研究の動機
小学生のとき、鳥や昆虫の持つ翼の形にはいろいろな形状があることに興味を持った。そこで、「空を自由に飛ぶ秘密は翼にあった」というテーマで、飛行物の翼の形状や、翼の周りの空気の流れについて研究に取り組んできた。そして、トンボの羽の表面には複雑な凹凸面があり、そのため渦ができるということが分かった。今回は、この空気の渦を利用した風車の羽根に着目した。どうすれば弱い風でも、効率的に発電できる風車ができるかについて調べてみたいと思った。
結論と感想
ドライアイスを利用した自作の風洞実験装置で、空気の動きを調べるための煙を垂直方向に流したため、重力の影響を考えずに実験することができた。しかし弱い風でも回転できるプロペラについて調べることは、予想通りにはいかず難しかった。何度も実験を繰り返す中で、翼の表面にある凹凸面が規則正しくではなく不規則になっているところに、じつは翼の回転力を得る秘密があるのではないかと考えた。それが実験で確かめられたときは、本当にうれしかった。風力発電を研究し、エネルギー問題に関心を持つことができた。