研究の動機
人命救助に関するホームページを見てみると、ペットボトルを投げることで浮き袋の役目をして人命救助ができると書いてある。そして必ず、「ペットボトルに水を少し入れてから投げるとよく飛ぶ」とあるが、「少し」とは具体的に何gなのかがはっきり書いてあるものは、どこにもなかった。そこで、ペットボトルの飛距離が最大になる水の量を調べてみることにした。
結論と感想
500mlのペットボトルには100gの水を、2Lのペットボトルには242gの水を入れた時が一番よく飛ぶ。空気抵抗はペットボトルの断面積に比例し、断面積が約2.4倍になっているので全体の重さも約2.4倍になったのだ。一番よく飛ぶ時の重さは体積とは無関係で断面積のみに比例する、という性質が分かった。今回の研究だけで、ペットボトルを148回投げ、ゴムで150回飛ばし、紙を144回落としたことになる。