音を出す虫たちのひみつ
長野県高森町立高森北小学校3年
松下郁果さん
朝顔の観察 パート7 日当たり5
静岡県静岡市立東豊田中学校1年
齋藤麻梨子さん
皆さん、こんにちは。長野県高森町立高森北小学校3年 松下郁果です。このような賞をもらうことができて本当にうれしいです。
私は小さい頃からお姉ちゃんと一緒に虫を捕まえて遊んできました。虫をみていると面白いことがたくさんあり、いつまで見ていても飽きません。
私は2年生のときにキリギリスを卵から育てていて、キリギリスのオスが出す音に興味を持ちました。そこで、今年はいろいろな種類の虫を見つけたり育てたりして調べました。すると羽を動かす早さ、羽の重ね方や出す音などが種類によってみんな違うことがわかりました。調べてみて特に私がびっくりしたことが2つあります。1つ目はほとんどのメスはオスの出す音を聞きながら、だんだんオスに近づいていくのに、エンマコオロギのメスは音を出すオスに近づいていかなかったことです。2つ目はエンマコオロギのオスは左右同じ作りの羽を持っているから、羽の重ね方を上下入れ替えてみても音を出すことができるのではないかと思って確かめてみたが、何回やってみても音を出すことができなかったことです。
今まで知らなかったことが少しずつわかるたびに私の心臓はドキドキしました。虫たちが今こんなことをしゃべりながらこうしているのかなと思いながら観察することはとても楽しかったです。今までよりもっともっと虫たちと友達になれたと感じました。私はこれからも、もっともっと虫のことを詳しく調べていきたいと思います。今日は本当にありがとうございました。
こんにちは。静岡県静岡市立東豊田中学校1年の齋藤麻梨子です。シゼコンの表彰式に参加でき、夢のようです。すばらしい賞をいただき、ありがとうございました。
私の研究は多くの方に体験させていただいたことや、新聞、テレビで見聞きしたことをアイデアにしています。小学校1年から7年間、朝顔の観察を続けてきました。生活科で育てた朝顔は、家に持ち帰る時既に枯れそうでした。その年はとても暑い夏でした。心配になって観察を始めました。最初は朝顔の開花と光の関係を調べました。
次に、日光は午前中に青い光、午後に赤い光が多いことを知り、午前のみ、午後のみ、終日と日当りの違う場所で育てました。すると同じ種類とは思えないほど見た目の違う朝顔になりました。花弁の見た目の違いは色の粒の密度ではなく、大きさの違いによるものでした。これはトウモロコシの実と同じでした。電子顕微鏡は真空下での撮影のため、花や葉はひからびてしまいます。そこで何が見えているか理解するために衣類の圧縮袋を使って色の粒の潰れ方を実験したり、粘土を使ってスンプ法の型の再現実験をしました。とても楽しかったです。
朝顔は光の当たる長さで花芽をつくるか葉をつくるか決めます。花の開花は気温が高くても低くてもできません。葉は光化学オキシダントで傷みます。朝顔の生育は私たちの生活環境をうつす、鏡のひとつです。私の家の周りは夜も照明で明るいです。夜中、蝉が大合唱します。今年は秋の虫が7月に鳴き始めました。蝉と秋の虫が合唱するのは不思議です。人間の生活を豊かにすることが四季のずれや光の害を起こし、植物や動物を苦しめています。とても心配です。今年、夜間照明を緑色にすると開花に影響が出にくいことが分かりました。朝顔は可憐ですが、とてもしなやかで強い花です。西日だけでもよく育ち、花を楽しめます。日本の夏の代表選手として広く親しまれてほしいです。
受賞とお世話になった方々に感謝し、これからも研究を頑張ります。
小学校の部 | 中学校の部 | 合計 | |
---|---|---|---|
応募校数 | 576 | 218 | 794 |
応募作品数 | 8018 | 4496 | 12514 |
応募校数 | 応募作品数 | |
小 学 校 の 部 |
576 | 8018 |
中 学 校 の 部 |
218 | 4496 |
合 計 |
794 | 12514 |