科学クラブでは、地元の食材を使った商品を提案するための基礎研究を行ってきた。そこで取り組んだのが「から芋」を使った味噌と甘酒の開発である。両方とも、ほぼできることがわかった。次に取り組んだのが地元の乳酸菌を使った「ヨーグルト」である。そこで校内の植え込みの植物や熊本阿蘇特有の漬物などから集めて、その性質を調べることから始めた。その途中で、市販の乳酸菌と異なる性質をみつけた。
わかったことは以下の3点である。
①乳酸菌は植物の葉や阿蘇高菜などの漬物から取り出せることがわかった。しかもそれらの乳酸菌は市販の菌と異なり耐熱性に優れていることがわかった。
②阿蘇特有の菌かどうかはわからないが、身近な乳酸菌を使って牛乳をヨーグルト化することができた。
③身近な所から採った乳酸菌は、10円玉をきれいにする他に、トイレの消臭効果や一部のカビを減らすことができることがわかった。