小学一年生のころから恐竜が好きで、3年生のときに恐竜化石を自分の手で発見してみようと思い、発掘をはじめた。そして6年生のとき、長野県小谷村土沢のがけに(第一発見者ではないものの)恐竜の足跡化石を発見し、その恐竜を「ツン」と名付けた。中学生になると「ツン」の色、声を調べ、目標である「ツン」の油彩の想像図も完成に近付いてきた。今回は、最後の研究として、「ツン」と共に生息していたと思われる恐竜たちを、見つかった植物化石と歯の形を見比べながら考察し、それと同時に、ついに最後のチャンスとなった「恐竜化石を発見しよう!」という目標も達成しようと思う。
「ツン」の足跡化石が見つかった長野県小谷村土沢の、ジュラ紀当時の周りの環境を、見つかった植物化石と、その現生の種類、そしてその植物を食べる現生の動物の歯の形を調べ、小谷村土沢にあった植物を効率よく食べられる恐竜を決定しようとした。今までずっと考察するときに使い続けてきた考え「今の生物と昔の化石とはつながっている」は、しかし、ここでは使うことができず、恐竜の歯の進化の道すじから考察をした。さらに、土沢での発掘中、見つけた足跡化石のようなものは、問い合わせた結果、結局は本物の化石ではなかった。だが、そこでわかったのは「足跡化石ではない理由」。この考えをぜひ、これからの研究の中で使っていきたい。