第49回入賞作品 小学校の部
佳作

環境に対するありの行動変化研究

佳作

福井県越前市立大虫小学校 6年
 新谷 智之
  • 福井県越前市立大虫小学校 6年
     新谷 智之
  • 第49回入賞作品
    小学校の部
    佳作

    佳作

研究の動機

 3年生からありの研究を始め、3年生では、ありが甘くても栄養の無い食べ物には集まらないことがわかった。4年生では、糖度が高くても、苦いもの、すっぱいものに集まらないことがわかった。さらに5年生では、暑さに対してすごくびん感であることがわかった。そこで今回は、環境変化に対し、ありがどのようにして行動を変えるか研究したくなった。

研究の方法・結果・考察

実験

1.クロヤマアリの巣に日かげを作り、糖度30のさとう水白さとう三温糖グラニュー糖パウダーさとうザラメ糖氷さとうをおいて、0、1、2、3、4、5、10、30、60、90、120分後のありの数を、直接あるいはデジタルカメラを使って数えた。

2.

ダンボールをはずし、日なたにして気温を35、36、37、40度に上げた。
風速をサーキュレーターとドライヤーで、0、0.9、1.4、3.7、6.7、10m/秒に変化させた。
ありの巣ごとダンボールでおおい、環境計測器で照度を1234、102、34、2、0ルクスに変化させた。
きりふきを使って水分0g、3g、12gの雨をふらせた。。

3.かつお節のようなたんぱく源は、ありの幼虫を育てるために必要なもので、さとう水と同じくらいにありがたくさん集まって運んでいくことは3年生の研究で分かった。そこで、このかつお節を運んでいるありの周りにさとう水を置くと、ありの行動にどのような変化があるか観察した。かつお節かつお節とさとう水、を置いて、かつお節が無くなるまでの時間を計った。

追加実験

1.コップにそれぞれのさとうを入れてにおい、純度、集まったありの合計を調べた。
2.約30匹のありを虫かごの中で室内灯をつけた時と消した時でありの行動を観察した。

結果 

1)ありは、純度の高いさとうには集まらなかった。
2)ありは、気温、風速、水分では行動を変えるが、照度については全く行動を変えない。
3)ありは、さとう水があると、簡単に行動を変える。
4)ありは、全体の20~30%しか働かない。

気温・風速・水分変化によるありの数

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