みなさん、こんにちは。愛知県刈谷市立平成小学校6年山田優萌菜です。
文部科学大臣賞を受賞したと聞いた時は、とてもびっくりしました。そして研究を一緒にやった友達と喜びました。きっかけは、5年生の理科の授業で流れる水の働きを勉強した時でした。砂場で水を流して実験していた時、とてもクリーミーな泡が立ったのです。そして6年生になりいつも見ていた泡がとても不思議に思え、友達と研究をすることにしました。研究を始めたときは夏休みが終わってからでした。約2ヶ月の間、うれしかったこと、大変だったこと、楽しかったことがたくさんありました。大変だったことは仮説を立てて調べて行くことでした。自分たちで実験方法を考え、先生と相談しながら研究を進めていくという経験をしたことがこれまでになかったので、とても難しかったです。仮説どおりに実験結果がならず、行き詰ってしまうことも何度かありました。そんな時友達と話し合いながら新たな仮説をたて考えて調べていき予想通りの結果を出した時はすごくうれしかったです。楽しかったことは友達と3人で研究が出来たことです。重たい砂を運んだ時、砂をこぼしてしまい、おかしくて笑ってしまったこともあります。また、休みの日に1日がかりで研究をしているとき、お弁当の中身を交換しながら美味しく食べたことも楽しかったことの一つです。うれしかったことは授業後の研究をする時、友達が頑張ってね、応援しているよと声をかけてくれたことです。声をかけてもらうと「よし、今日も頑張ろう」と思えました。研究をしている間、理科の楽しさや不思議さをいつも感じていました。研究をやり終え、前よりも理科に興味を持つことができるようになりました。指導してくださった教頭先生や友達のおかげです。ありがとうございました。私はこれからも不思議に思ったことをどんどん調べていきたいと強く思いました。今日は本当にありがとうございました。
こんにちは。静岡県浜松市から来ました小池未知です。
この度はこのように大きな賞を頂き、ありがとうございます。
中学校の理科の先生から受賞の連絡を受け、今日をとても楽しみにしていました。
皆さんはツマグロヒョウモンという蝶を知っていますか。本州では学校の花壇や街中でも見られるオレンジ色のきれいな蝶です。スミレ科の植物を食草としているので花壇のパンジーやビオロの葉を調べると幼虫を捕まえることができます。幼虫は真っ黒で背中にオレンジ色の棘があり、まるで毒をもっているかのような、一度見たらもう忘れられない姿をしています。僕は小学3年生の自由研究からツマグロヒョウモンを育てて観察していますが、一昨年からいろいろな木に蛹になるツマグロヒョウモンを同じ日に一斉に羽化させることができないかということに挑戦しています。まず、蛹を冷蔵庫の野菜室に入れて眠らせる方法を考えました。しかし、蛹になる直前の前蛹では、寒い場所では長く生きられませんでした。また、なりたての柔らかい蛹を野菜室に入れると羽化した蝶は脱皮不全となり、羽根がシワシワの蝶が多く誕生してしまいました。そして今年は固い蛹になってから7日目の朝に野菜室に入れるようにしたところ元気な蝶の同日羽化に成功しました。成虫の生態の観察では、狭いネットケージの中ではうまく観察できなかった為、部屋の網戸に蝶を放すようにしました。その結果、求愛や交尾の様子などを詳しく観察することができメスの交尾拒否行動の発見につながりました。生き物相手なので、自分の思い通りの結果にはならないこともたくさんありますが、工夫してうまくいったときの喜びはなにものにも代えがたい達成感がありました。家の冷蔵庫に蛹を入れることを快く了解してくれた家族の協力があり、研究を深めてわいた疑問は大学の先生にメールで問い合わせて返事を頂き、貴重な経験をすることが出来ました。これからもたくさんの不思議を見つけ、調べていけたらいいなと思います。本日はありがとうございました。