パート1:兄の友だちのおばあさんが、よく学校帰りに畑から取ったばかりの新鮮な野菜をくれました。その取れたて野菜は、買ったものより断然みずみずしくておいしいです。私はその野菜の香り、色つや、味が大好きです。野菜のからだのつくりはどうなっているのだろう?とふと思い、いろいろな野菜について調べてみたいと思いました。小学3年生のときにそのように思ったことが、研究を始めた動機です。ここでは野菜の葉、種、根、育った環境による密度の違いを私の視点で調べてみました。
パート2:パート1に続き、次に「なぜ新鮮だとみずみずしいのか?」「買った野菜と何が違うのか?」さらに深く調べてみたいと思いました。これが研究を継続している動機です。ここでは種と維管束の位置、葉脈、受粉の仕方、根の成長点、水分量の割合について調べました。いろいろな角度から観察や実験をして野菜に備わっている仕組みを理解すると共にその理由も詮索したいと思いました。日頃、何気なく口にしている野菜ですが、まだまだ私の知らないことがたくさんあり、探究するのがとても楽しいです。
パート1:野菜そのものの色や形、葉、根は育つ環境により、その場所や季節に適応できるように進化していることが分かりました。ダイコンやニンジンは、根の生え方に規則性があり、意外でした。根菜類は水に沈むといわれていますが、それは長雨で地面に水がたまっても野菜が浮いてきて枯れないように、細胞内に空気が入り込みにくく密度が大きいことを知りました。逆に果菜類は密度が大きいと茎を傷めてしまうので、密度が小さいのだと思いました。例外ですが、プチトマトが水に沈み、ダイコンが水に浮いたことは全く予想外でした。それらの水の浮き沈みは、大きさではなく、密度によって決まることや、また水よりも食塩水濃度が高いほど浮きやすいことにも驚きました。そして買った野菜はくさらないように根がきれいに洗い落とされていることにも気付きました。
パート2:維管束や葉脈がどんな形でどこにつながっているのか、受粉や根がどう育つのか、実際に確かめることで仕組みを理解できました。野菜がみずみずしい理由、それは野菜の約90%が水分であるからだと納得できました。根菜類は、根が太いので水分を吸収しやすく水分量が多いだろうと予想しましたが、結果は逆でした。また、葉脈や花、受粉方法が野菜によって異なり、例えば虫(鳥)媒花なら、虫(鳥)をひきつけるため、花が鮮やかで甘い香りがし受粉しやすくする。風媒花なら花は目立たず匂いも必要ないなど、野菜に備わっている仕組みに感動しました。野菜にも私たちと同じように細胞があり、それぞれ重要な役割があることを学びました。次回は細胞レベルでさらに調べてみたいと思います。