研究の動機
春休み、シロツメクサを探す妹の付き添いで公園に行った。行く途中の道路沿いにある空き地や歩道の脇にはシロツメクサは生えていない。公園に着くと、妹も一緒に驚いた。あたり一面がシロツメクサでいっぱいだったからだ。しかもよく見ると、シロツメクサの生える場所には他の雑草が生えていない。公園なら毎日いろんな人に踏まれるだろうし、草刈りもある。厳しい環境の中で、どうしてシロツメクサはこんなに生えるのだろう。そして、どうして近くに他の雑草が生えないのだろう。きっと何か秘密があるはずだと思い研究を始めた。
結論と感想
シロツメクサが公園で繁茂できるのは、厳しい環境にも耐えられるのだろう、また他の雑草に何か影響を与えているのだろう、という仮説を立てて、それらを実証していく実験を行った。その結果、シロツメクサは耐寒性に優れ、排他的な他感作用があることが分かった。そして、この特性を生かして、公園で繁茂しているのだろうという結論に至った。研究を通してシロツメクサはさまざまな工夫を凝らして逆境を逆手にとってたくましく生きていることに気がつき、身近な雑草のおもしろさを知ることができた。