理科の授業で、「種子は水中では発芽しない」と習った。あるものには「水中でも発芽する種子もある」と書いてあった。学校で米を実際に育てた時、水の中につけて発芽させた。水中でも発芽する種子があると分かり、他にどんなものがあるのか調べてみたくなった。
方法
① | 水中発芽:水中に種子(球根)をもぐらせた。下にはだっしめんをしいた。 |
② | 空気あり:だっしめんをぬらしたものに種子をおいた。 |
①と②を日光に当てないように家の中で8日間、朝と夕方1日2回観察した。成長したものは芽と根の長さを計った。毎回、天気・水温・気温を記録し写真をとった。発芽しそうな種類やまく時期を考えて選んだ種子あるいは球根は以下の21種類。パンジー、スミレ、アスター、キンセンカ、トウモロコシ、じゅず玉、インゲン、スイートピー、おじぎ草、菜の花、二十日大根、ニンジン、アイ、アサガオ、ノビル、スイセン、オニユリ(球根)、オニユリ(むかご)、チューリップ、ジャガイモ(種イモ)、ブドウ。
① | 菜の花、二十日大根、ニンジンの3種類が水中で発芽した。菜の花とニンジンは『空気あり』より発芽するのはおそかったが、順調に成長した。二十日大根は発芽したが、その後、成長が止まった。二十日大根の発芽には空気は必要ないが、成長するには空気が必要だと考えられる。 |
② | 水中発芽した3種類の植物は他の植物が持っていない性質があると考えられる。図鑑で調べた結果、菜の花と大根はアブラナ科で、アブラナ科のものには川に生える種類もある(クレソンなど)。ほとんどのものが水を好む。ニンジンはセリ科で、セリ科の植物はしめった場所を好む。 |
③ | 水中で発芽しなかった理由は、 1)空気がなかったから(空気ありのみ発芽したものは9種類だった)、 2)発芽する時期がちがって、水温・気温が高すぎたからだと分かった。 |
水中発芽した種子の様子(8日目) |
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菜の花 |
二十日大根 |
ニンジン |