1999年幼稚園年長の夏に、植木鉢にぶら下がっていた不気味な蛹からツマグロヒョウモンのオスが出てきた時の感動。翌年の春、庭のビオラに大発生した黒っぽい毛虫がツマグロヒョウモンの幼虫と知った時の驚き。2001年には幼虫の蛹化・羽化に成功し、2002年から飼育観察した。研究内容は以下のとおりである。
2002年:①どんな卵か②だっぴの回数と様子③幼虫の移動の速さ④蛹の様子。
2003年:①孵化の様子②1・2齢の脱皮の様子③幼虫のとげ④自然界の幼虫の行方⑤蛹の中身とおしり。
2004年:①幼虫のとげと蛹のとげ・金ボタンの関係②不完全な蛹とチョウ③退化した前足④岡崎での発生期間。
2005年:①冬越大成功②アオムシコバチ大発生③空を飛べないチョウ④いろいろなチョウ。
2006年:①6齢以降は冬越できない②寄生バエ出現③甲山学区の幼虫の成育状況。
今年は出会って10年目のまとめができるといいなと思った。
①2008年8月16日に卵がひとつ見つかった。その後見つかっても孵化しないことがあり、1個体しか観察できなかった。夏の終わりになると成長も遅くなる。10月になると蛹化、羽化に要する日数も暑い頃に比べると倍くらい遅くなってくる。
②今までの研究成果とアメダスグラフ(月別)〔平均・最高・最低気温〕(岡崎市ホームページ・気象情報)のデータから、ツマグロヒョウモンの発生と気温の関係を比較検討した。冬越できた2004~2005年は、最低気温が-5℃以下にはならなかったので、その辺りがポイントではないかと考えられる。気温のグラフから地球温暖化が考えられる。2002年観察開始時、父の実家の一宮市ではツマグロヒョウモンは生息していたが、母の実家の大垣にはいなかった。しかし、翌年からは見かけるようになり、ここ数年はよく見るようになったと祖母から報告もあった。地球温暖化の影響で生態も変わったと感じた。
羽化した後はおなかが太い |
赤いおしっこをして少し細い |