みなさんこんにちは、岐阜県からきた山田佑哉です。
このような素晴らしい賞をいただき、ありがとうございました。とてもうれしいです。
ハイイロチョッキリとの出会いは、世界遺産・白川郷にある、トヨタ白川郷自然学校へ家族で出かけた時のことです。
森の中に落ちていたドングリの枝を見たときに、「これは、チョッキリという昆虫がどんぐりに卵を産んで枝を切ったものです」という話を聞いて、とても驚きました。
さっそく、家の近くの公園にある森の中を 歩いてチョッキリの枝を何本も見つけることができました。
それから、何回も森の中を歩いて調査を続けるたびに新しい発見ができて、とてもたのしかったです。
2年間の研究でわかったことは、ハイイロチョッキリは自分の子孫を残そうと、いろいろな工夫をして、精いっぱい生きているということです。
そして、森の中では色々な生き物がつながって生きているということも実感しました。
僕は将来、森の保護センターを作りたいと考えています。そのためにももっといろいろな勉強や研究をして、地球のことを考えられる人間になりたいです。
そして、人間も含めて、地球上の生き物がずっと仲良くできればいいなぁと思います。
こんにちは。
福井県越前市からきました、新谷智之です。
このたびはこのように大きな賞をいただき、ありがとうございます。
みなさんはアリに対し、どのような印象を持っていますか。
「夏に地面を歩き回る小さな虫」、「甘いものに集まる虫」、「よく働く虫」などでしょうか。
僕の研究のきっかけは小学校3年生の時に、アリは甘いものなら何にでも集まるのだろうか。甘くない食べものならどうなるのかを疑問に思い、研究をはじめました。
その結果、アリは甘くてもカロリーを含まない食品には集まらないことや、糖度を含んでいても苦いものや酸っぱいものには集まらないことがわかりました。
さらに研究を進めると、暑さに強い虫だと思っていたアリが、実は暑さに敏感なことや、アリの集団には必ず怠け者がいることがわかりました。
小学校6年生からは、環境に対しアリがどのように行動を変えるのか研究を進めました。その結果、アリは生命の危険に関わる環境変化には敏感に反応するのに、生命の危険のない環境変化には行動を変えないことがわかりました。
また、体内の水分量によって行動が変わることもわかりました。
この研究で苦労したことは、屋外での観察実験の時、途中で雨が降ったり日向になったりして、アリがいなくなってしまい、思うように研究が進まなかったことです。しかし、これらの失敗から新たな発見があり、より多くのことがわかりました。
また、フェロモンの影響について実験を進める際、専門の先生から丁寧なアドバイスをいただいたことで、精度の高い実験や考察ができ、本当に感謝しております。
特に今回は思うように研究が進まず苦労しましたが、このような大きな賞をいただき、本当に感謝しております。
アリはどこにでもいる小さな虫ですが、観察すればするほど新しい発見がわいてくる、とても興味深い昆虫だと思います。
ありがとうございました。