心から感謝申し上げます。 本校は「『やる気』と『元気』と『笑顔』があふれる学校を目指してがんばろう」をスローガンに、子どもたちとともに日々努力しております。豊かな自然に囲まれ、自然観察池「多門寺池」でさまざまな動植物とふれあったり、田畑で作物を育てたりしています。このような自然とのかかわりの中で見つけた疑問に対して、自分で考え、観察や実験を通して探究する楽しさを実感させたいと常に願いながら、理科教育に取り組んでおります。自分の力で疑問を解決したときのうれしそうな笑顔は、教師の栄養剤です。「変形菌七不思議の解明」に取り組んだ橋岡さんも、「先生、モジホコリってかわいいんだよ」と目を輝かせながら研究について話してくれました。 今回の受賞を励みに、今後も子供たちの笑顔をたくさん見られるようにがんばっていきたいと思います。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    学研石が口科学教室

    河村京子講師
     今までたくさんの子供たちと自由研究を楽しみ、また苦しみながら感動を共有してきました。今回の栄えある賞は、科学教室の子供たちと共にいただきたいと思います。 日本の子供たちの理科離れが叫ばれていますが、私は理科の大好きな子供たちのために科学教室を開いております。子供たちの「なぜ?どうして?」を大切にしながら、科学の不思議や楽しさを体験学習しています。 竹田悠太くんの「おけの形と水はねの関係」の研究は、お母さんが洗い桶を買い替えた途端水はねがひどくなった、という一言から始まりました。身近な材料を使い、家族で協力しながら実験を重ね、あーでもないこーでもないと議論を重ねながら、さらに新しい方法を思いつく柔軟な発想は、子供ならではの素晴らしさです。私も実験結果を楽しみながら、一緒に研究をまとめることができました。 これからも、この賞を励みに子供たちの指導に当たりたいと思います。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    茨城県
    つくばみらい市立十和小学校

    古澤武司先生
     このたびは、指導奨励賞という栄誉ある賞をいただくことになり大変光栄に思っております。心より感謝申し上げます。 本校は理科好きの子供たちが多く、夏休みの自由研究にも毎年多くの子供たちが取り組んでいます。その中で、結速さんと渡辺さんは、家の周りを飛ぶアブラコウモリについて3年間の継続研究を行いました。毎年、課題をもち、ほぼ毎日、根気よく観察を行い、新しい事実を発見していく2人の姿に、感心すると共に探究することの楽しさを改めて教えられました。 今回の受賞は、2人の努力とご家庭での理解や励まし、校内での協力体制よっていただくことができたものです。今後も、子供たちの豊かな発想を生かし、探究することの楽しさを1人でも多くの子供たちと一緒に味わい、科学する心をはぐくめるよう努力していきたいと思っております。


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中学校
  • 学校奨励賞

    富山県砺波市立出町中学校

    竹部俊恵校長
     このたび、「第49回自然科学観察コンクール」において、本校1年の鍋澤歩さんの「植物の葉はどうして水をはじくのか?」が3等賞に入選し、指導を行った坪本吉史教諭が「指導奨励賞」を受賞するとともに、本校が歴史と伝統のあるこのコンクールにおいて「学校奨励賞」を受賞できましたことを大変光栄に思っております。ここに、主催されました毎日新聞社様をはじめとする関係各位に心から御礼を申し上げます。 本校は、校訓「天資養活 自他共栄」のもと、生徒1人1人が潜在的にもつ資質を伸ばす教育を大切にし、目標をもって最後までやり抜く生徒、そして、互いの人格を尊重し、ともに高まりあうことのできる生徒の育成をめざして日々の教育をすすめております。 本校の特色として、学習、生徒会活動、部活動を3本柱として、知・徳・体 のバランスのとれた生徒の育成を目ざしており、日々の授業、生徒が主体的に取り組む学校行事、部活動の充実に努めています。 また、校内研修においては「分かる喜びを感じ取り、学ぶ意欲が高まる指導と評価はどうあればよいか」を研修主題とし、理科教育では「目標の明確化を図るとともに、個や集団の特性および実態に応じた学習展開を工夫したり、適切な学習形態を選択したりして、基礎・基本の確実な定着を図る」を重点に、授業の充実を図っているところです。 科学とは、問題を発見し、試行錯誤する中から問題解決に至る過程そのものです。科学研究を充実させることで、これから直面する新たな問題に果敢に挑んでいくたくましい生徒が育ってくれると思います。 今回の受賞を励みにして、一層理科教育にも力をいれ、本校の教育目標の1つでもある「広く学び、深く考え、想像力豊かな生徒を育てる」をさらに進めていきたいと考えています。 本当にありがとうございました。





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  • 指導奨励賞

    千葉県千葉市立緑町中学校

    橋野未絵先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、深く感謝申し上げます。 今年度の4月から本校科学部の顧問となり、手探りの状態からのスタートでしたが、科学の楽しさ、面白さをどうしたら伝えられるのか、試行錯誤しながら生徒と共に活動してきました。 科学部では、半年間かけて各自が「テーマ探し」を行い、その中で最もユニークで生徒が興味を抱いたものを研究テーマにします。発想の柔軟な中学生だからこそ生まれる、授業や生活の中からの素朴な疑問や発見を大切にし、それを科学的に捉え、自分の手で検証させる機会を、部活動という共通の目的をもつ仲間で存分に味わわせたいと考えています。 今回の研究では、生徒と共に科学研究の醍醐味を大いに味わうことができました。今回の受賞を励みに、今後も生徒の科学への好奇心と思考力を高められる指導を心がけていきたいと思います。

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  • 指導奨励賞

    富山県砺波市立出町中学校

    坪本吉史先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より御礼申し上げます。 今年度より初めて科学部顧問に就くことができ、科学部員以外の一般生徒も含めて、より一層科学研究のおもしろさを経験させてやりたいと、「全国規模の科学コンクールで入賞」を目標に掲げて活動してきました。 授業で大切にしていることは、「生徒自身が発見する」学びの楽しさが感じられる授業を構成することです。ただ実験すればよいのではなく、実験前の1つの発問で、実験の意味はがらりと変わってきます。生徒自身がその実験の意味をとらえ、見通しをもって活動できるようにしています。生徒の考えからは、出にくい方法で実験する際には、なぜその方法をとるのかが分かるように説明することを心がけています。 最後に、部の研修で訪問した際に、テーマを見つけるコツや、全国大会入賞レベルの作品などを惜しげもなく公開してくださった刈谷市の先生方に、深く感謝申し上げます。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    愛知県刈谷市立雁が音中学校

    川畑輝昌先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心から感謝申し上げます。 今回の研究は、私が3年前に科学部の顧問となり、同じときに科学部に入部した生徒と共に無我夢中で研究を進めた結果です。メダカの研究の中で、刈谷メダカと出会い、研究の幅が広がっていきました。研究を進める中で何よりも大切にしたことは、自然の中で生きているメダカがどのような環境でどのように生活しているかでした。実際に野外に出て、メダカを捕まえに行ったり、池の中で生活しているメダカの観察をしたりすることで、生徒の自然に対する豊かな感性が育ってきたと考えています。 この3年間で、私自身は生徒とともに研究したことから多くのことを学ばせてもらいました。今回の受賞を励みに、今後も生徒がもつ「自然に対する疑問」を大切にし、科学に対する興味・関心を育てていきたいと思います。

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  • 指導奨励賞

    愛知県刈谷市立雁が音中学校

    近藤正紀先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心から感謝申し上げます。 本校の科学部は、数名のグループごとに分かれて研究に取り組んでいます。 テーマを決めるときには「風鈴の形と音の鳴り方」や「身近に住んでいるメダカなど」「米を柔らかく炊く方法」など身近にあることに生徒たちが抱いた疑問を考えていくことに心がけています。 追究をしていくときには、オリジナルの実験道具を使って調べるなど、生徒たちの思いや考えを大切にしています。また、よりよい結果を得るために何度も繰り返し実験に取り組ませたり、データのまとめ方を工夫させたりしました。 今回の受賞を励みに、今後は今まで以上に生徒たちの疑問や考え、そして自主性を大切にした研究ができるように支援していきたいと思います。


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  • 指導奨励賞

    沖縄県浦添市立港川中学校

    木山淳一先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心から感謝申し上げます。 今回の研究は昨年に引き続き「微生物」をテーマにしたもので2年目となります。去年、池の中の微生物に関心を持ち、調べていく中で、今年は更に、身近な食品に含まれる菌についてテーマを広げました。彼女たちのすばらしい点は「粘り強さ」の一言に尽きます。時間さえあれば、理科室に集まり、実験方法について資料を集めたりして手探りをしながら、試行錯誤を繰り返し、自分たちなりの実験方法を確立できたことが、この研究の一番の成果であったと思います。 理科教育に関しては身近な自然の中に疑問を持ち、それを解決してく中で新たな発見と感動をもてるような生徒を育てたいと日々考えており、それが総合的に指導できる場がまさに「自由研究」であると思います。 今後とも生徒の科学的探究心を育てるべく努力していきたいと思います。ありがとうございました。 ...続きを読む
2007年度 第48回
小学校
  • 学校奨励賞

    岐阜県池田町立八幡小学校

    中村昌秀校長
     この度、伝統ある貴会主催の「第48回自然科学観察コンクール」において、3年生の竹中万智さんが、文部科学大臣奨励賞を受賞し、併せて本校が、学校奨励賞の栄誉をいただきましたこと大変光栄に存じます。貴会並びに関係各位に、心より深く感謝申し上げます。   本校は、岐阜県美濃地方の西端で、伊吹山、池田山麓に位置し、田園や茶畑が広がる自然に恵まれた地域にあります。理科教育の盛んな地域で、毎年、「夏休みの科学作品展」には、揖斐郡内から多くの優秀な作品の応募があります。本校でも毎年30点余りを応募し、よい評価を得る作品もあります。今年度も研究や科学工作の部で入賞した作品が12点ありました。457名の児童の中で70名程の児童が夏休みに科学作品に取り組み、科学に対する興味・関心は、保護者も高く、教育文化の高い地域であると感じています。   児童の作品は、低学年では、生活科の学習を発展させた長期にわたる継続観察が多くあります。高学年では、理科学習や総合的な学習を発展させた継続的な観察だけでなく、科学工作への取り組みも年々増えてきています。実験を繰り返して取り組んだり、家族の協力を得たりしながら作品を完成させているものが多く、科学作品や科学工作への取り組みが親子のふれあいの一役を担っているといえます。   近年、日本の児童生徒の理科離れが叫ばれています。こうした状況の中、本校では日々の理科学習はもとより、どの学習においても児童の関心・意欲を引き出すことを大切にし、自ら考え意欲的に追究する姿の育成を実践研究の重点に掲げて取り組んでいるところです。   今回、このような立派な賞をいただけたことは、これまでの児童の取り組みに対する評価であり、次への意欲につながる節目として受け止めたいと存じます。また、陰から子供たちをサポートしてくださっている保護者の理解と協力があってのことだと思っています。   今回の受賞を励みとし、さらに自然や科学的な事象への興味・関心の持てる児童の育成に一層尽力していきたいと思っています。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    茨城県取手市立稲小学校

    古島正先生
     この度は、名誉ある賞をいただくことになり、大変光栄に思っております。心から感謝申し上げます。   本校では毎年夏休みに自由研究の課題を出しており、理科研究の作品が数多く集まってきます。夏休みの研究は、根気強く、毎日実験や観察を続けなければなりません。時には行き詰まることも多々ありました。しかし、疑問に思ったことを実際に実験・観察を通して解明されていく過程は大変興味があり、私も子どもたちといっしょになって夢中になってしまいます。また、それをまとめ上げたときの子どもたちの笑顔は最高です。   今回の受賞は、本校でともに自由研究の指導に取り組んできた全職員のものと受け止め、今後の励みにしたいと思います。これを機会に、ますます児童1人1人の発想を生かし、科学する心、創造する芽を育てていきたいと思っております。

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  • 指導奨励賞

    茨城県つくば市立上郷小学校

    大山喜裕先生
     この度は、名誉ある賞をいただき、恐縮いたしますと共に心より感謝申し上げます。   古澤裕人さんの研究「なんじゃもんじゃオオマリコケムシ」は、オオマリコケムシという生き物はムシなのかコケなのか、その正体を明らかにしたいという素朴な疑問からスタートした研究です。広範囲にわたって検体の採集を行い、博物館にも足を運び専門の先生に聞き取りも行いました。また、長期間にわたって調査し、非常に熱心に研究に取り組んだ結果、その特徴を詳細に調べることができました。研究を通して、検体が持つ毒や、増え方、水質との関係について更なる疑問を持ち、関心を深めています。   今回の賞は、何よりも子供の努力と、ご家庭での励まし、日頃よりのご支援によっていただくことができました。今回の研究を通して、家庭における教育力の大きさを感じると同時に、その大切さを考えさせられました。

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  • 指導奨励賞

    茨城県阿見町立本郷小学校

    宮本直樹先生
     この度、栄誉ある「指導奨励賞」をいただき、大変恐縮すると共に、心より感謝申し上げます。  小学校における科学教育は探究活動を通して、「問いを立てる楽しさ、仮説を立てることの楽しさ、観察・実験することの楽しさ、自分なりに結果から結論を出す楽しさ」を実感させることが重要であると考えております。そのため、探究活動を行う中で、子どもなりの考えや表現を大切にしています。その根底には、科学は考えや表現を子どもなりに楽しむ文化的側面をもっており、科学は暫定的で可変的な面があることを子どもに気付かせたい思いがあるからです。   松原さん姉妹の研究は、「問いを立てる楽しさ」「自分なりに結果から結論を出す楽しさ」が感じられる作品であると共に、数量化の大切さも示してくれました。また、算数と理科との関連性も示すことができたことと思います。   今後も、科学教育を通して科学する楽しさを実感させていきたいと思っております。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    東京都中野区立桃園第三小学校

    寺田礼子先生
     この度は、栄誉ある「指導奨励賞」をいただき、大変恐縮いたしますと共に、心より感謝申し上げます。   伊知地直樹君の研究「変形菌はどのように餌を見つけるのか?」は、自宅の庭に偶然生えた変形菌に興味をもち、昨年度の夏から観察や実験に取り組むようになりました。   伊知地君は、継続した観察の中の疑問をそのままにせず、菌類の特別展に出かけ学芸員の先生に教えを受け1つ1つ解決しました。   そして、今回は「感覚器官を持たない変形菌は、どうやって好きな食べ物を選ぶのか」について疑問をもち、その謎を解いていきました。追究の方法として5分ごとにデジカメで変形菌の動きを3日間撮影するなど貴重なデータの上、研究をまとめました。   今回の受賞を励みに今後も子どものひたむきな歩みに心を寄せていきたいと思います。


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  • 指導奨励賞

    岐阜県大垣市立宇留生小学校

    加藤みき先生
     この度は、伝統ある貴コンクールにおきまして、このような栄誉ある賞をいただき、恐縮いたしますと共に、心より感謝申し上げます。   大矢ちはるさんの研究「『たんま』のかわりを見つけるよ」は、大好きな体操の練習を近くの公園でも続けて、自分の技を磨きたいという願いから始まった研究です。“たんま”という体操の練習には、なくてはならない粉の発見に向けて、身近にある材料を集め、条件を細かく設定し、自分の体で確かめながら、納得がいくまで実験を繰り返し行いました。疑問に思ったことを粘り強く1つ1つ解決し、自分の“たんま”を発見する喜びを味わったようです。   今回の賞は、子供自身の意欲と努力、そして何よりも保護者の温かいご支援とご協力によっていただくことができたものです。今後も子供たちが自然事象に関心を持ち、発見の喜びが味わえるよう、努力していきたいと思います。 ...続きを読む
中学校
  • 学校奨励賞

    茨城県美浦村立美浦中学校

    宮本経之校長
     この度、「第48回自然科学観察コンクール」において、本校科学部・下川原澄さん他10名の「水質の変化する要因を探る」が3等賞に入選するとともに、本校が歴史と伝統のあるこのコンクールにおいて、「学校奨励賞」を受賞できましたこと大変光栄に思っております。ここで、主催されました毎日新聞社様はじめとする関係各位に心より御礼を申し上げます。   本校は、教育目標でもある「豊かな心をもち、たくましく生きる生徒の育成」を目指して、国や県などの教育指導方針や生徒、地域の実態を十分に踏まえながら学校経営を進めております。また、1村1中学校でもある本校は地域との結びつきが強く、「郷土を生かした学習」にも力を入れております。「郷土を生かした学習」とは、美浦村の自然、環境、文化、伝統、産業、人々、施設などを生かした教育活動をいいます。特に、本校科学部は長年にわたり、霞ヶ浦の水質検査研究などを行い、素晴らしい実績を上げてきました。今年度に関しても、年間を通して研究実践を重ねており、この実績が認められ、「環境問題に関する中学生国際会議」などに2回にわたり参加する場を得ることもできました。   また、校内研修においても、「自ら考え、生き生きと活動する生徒の育成」を研究主題とし、理科教育では「見通しをもち、主体的に問題解決を図ろうとする生徒を育てる理科学習指導の工夫」を重点に教育活動を展開し、授業の充実を図っております。そして、1つの取り組みとして、3年生の理科の授業では少人数授業も取り入れ、生徒の達成感や成就感をもたせるとともに興味関心を高めております。   今回の受賞を励みにして、更に理科教育にも力を入れ、目指す生徒像の1つでもある「自分の考えをもち、ねばり強く学習する生徒」を育てていきたいと考えております。本当にありがとうございました。



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  • 指導奨励賞

    茨城県牛久市立牛久第三中学校

    高野朋子先生
     この度は、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心から感謝申し上げます。   今年度の4月から本校科学部の顧問となり、五里霧中の中で生徒と共に手探りで活動を行い、中学生であるこの時期だけ、そして牛久の豊かな自然の中だけでできる活動というものを大切にしようと心掛けてきました。本校の最上階にある理科室からは素晴らしい牛久沼の風景が見られます。そして、土日になればすぐにでもその牛久沼に野外調査に行くことができます。そういった恵まれた環境の中で生まれる、素朴な疑問、自由な発想を大切にしていくことが子どもたちの豊かな感性を育てることにつながると考えています。そして、この体験を大人になった時にふと楽しかったと思い出してくれることを願ってやみません。   今後も、より多くの子どもたちに理科の楽しさを伝えるべく、身の周りの豊かな自然に目を凝らし、子どもと共に成長していけるよう指導していきたいと考えています。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    茨城県稲敷市立新利根中学校

    松田光朗先生
     このたびは、指導者奨励賞という栄えある賞をいただき、心から感謝申し上げます。   1学期が始まると、「今年は、何を調べようかな?」という言葉を耳にします。研究をしたいと自主的に集まるそんな生徒たちは、自分たちを理科部(本校にそのような部活はありません)と呼び、夏休みや休日を使いながら研究を進めることに自信を持ち取り組んでいます。   今回出品させていただいた作品は、バイオガソリンの開発や原油価格の高騰がニュースで取り上げられたことに加え地球温暖化を防止しようとする生徒の願いが生み出したものです。私も生徒とともに「こうやればうまくいくんじゃないの?」などといいながら一緒に科学の魅力に取り付かれてしまいました。   私は科学というものは、人をひきつける力があると思っています。1人でも多くの生徒が、科学に魅了されるよう授業や研究の手助けをしていきたいと思います。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    茨城県立霞ヶ浦聾学校中学部

    塚本明美先生
     このたび、思いもかけず指導奨励賞受賞のお知らせをいただき大変驚きました。心からお礼申し上げます。   今回の研究は、試料への塩の暴露と計量にそのほとんどの時間が費やされる内容でしたが、夏季休業中、部活動の合間をぬって理科室に通った岡野君は、弱音も吐かず試行錯誤しながら実験と分析に取り組み、「意外な」結論を得るに至りました。   言語力の育成を基盤に、準ずる教育を進めている聾学校では、担任をはじめ全ての教員が1人1人の子どもに応じた支援を行っております。そうした日々の指導の積み上げによって思考を司る言葉が育ち「理科」が教科として成り立って参ります。今後、障害の特性に配慮しながら、子どもたちが学びとるべき科学的な内容を明らかにして、授業づくりの力量を身に付けていきたいと思います。本当にありがとうございました。


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  • 指導奨励賞

    東京都
    千代田区立九段中等教育学校

    安川礼子先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心から感謝申し上げます。   本校では「自主自律の精神Be yourself」を目指し、理科においても自由研究を夏休みの課題として全員が取り組んでいます。   日頃の授業では、考察力の育成を重視しています。観察実験後のレポート作成では結果を表やグラフにまとめ、そこから何がわかるのか論理的にまとめていくということを繰り返し行っています。その際、間違いをおそれず、小さな「気づき」でも自分が考えたことすべてを書くように指示しています。生徒が書いたことについて評価するだけでなく、コメントを返すことで、自分が考えたことを科学的に表現する力がついていき、理科への興味・関心も高まっていくようです。   今回の受賞を励みに、今後も生徒の科学的な思考力を高め、生徒が科学のおもしろさを感じてくれるような指導を心がけていきたいと思っています。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    静岡県磐田東中学校

    鈴木望先生
     このたびは、指導奨励賞をいただくことができ、大変光栄に思っております。何より、生徒の作品に光を当ててくださいました審査員の先生方、心よりお礼申し上げます。   生徒の小笠原さんは普段から「花屋のユリの花は葯が取られていてかわいそう」と感じ、「なぜユリの花粉は衣服に付くと落ちにくいのか」という疑問をもっていました。私はユリ花粉表面の構造によるものと予想しましたが、そうではありませんでした。そして、実験を進めていくうちに、衣類に付いたユリ花粉を落とす方法を発見することができたのです。今回の実験を指導していく中で、私は「子どもの発想のすばらしさ」「身近な自然現象の中に大きな発見が隠れている」ということを痛感しました。   今回の受賞を励みとし、今後も生徒のもつ「自然に対する何気ない疑問」をくみ取り、育てていければと思っています。ありがとうございました。 ...続きを読む
2006年度 第47回
小学校
  • 学校奨励賞

    茨城県つくば市立桜南小学校

    栁下徳行校長
     この度は、伝統ある貴会主催の「第47回自然科学観察コンクール」において、5年生の丸山諒太君が文部科学大臣奨励賞、6年生の服部篤彦君が3等賞に入賞した上に、思いもかけず本校が名誉ある「学校奨励賞」の栄に浴しましたこと、大変光栄に存じます。学校を挙げて喜んでおります。貴会並びに関係各位に、心から感謝申し上げます。  本校は、児童数525名、職員27名、つくば研究学園都市に位置しております。学区内や周辺には、多くの官・民の研究機関や大学があり、保護者の中にも研究機関に勤めている方が多くおります。反面、田畑など自然はまだ残されており、理科の学習や生活科学習、総合的な学習の時間など教科全般にわたり、自然や人材などを有効に活用できる恵まれた環境にあります。  また、伝統的に科学自由研究に取り組む雰囲気が学校にあり、今までにも本コンクールや県児童・生徒科学作品展で文部科学大臣賞受賞者や入賞者を輩出してきました。  本年度も、理科主任を中心に、6月頃から、作品への意識づけが始まり、7月には以前に入賞した作品やプリントを活用しての「自由研究のまとめ方」の指導、研究相談日の実施、夏休みから9月中旬までに完成させるスケジュールで取り組んできました。夏休みの宿題ではない。つまり、全員やるのではなくやりたい子だけが取り組む方法(希望者)をとっておりますので、 夏休み前から実験や観察をスタートした意欲ある子もみられました。  今回、このような素晴らしい賞を学校としていただきましたのは、科学や自然に親しむ恵まれた地域環境や伝統もありますが、なんと言っても、子ども自身の探究心と実践力、そして陰から我が子をサポートして下さいました保護者の理解・協力あってのことだと思います。  本校教育目標は「未来を見つめ心豊かにたくましく生きる子の育成」~21世紀に生きる人づくり~ですが、賞を励みとして、理科好きの子どもを一人でも多く育てていきたいと思います。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    富山県富山市立芝園小学校

    伊藤恵子先生
     伝統ある貴コンクールにおきまして、このような栄誉ある賞をいただき、恐縮いたしますと共に、心より感謝申し上げます。  酒井琴野さんの研究「パンきじとイーストきんの働き大調査-パンがふくらむひみつ-」は、家族とのほのぼのとしたかかわりの中で生まれた素朴な疑問からスタートした研究です。予想と異なる結果や曖昧な結果が出たときには、1学期の植物の学習を生かして条件を整理し「変える条件、変えない条件」を細かく設定して納得がいくまで実験を繰り返し行っていました。優れた観察力と粘り強さで疑問に思ったことを一つ一つ解決し、多くの発見と感動を得ることができたようです。   今回の賞は、何よりも子供自身の熱意と努力、また、保護者の温かいご支援とご協力によっていただくことができたものです。今後も子供たちが「自然に親しみ、自然を学び、自然について考える楽しさ」を実感できるように、日々努力を重ねていきたいと思います。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    長野県伊那市立伊那東小学校

    飯澤隆先生
     この度は、伝統ある貴コンクールにおきまして、「指導奨励賞」という素晴らしい賞をいただき、心より感謝申し上げます。  私の担任しております、伊那東小学校3年菊組では、2年生のときに行ったドングリ笛作りがきっかけで、土笛作りにのめり込んでいきました。そして、350個程の土笛を作りました。その笛を使って、演奏をしていくうちに、様々な疑問がわいてきました。今回は、その疑問を子どもたちの発想で、観察・実験をし、解決してきました。とても、素晴らしい発想とねばり強く追究する姿に驚かされました。理科離れが叫ばれるなか、子どもたちから「研究するのっておもしろいね」「夏休みに研究をしてみよう」と感想を言う子も出てきました。  今回の受賞を励みに、今後も子どもたちと一緒に自然のなかで、ものやことの不思議を追究し、理科好きな子どもを育てていけるように努力していきたいと思います。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    長野県佐久市立岩村田小学校

    馬場英晃先生
     この度は、栄誉ある「指導奨励賞」をいただき、大変恐縮いたしております。そして、心より感謝申し上げます。  「児童の教育は、児童にたちかえり児童によって児童のうちに建設されなくてはならない。そとからではない、うちからである」。これは今から80年あまり前、信州教育の礎を築かれた淀川茂重先生が、自身の教育実践をまとめた『途上』という本の中で述べた言葉です。私は、この理念を心に据え、学校生活や授業に取り組んでいます。子どもたちの研究「メダカなぜいない?」も、「やっぱり佐久だけにメダカがいないのはおかしい」というH君の問いから始まり、子どもたち自身が“分からなさ”や“もやもや感”をつなぎ合い、自ら追究の道筋を創りながら進めてきたものです。  今回の受賞を励みにして、今後も子どもの内側にあるこだわりに目を向け、そのひたむきな歩みに心を寄せていきたいと思います。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    岐阜県池田町立八幡小学校

    高木健先生
     この度は栄誉ある「指導奨励賞」をいただくことになり、大変恐縮するとともに、心から感謝申し上げます。  日ごろ、「理科の楽しさ、おもしろさを子どもに味わってほしい」という願いを持って、子どもに接しています。理科の授業では、より身近なものを教材として利用した実験や、グループの仲間とともに楽しく予想し合う活動を柱として、日々の授業を展開しています。そんな中で、キラリと光る発言や考えを目にすることが度々あるのです。  今回の研究、「『もしも~し!』~糸電話 音の伝わり方の秘密~」は、夏休みの1カ月半という長い期間をかけて、追究を重ねた力作であります。妹が不思議に思った糸電話を題材として、はじめは1つだったキラリが2つ、3つと増えていく……。自らの課題に向かって、追究し続けた彼の記録を目にして、これからも理科が好きだという子どもを一人でも多く育てていけるよう努力したいと強く思いました。ありがとうございました。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    宮崎市宮崎科学技術館

    緒方東五学習指導員
     この度、伝統ある貴研究会より栄えある賞をいただき、恐縮いたしますと共に、心より感謝申し上げます。  本館では夏休みに、自分のテーマを持って実験・観察を行う「継続研究館」という講座があります。今回、受賞した竹之前槙太郎さんは環境問題に関心を持ち、マツの葉の気孔の汚れを指標に、身の回りの空気の汚れを調べたものです。館での研究発表会では、交通量の多い場所、特に渋滞場所で空気の汚染度が高いことを発表しました。  しかし、観察から生まれた疑問は、マツの葉の空気汚染に対する適応という新たな疑問を生んだのです。次々に生まれる疑問を解決していこうとする本人の姿勢が、科学に対する興味関心の深さを物語っていました。   今回の受賞を励みに、「なぜ?なぜ?」と疑問をぶつけてくる子どもたちを正面から受け止め、共に発見の喜びを味わっていきたいと思います。

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中学校
  • 学校奨励賞

    千葉県千葉市立新宿中学校

    飛鳥井航一校長
     この度、「第47回自然科学観察コンクール」において、本校生徒、石野真奈美さんの「砂漠にできる波状模様の研究」および鶴岡薫さんの「なぜしゃもじにボツボツがあると御飯がつかないのか」が佳作に入選し、今井功教諭が指導奨励賞を、そして本校が「学校奨励賞」をいただけたことに心より喜ぶとともに、主催されました毎日新聞社様をはじめとする関係各位に心より御礼申し上げます。  本校では私が校長として赴任しましてから、「新宿中を心あたたかな学校にしよう」ということを経営の重点において参りました。生徒会でも「新宿中を日本一心あたたかな学校にしよう」というスローガンを掲げ、活動しております。  また、心を育てるのと同時に、本校のめざす生徒像として「探究する学習」というものがあり、探究する生徒の育成にも力を入れています。特に、本校の理科教育は「自ら課題を持ち、確かな学力を育む」を重点に教育活動を展開しております。知識や技能の向上はもちろんのことではありますが、それだけではなく、自ら課題を見つけ、より良く解決する力を身につけさせることを目標にして、科学が好きな生徒の育成に努めています。理科の自由研究は生徒の課題解決の力が発揮される場所であると考えています。生徒は自らの疑問を解き明かしていく過程で、学び取ることが多いと思います。それは、科学の手法を使って様々な問題を解決し、研究をまとめた生徒の心には達成感や成就感が残ります。この達成感や成就感が他の生徒への刺激となり、生徒の相互作用によって様々な活動への良いエネルギーとなっていくと考えております。  今回の栄えある賞を受賞できたことを励みに、「科学好きな生徒」を育てたいと考えております。ありがとうございました。



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  • 指導奨励賞

    茨城県稲敷市立東中学校

    幸田裕子先生
     このたびは、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心からお礼申し上げます。  夏休みになると、理科室には「知りたい」「調べたい」「試してみたい」という思いに満ちた生徒たちが集まります。生徒たちは、豊かな発想と素晴らしい感性を理科室の中で繰り広げ、自然の中に見つけた疑問に挑戦していきます。  今回の研究では、イシクラゲの謎の生態を探るべく毎日、観察と実験を繰り返しました。多くの壁にぶつかりながらも試行錯誤の末に、発見をしたときの生徒の満足げな笑顔は忘れられません。論文をまとめあげる頃には、生徒が何百枚もある細胞の写真の中から必要とする細胞をすぐに探し出すことができるまでになっていたのには驚かされました。  生徒たちが探究を通して科学の楽しさを知り、様々な力を身につけていく瞬間をそばで感じることができることが私の何よりの喜びです。今回の受賞を励みに、科学を楽しむ一人の仲間としてこれからも頑張りたいと思います。本当にありがとうございました。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    千葉県千葉市立新宿中学校

    今井功先生
     この度は、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より御礼申し上げます。  本校では、「自ら課題を持ち、より良い解決ができる生徒の育成」を目指し、夏休みに一人一研究として取り組ませています。  授業では日頃より、科学の手法である、観察・実験の技能を高めるように努力して参りました。その科学の手法の基礎・基本が身につくことによって、よりよく課題解決ができるようになると考えているからです。  次に、観察・実験が終わると、実験レポートを書かせるようにしています。実験結果からわかることや考察は授業でまとめますが、実験で気づいたことなどは自由に記述させ、生徒の感性や表現力の育成をめざしています。   今回の受賞を励みに、今後も生徒の感性を高め、生徒と共に「探究する心」を持ちながら指導していきたいと考えております。

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  • 指導奨励賞

    京都府立命館中学校

    木本正彦先生
     このたび、指導奨励賞という栄誉ある賞をいただき、心から感謝申し上げます。  本校のサイエンス部は伝統があり、一貫して一人一人の科学的知的好奇心を大切にしてきました。それぞれの生徒たちが独自のテーマをもち、さまざまな角度からアプローチし、壁にぶつかると、いっしょに考えるという姿勢で指導してきました。最近では、「驚きを感じる心」「観察する力(見抜く力)」「おもしろいと感じる心」「粘り強い気持ち」が生徒たちには最も必要ではないかと思っています。  今回出品させていただいた作品に取り組んだ生徒は「フィボナッチの数列の二項間の比は黄金比に収束する」を深く理解し、「黄金比はなぜ美しいのか」という大きな問題への答えを見いだす一つの試みでした。   今回の受賞を励みに、これからも生徒たちの探究心を大切にして、科学する楽しさを味わいながら指導していきたいと思います。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    高知県土佐中学校

    武市暢久先生
     このたびは、指導奨励賞という栄誉ある賞をいただき、心より感謝申し上げます。  本校は、生徒の自由な発想を大切にし、進取の気質を育む教育をモットーとしています。授業でも、あたりまえと思われていることにも「本当かな?」という思いをぶつけることの大切さを語りかけています。  今回出品させていただいた作品は、生徒が小学2年生の頃に、家族との作業の中で不思議に感じた「花すべりひゆの閉花時刻のばらつき」について、粘り強く多様な角度から研究したものです。私は、花の一日に生活時間をあわせる難しさや、自然環境に左右され思うように進まない研究にくじけそうになった時にアドバイスした程度であり、家族の励ましを支えに一人で頑張った生徒の成果を認めていただけたことを大変感謝しております。  今回の受賞を励みに、今後も生徒の探究心を高め、科学の楽しさを感じてくれるような指導を心がけていきたいと思っています。

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  • 指導奨励賞

    沖縄県
    沖縄尚学高等学校附属中学校

    伊元九弥先生
     前年度に引き続き、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝いたします。本賞の内定を頂いてからというもの、昨年度以上に恐縮しきりの日々を送っています。  私の指導方針は、生徒の科学に対する興味・関心を引き出す材料を提供し、生徒のアイデアに可能な限り私たち大人の常識を当てはめずにサポートしていくことを念頭に置いた指導を基本としています。すなわち、生徒本人の探究心や好奇心追究への情熱が、逆に私を後押ししてくれた結果の指導奨励賞だと確信しています。審査員の先生方に対してお礼申し上げると同時に、本校の生徒たちへこの場を借りて感謝の気持ちを言葉に表したいと思います。「ありがとう。そして、2年連続文部科学大臣奨励賞を受賞した塚本真依さん、本当におめでとう」。  これからも、生徒たちの不思議に対する心の動きや発想に注目しながら、共に成長していけるような指導をしていこうと思います。 ...続きを読む
2005年度 第46回
小学校
  • 学校奨励賞

    茨城県美浦村立安中小学校

    鈴木美治校長
     釣りの大好きな子ども達と先生が額を寄せ合い、実に楽しそうに「釣り針の謎解き」に挑んでいました。謎を解く過程は、試行錯誤と創意工夫の連続でしたが、そこには楽しみながら“科学する心”がありました。   この度、科学教育の振興に永い伝統と権威をもつ貴会主催、「第46回自然科学観察コンクール」において、本校6年生片桐裕人・高橋亮両君の共同研究、『つり針の形の秘密をさぐる』が佳作に入賞し、廣瀬教諭が指導奨励賞、そして思いもかけず本校が名誉ある「学校奨励賞」の栄に浴しましたことを、大変喜ばしく光栄に思っております。毎日新聞社をはじめ、主催・後援された関係機関並びに関係各位に、心から御礼を申し上げます。   私たちの美浦村は、日本第2位の湖沼霞ヶ浦に面し、万葉の時代から歌に詠まれた名峰筑波山を望む、“湖岸文化のいきづくまち”であります。水郷筑波国定公園に指定されている湖岸には、ヨシやガマなどの水生植生帯が形成され、オオヨシキリやガン・カモ類などの鳥類やたくさんの魚介類が生息しています。 本校のある安中地区には、「日本考古学の原点」と呼ばれる国指定史跡「陸平貝塚」があり、スダジイやシラカシなどの植生や、ベニイトトンボやモンキアゲハなど生息する貴重な自然環境が残されています。   霞ヶ浦の水辺や陸平の豊かな自然、歴史を生きた教材として取り組んでいる「総合的な学習の時間」や、全校児童が参加し陸平の自然や歴史を体感する「陸平探検」、古代から枯れることのないブクブク水(湧水)を利用した古代米づくりなどの様々な体験活動は、熱心なボランティアの皆さんや地域の人々の温かい協力によって支えられています。   “安中っ子”たちが、これからも身近な自然や何気ない日常の出来事の中から“不思議”の種を見つけて膨らませ、独創性を発揮して、楽しみながら“科学する心”を育んでいってくれることを願って止みません。

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  • 指導奨励賞

    茨城県美浦村立安中小学校

    廣瀬和人先生
     伝統ある貴コンクールにおきまして、このような名誉ある賞をいただき、恐縮いたしますと共に、心より感謝申し上げます。   夏休みに本校の高学年が行っている「一人一研究」は、お菓子の研究から草鞋作りや魚拓作りまで、ジャンルを問いません。子どもたちは思い思いのチャレンジをしてきます。そして。自信を持って紹介します。「つり針の形の秘密をさぐる」の研究もその一つでした。   ものと情報があふれ、何でも手に入るような錯覚に陥りがちな昨今です。些細なことにも自分で活動して紐解いてみることで、必ず大きな発見に出会える。そんな体験を子どもたち一人一人にしてほしいと考えています。「つり針…」では、私自身も小さなつり針の工夫に驚き、人間の英知を感じた次第です。   この度の受賞を励みに、今後とも生活の中の「なぜ?」を子どもたちと共に紐解き、知的好奇心を満たすことで、活力ある子どもの育成の手伝いをしていきたいと思います。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    東京都文京区立昭和小学校

    寺内雄一先生
     この度は、栄誉ある「指導奨励賞」をいただくことになり、大変恐縮するとともに、心から感謝申し上げます。   『茂木のミミズ、カブトムシからのメッセージ』は、夏休みの自由研究の一つとして、政哉君が自分自身の2年間の研究をまとめたものです。自然が大好き、生き物が大好きという純粋なこころから研究はスタートしました。農家の方からいただいた100匹を超えるミミズや矢まで捕まえたカブト虫を眺め、環境に与える影響について考えました。学校で学んだ環境問題とは切っても切れない関係にあることを感じ、自ら研究を進めていったことに感心しました。   今回の受賞は、子ども自身の研究心と実践力、また、保護者の深いご理解とご協力に支えられていただくことができたものです。今回の受賞を励みとして、自然が好き、科学が好きという子どもを一人でも多く育てていきたいと思います。ありがとうございました。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    愛知県刈谷市立小垣江小学校

    池田正紀先生
     このたびは、伝統ある貴会より、栄えある賞をいただき、大変恐縮しますと共に、心より感謝申し上げます。   日ごろ、「理科の楽しさ、おもしろさを味わってほしい」「自然の巧みさや美しさを実感してほしい」と願って子どもたちに接しています。今回の研究「たき火のけむりの不思議」では、追究を進める中で、子どもたちは「目に見えない空気の流れをどうすれば見えるのか」という大きな問題に突き当たりました。この問題を解決するため、いろいろ調べたり、聞いたりしてアドバイスも受けながら子どもたちなりの方法で実験を繰り返して追究を行いました。こうした努力や苦労を超えて見えてきた世界は、きっと、子どもたちにとっても新鮮ですばらしいものだったと思います。今、子どもたちといっしょに、このような経験ができたことを幸せに感じています。   今後も、子どもたちといろいろな角度から自然を読み取っていきたいと思っています。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    愛知県刈谷市立東刈谷小学校

    内藤大裕先生
     この度は、栄誉ある「指導奨励賞」をいただき、大変恐縮するとともに、心から感謝を申し上げます。   本校の理科部は、毎年、自然科学観察コンクールを目指して研究を行っています。今回の研究は、理科部の1人が家の障子の黄ばみを何とかしたいと考えたことがきっかけでした。   実際に調べてみると、確かに大根の汁で、障子紙が強くなり、私自身びっくりしました。   研究は、子供たちと一緒に考え、話し合いながら進めました。そして、解決の糸口が大根の成分にあることに気づき、顕微鏡や尿試験紙などを使って検証していきました。その中で、子供たちの発想の豊かさや粘り強さに驚かされました。   今回の受賞を励みにして、今後も子供たちと一緒に自然の中の「なぜだろう」を探求し、たくさんの理科好きな子供を育てていけるように努力していきたいと思います。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    兵庫県兵庫教育大学附属小学校

    寺倉邦明先生
     この度は、「指導奨励賞」という栄誉ある賞をいただきまして、大変恐縮いたしますとともに、心から感謝を申し上げます。   今回賞をいただくことになりました本校5年生児童の橘智子さんの研究「ナミアゲハのさなぎの色を決める一番の条件は何だろう?」は、自宅の庭にいる幼虫を育てるときに生じたふとした疑問に端を発しています。彼女は、その要因について自分なりの推論をめぐらせ、条件を統一して結論を導き出す方法を考え、多くの固体を用いてねばり強く追究していきました。自ら問題を発見し、想像力豊かに楽しみながら研究を続けるその姿には、指導するどころか私自身教えられることがたくさんあり、大変感動いたしました。   今回の研究を通して、また新たに自然から学ぶことの楽しさを実感することができたような気がします。今後も、子供とともに自然を見つめ、自ら発見する喜びを大切にして努力を積み重ねていきたいと思います。 ...続きを読む
中学校
  • 学校奨励賞

    茨城県龍ヶ崎市立愛宕中学校

    宮本弘校長
     この度、「第46回自然科学観察コンクール」において、本構成、廣瀬亜耶さんの「雨が降っても大丈夫!グランドに適した土とは」が継続研究奨励賞を、また、本校が「学校奨励賞」をいただけたことを心より喜ぶとともに主催された毎日新聞社様を始めとする関係諸機関により心より御礼申し上げます。   本校の理科教育では、科学が好きな子供を育てるために、「骨太な科学好きを育てる愛宕プロジェクト」を展開しています。それは、理科の授業をメインにし、理科と選択理科・総合的な学習の時間・理科の自由研究との連携を図り、環境を整備し、専門家の支援も受けて、たくさんの「面白い」と「感動」を子どもたちに体験させていくというものです。   今回の受賞に繋がった研究作品もこのプロジェクトの中から生まれてきたものです。   理科自由研究の面白さは、授業や普段の生活の中で「不思議だな」と思ったことを自らの手で試行錯誤しながら解き明かしていくことにあります」。その過程は、最先端の科学研究をしている科学者や研究者と同じです。この体験を多くの子どもにもたせるため、本校では放課後や夏休みなどに理科室を開放して、理科教師による理科研究相談日を設けて理科の自由研究を支援しています。   科学的なこと・時間的なこと・場所的なこと・金銭的なことなど様々な問題を克服しながら研究をまとめ上げた子どもの心には、達成感や成就感が残ります。その達成感や成就感が次のエネルギーとなり物事に挑戦するときの自信となります。また、研究の中で身についた探究の技法は、必修理科や選択理科ばかりでなく、総合的な学習の時間にもおおいに活用されています。さらに研究の過程で磨いた感性、育んだ主体性や創造性をフルに生かして各種行事の中でリーダーとして活躍できるようになっています。   今回このような栄えある賞を受賞できましたことを励みに、今後も子どもたちの「科学する心」を育てていきたいと思います。誠にありがとうございました。 ...続きを読む
  • 指導奨励賞

    福島県郡山市立郡山第六中学校

    佐々木清先生
     このたび、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心より感謝申し上げます。   私は、20年前から新しい中学校に転勤するたびに自然科学部を新設し、河川の水質調査やタンポポによる土壌調査など、生徒たちとともに地域の自然環境調査を行ってきました。その中でもいつも次のように生徒たちに語りかけています。   『(1)環境調査の生きたデータを大切にしなさい。(2)その調査データからそこに棲む生物の声が聞こえますか。(3)そこの地域環境の姿が浮かび上がってきますか。(4)地域環境の姿を周りの人に教えてあげてください。(5)周りの人と連携して環境保全活動に参加してください』と。とても大変です。しかし、自然科学部員が協力し合い、苦労して科学論文にまとめながら、少しずつ地域の様子が見え始め、地域に棲む生物に耳を傾け、地域環境の叫び声を、科学論文に重ねて表現できるようになってきます。この時こそ、教師冥利に尽きます。

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  • 指導奨励賞

    千葉県千葉市立緑町中学校

    古市直彦先生
     理科の授業で学習した内容を別の場面で活かすことができたとき、生徒は真の意味で理科的な力を身につけることができたといえるのだと思います。そこで、本校では伝統的に、全校生徒に夏休みを中心とした理科の「ひとりいち研究」に取り組ませています。   指導に際しては、次のような理科環境の工夫を心がけてきました。   (1)学習活動環境…十分な配付資料の準備(2)掲示環境…生徒の発想を引き出すような掲示物や展示物の工夫(3)人的環境…先輩や友人のレポートや、研究をまとめたパネルの展示(4)時間的環境…理科室開放期間の設定(5)設備環境…理科室物品の貸し出し   生徒の理科的な力を伸ばしてあげたい…。 そのような気持ちで指導を続けて参りましたが、今回は思いもかけず私個人が素晴らしい賞をいただくことができました。これを励みに、今後も工夫を続けていきたいと思います。

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  • 指導奨励賞

    愛知県刈谷市立富士松中学校

    伊藤雅彦先生
     今回、指導奨励賞という栄えある賞をいただき、心からお礼申し上げます。   本校では、「なぜなんだろう」という生徒の素朴な疑問や思いを大切にし、自然や身近な生活に根ざした理科の自由研究に取り組んでいます。そして、この活動を通して、科学が好きになり、豊かな心が育ってほしいと願っています。   今回出品させていただいた作品は、生徒が当たり前かもしれないけれど、でも不思議だな調べてみたいと考えた「味がしみこむメカニズム」について様々な角度からを粘り強く研究したものです。その着眼点や次から次へとわいてくる疑問には私の方が驚かされてばかりでした。生徒達が頑張った成果を認めていただけたことを大変嬉しく思います。   今回の受賞を励みに、今後も生徒が自ら自然現象に目を向け、楽しみながら科学を追究していくような指導を心がけていきたいと思います。

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  • 指導奨励賞

    鹿児島県鹿児島市立長田中学校

    牟田典丘先生
     このたびは、指導奨励賞という栄誉ある賞をいただき、大変感激しています。   本校では、平成13年度から生徒の「探究する心」の伸長を図るため、全生徒を対象にして、夏季休業中を中心に、「標本物作成」事業への参加や「課題研究」に取り組ませてきました。課題研究を取り組ませる上で、次の4点を基本方針として、指導にあたりました。 (1)生徒の自発的な課題設定を妨げず、身近な課題の発見に努めること (2)身近な手段や方法、器具を活用して取り組ませること (3)コンピューターを多用させずスケッチ等に取り組ませること (4)助言・指導は最小限にとどめること   今回の受賞を励みに、これからも生徒の探究心をさらに高め、生徒とともに「科学する心」を持ちながら指導にあたっていきたいと考えています。

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  • 指導奨励賞

    沖縄県
    沖縄尚学高等学校附属中学校

    伊元九弥先生
     このたびは、指導奨励賞という名誉ある賞をいただき、心から感謝致します。と同時に、指導者としても未熟者の私が受賞してもよいものか恐縮しきりです。   私は日頃から、生徒の科学に対する興味を引き出すこと、そして興味を引き出せた次の段階として、それらを思考・実践へと移行させるための手助けとなるような指導を常に心がけています。子どもたちには可能な限り“当たり前”という観念を持たせないようにしています。当たり前からは何も生まれない。なぜ?どうして?という発想から科学は科楽になりうるということを伝えています。   このような中、本校の生徒が文部科学大臣奨励賞を受賞したことは、在校生にとって誇りになると同時に、これからの自らの可能性に挑戦するための励みになることと思います。そして私自身、今回の受賞を励みに、これからも生徒たちとともに身の回りの不思議や“当たり前”の解明に着手していきたいと思います。 ...続きを読む

学校取材レポート

これまで様々な学校の科学教育の取り組みを
取材させていただきました。

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