僕は音楽が大好きです。ある日、いつも通りウォークマンをカバンから取り出してみると、イアホンのコードが絡まっていたのです。飛び跳ねたり、走り回ったりしたわけでもなく、普通に歩いていたにもかかわらず、コードは非常に複雑に絡まっていました。僕はイアホンのコードはいったいどうやって絡まっているのか、疑問に思いました。そこでコードの絡まり方について研究しようと思ったのです。
追求
1) | 長さ3m、Y字の丸型イアホンを30㎝×20㎝の透明のビニール袋に入れて縦に振った。10秒振るごとに写真を撮り、それを100回繰り返し、合計1000秒振った。途中で絡まりをほどかなかった。これを50回計50000秒振ることによって絡まり方の種類を調べた。以下、条件を変えて同様に実験した。 | ||||
2) | コードの長さを1mにして5種類のイアホンを使った。 | ||||
3) | コードの長さを1m、1.2m、3mにした。 | ||||
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5) | 袋の底がV字型、U字型、Π型の袋にY字丸型式のイアホンを入れた。 | ||||
6) | 袋の中に空気、水素、酸素、二酸化炭素をそれぞれ入れた。 | ||||
7) | 自作の実験装置を使って横揺れにした。また、人が歩いている時のカバンの動きをデジタルカメラの連写機能を使って観察し、自作の実験装置を使って回転させた。 |
結果・考察・分かったこと
① | どんなに複雑に絡まっているコードも、単純な5種類の絡まり方(写真)の組み合わせでできている。 |
② | コードは長いほど絡まりやすい。始めの絡まり方がその後の絡まり方に影響を与えている。 |
③ | コードは細いほど絡まりやすいが、細すぎると質量が関係して絡まる回数は減る。また、柔らかいほど絡まりやすい。 |
④ | コードを入れる袋の底が安定しているものほど絡まりにくい。 |
⑤ | 横揺れではコードは絡まず縦ゆれがコードの絡まり方に関係している。 |
輪っか型 | ねじねじ型 | 固結び型 | 三つ編み型 | プレッチェル型 |