公園に捨てられた空き缶を見たときに、空き缶があのまま放置されていると、もしかしたら植物に何らかの悪い影響を与えるかもしれないと考え、どのような物がどのような影響を植物に与えるのかということに興味を持ち、実験しようと思った。
実験1
プラスチックコップ1個に、水道水、天然水、厚さ0.5mm×縦3cm×横3cmの金属片(亜鉛、銅、アルミニウム、鉄)、重曹水、クエン酸水、をそれぞれ入れた。さらに水を含ませた脱脂綿を入れ、その上に、ルッコラ80個、かいわれ40個、ブロッコリー80個の種を1種類ずつまいた。プラスチックコップ内の水は毎日取りかえ、日が当たらないようにダンボール箱で管理した。根の出た種の数や発芽・双葉の様子を中心に、7日経過まで毎日観察し記録した。
実験2
水に含ませた脱脂綿の上に金属片を設置した場合で、ルッコラ、かいわれ、ブロッコリーの種を20個ずつまいて観察した。
金属片を脱脂綿の下に設置した場合、銅にふれた部分には根が伸びていかなかった。また、鉄のさびが水に溶け出したことによって、それまで成長していたスプラウトが成長を止めた。しかし、明確な結果は得られなかった。実験2の結果、金属に直接触れる種子が黒ずんだり、発芽しづらかったりといった、より明らかな影響を表す結果を得ることができた。金属の性質上、スプラウトではなく、他の植物で長期的な実験を行うと、さらに顕著な結果が現れるのではないかと考えられる。というのは、鉄はすぐにさびるが、亜鉛・アルミ・銅は金属自体に目に見える変化が短時間では現れないからである。また、酸性・アルカリ性の土壌では植物が育ちにくい結果となったが、酸性・アルカリ性の濃度を変えれば、より深い理解ができたのではないかと考えられる。 |