こんにちは。岐阜県関市立武芸小学校4年山口加廉です。
この度は文部科学大臣賞という大変素晴らしい賞をいただき、ありがとうございます。
私はこれまでアサガオやアメンボ、ジョロウグモを研究してきました。
この4年間研究を続けてきて良かったと思うことが3つあります。
1つ目は研究を通して、たくさんの方と知り合い、力をもらうことができたことです。
今年は雨が多く、研究に苦労しました。晴れた日はデータを集めるために、クモが多くいる児童館の庭に通いつめて朝から晩まで実験をしていたのですが、児童館の先生がテントを張ったり、机を外にまで持ってきたりしてくれました。また、小さな子が近づいてきて、「僕もやりたい」とお母さんに言っている姿がなんだか嬉しかったです。他にもいろんな方から頑張ってねと声を掛けてくれたことも励みになりました。最終実験の巨大クモの巣糸電話では、小学校のみんなと実験ができてとても楽しい思い出になりました。
2つ目に謎を解き明かす楽しみを知ったことです。苦労もあったけど、最後までやり抜いたことで最高の満足感が味わえました。今回は毎日の登下校中に浮かんだ「どうしてこんなにジョロウグモばかりいるの?」という疑問を中心に研究を始めました。ジョロウグモが多いことは調査をして確認できましたが、なぜ多いのかという答えを出すにはどうすればいいのか迷いました。そこで、次に多くて同じ円網を張り、姿も似ているナガコガネグモと比較実験を行うことで、秘密を見つけていくことにしました。研究を進めていくと、夏と秋では、違う結果になったり予想通りにいかなかったりして何度も何度も実験を繰り返しました。でも、結果は同じで行き詰りました。別の実験結果から段々点と点がつながって、自分なりの答えにたどり着くことができた時には本当に感動しました。
3つ目は科学がどんどん好きになったことです。自然を巧みに利用しながら自分の長所を生かし、必死に生きる植物や生物の不思議に触れたことで科学に一層興味がわきました。苦労した研究を認めていただいたこと心から嬉しく思います。研究をやってきて本当に良かったです。本日はありがとうございました。
こんにちは。愛知県刈谷市立富士松中学校科学部バスケットゴール班の早川桂佑です。
今回文部科学大臣賞を受賞したことを聞き、非常に驚いています。
ある日友達がバスケット漫画を読んでいるときに不思議なシーンを見つけました。ボールがゴールに入った時に、ゴールのネットがリングよりも上に跳ね上がっていました。漫画の中だけの演出だと思っていましたが、実際にも起こっているよ うでした。
なぜネットが上に上がるのか、どうしたらあのようなシュートが打てるのか疑問に思い、調べてみることにしました。まずボールをシュートしましたが、なかなかゴールに入れることができなかったので、リングだけを使って実験を行いました 。
最初は全くネットがひっくり返る様子は見られませんでしたが、高さや角度などの条件を一つずつ変えて初めて再現できた時はとても嬉しかったです。
次にボールやネットの条件を変えてネットが上に跳ね上がるかを調べました。ネットを編んで作る作業はとても大変で、何日もかかってネットを編むこともありましたが、市販のネットと同じ結果を得ることができて良かったです。仮説を立て てそれが証明できたときは達成感を感じ、この実験を続けてきて良かったと感じることができました。
この実験では地道な作業が非常に多かったと思います。文章には書かれていないような実験も多く行いました。実験が長引くこともたくさんありました。ひたすら同じ作業を続けることは大変でしたが、周囲の先生方や友達に支えられて結果を 出すことができたと思います。自分たちがこの科学部で3年間活動を続けてきて、このような大きな結果を残すことができ、その価値を感じることができました。そして僕たちは頑張ってきたこの結果を誇りに思います。
これからも様々なことに興味をもち、不思議に思ったことを研究し続けていきたいと思います。本日は本当にありがとうございました。