昨年までの研究で、ペットボトルに水を入れたり出したりする時、水と空気の入れ替わりがスムーズにできると、速く水が入ったり出たりすることが分かった。水と空気の通り道をはっきりと分けるために、ペットボトルの口にストローをさして水を入れる実験をしたところ、「空気の通り道が全体の20%くらいの時に、最も速く水が入る」ということが分かった。今までの研究結果をふまえて、ペットボトルに最も速く水を入れるには、どのような工夫をすればよいかを明確にし、また、ペットボトルから水を出す時も同じことがいえるのかを調べてみたいと思い、この研究をすることにした。
ペットボトルの口の大きさに対して、どの大きさのストローを使った時に最も速く水が入るかを、自作のストローを使って実験した。その結果、予想通り、ペットボトルの口に対するストローの割合が20%の時、最も速く水が入った。次に、ペットボトルの口にストローをさして、水を出す実験をしたところ、空気の通り道が全体の30%の時に、最も速く水が出た。水と空気の入れ替わりは、水が入る時と出る時でそれぞれ8:2と7:3というように最も適した割合があることが分かった。継続して研究をしてきて、一つ一つ分かったことが増え、うれしかった。