僕の家では、コーヒーの出しがらを脱臭剤として使用している。市販の脱臭剤には活性炭が使われていること、さらに活性炭はカイロにも使われていることを知った。そこで、昨年、コーヒーの出しがらを使って、活性炭と同じように温度が上昇するのか実験した。すると、コーヒーの出しがらも化学カイロに使えることが分かった。今年は、コーヒーの出しがらを使って、実際に使用できるエコ化学カイロ作りに挑戦することにした。
方法
昨年の研究結果から、コーヒーの出しがら3g、鉄粉(300メッシュ)6g、5%食塩水2ml(2からは1ml)で①から⑦について追究した。
① | コーヒーの出しがらと鉄粉に食塩水をしみこませる方法 |
② | 食塩水をコーヒーの出しがらと鉄粉にしみこませたときの発熱の違い |
③ | 封筒の厚さと発熱の関係 |
④ | 紙の空気の通りやすさと発熱の関係 |
⑤ | 空気の通りやすい紙を使用した時の発熱 |
⑥ | 穴をあけた封筒を保温する時と保温しない時の発熱 |
⑦ | バーミキュライトに食塩水をしみこませた時の発熱 |
⑧ | 最強の化学カイロを製作した。 |
結果・考察
1)食塩水はコーヒーの出しがらや鉄粉に加え置いていてもしみこまない。
2)鉄粉に食塩水をしみこませた時の方が温度が上がった。
3)より薄い封筒を使用すると空気の通り道が多くあり、温度がより上昇した。
4)封筒に穴をあけると、空気の通り道ができ、温度が上昇した。しかし、穴の数が多いと熱が外に出てしまう。
5)通気性の高い紙(コーヒーフィルター)を使用した時に温度が上昇した。さらにマスクなど保温性が高い物は温度が下がりにくかった。
6)穴をあけた封筒を保温すると、保温しないときに比べ温度が上昇した。さらに、穴を多くするほど温度は上昇していった。
7)バーミキュライトに食塩水をしみこませる時はバーミキュライトの量が増えると温度が上昇しにくくなった。
8)コーヒーフィルターに1.6㎜の穴を4個あけ、保温した物が1番温度が上昇し、最強化学カイロといえる。
コーヒーフィルターを使ったカイロ |