他の学校と同じように、我が校にも「労作展」と称して夏休み中に製作した作品を展示する学校行事がある。
1年生でこの「労作展」のテーマを決めかねていた頃、円周率を求めるもっとも古典的な方法の「円の円周と直径を実測する」というものをやってみた。この時、「原子レベルまで正確に測定したとしても、1兆桁も求められることは無いだろうし、どうやって求めているんだろうなあ」と、円周率の求め方について興味を持った。ちょうどパソコンを作る予定があったので、作ったパソコンで円周率を計算してみよう、と思い立ったのがきっかけである。
1年目は3日以上かけて円周率50万桁を計算するのがやっとだったが、3年目には1時間強で円周率2億桁を計算することに成功した。
また、コンピュータ上では割り算がもっとも時間がかかり、次いで平方根、べき乗、掛け算と続く。円周率を計算するスピードは公式によって異なる。
3年間を通じて円周率を追い求めてきて、最後に途中からの目標だった1億桁を超えて2億桁まで計算できたのは嬉しかった。課題がどんなに多くても、1つ1つ片付けていけば最後にはうまくいく、ということを経験したので、これからも目の前のことから1つ1つ頑張っていきたいと思う。