- 大阪府豊中市立第十一中学校 1年
升谷 有里
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第51回入賞作品
中学校の部
佳作
研究の動機
昨年の研究で、心拍数の1日の変化を測定して、日中は交感神経の働きで心拍数が高く、夜は副交感神経の働きで心拍数が低いという1日の大きな体のリズムがあることが分かった。また、中学生になって夜寝るのが遅く、寝不足でしんどくなることが多くなったので、今、自分の体のリズムはどんな状態か、どうしたら改善できるかを知りたいと思った。今回は、朝の光が生活リズムに大切だと聞いたので、本当かどうか確かめようと思った。
研究の方法・結果・考察
方法
対象者:調査者本人13歳、朝型夜型質問紙で「やや夜型タイプ」
調査期間:
7月27日から1週間普段の生活をした後、8月4日から6日間は光環境を調整した生活を行った。目覚まし時計2個を6時にセットし、起きられなければ親に起こしてもらうようにした。後半は、目覚まし時計はセットするが親には起こしてもらわないようにした。調査期間中は運動量に差が無いようにした。
測定項目(測定方法):
睡眠時間、心拍数(安静時30分ごと)、照度と温度・湿度(場所を移動するごと、また1時間ごと)、気分(眠気とスッキリ感を0~5点の主観的評価)。
光環境調整:
①午前中の照度を2500ルクス以上確保した。朝日を取り込むため寝室のブラインドを開けて寝た。午前中2500ルクス以上ある場所で自分ができる行動を組み込んだ。午前中の勉強を南側の窓際でした。
②夜の照度を200ルクス以下に抑えた。リビングの電球を半分減らした。子供部屋の全体照明を昼白色から電球色に変えた。できるだけ朝に勉強した。
結果・考察・分かったこと
普段の生活では、前半は親に作られたリズムで、リズムのメリハリが少なかった。後半は好きなだけ寝ていると、リズムが平坦になり慢性時差ぼけ状態であった。午前中光を浴びる生活では、自然に体でリズムが作られ、リズムにメリハリがあった。目覚まし時計がなくても起きることができ、睡眠時間も少なくてすみ、眠気は低く、スッキリ感も強かった。
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