キュウリを生のまま食べたとき、驚くほどまずいものもあった。美味しいキュウリはどうやったら作れるのか知りたくなったので、一昨年より研究をしています。
昨年の結果から、美味しいキュウリは果実内の硝酸濃度が低いこと、その硝酸濃度は、収穫前日午前中の日照時間に強く影響を受けていることがわかりました。
今年の研究は、硝酸濃度の低い美味しいキュウリを天候の影響を受けずに作る方法を探ることにしました。
美味しいキュウリとは果実外皮の硝酸濃度が低いものであることがわかりました。
美味しいキュウリを作る方法として、果実への補光や遮光を行う試験をしました。補光処理は、収穫前日午前中の日照時間が短い条件で、硝酸濃度の低い果実が生産できました。遮光処理は、無処理に比べ常に硝酸濃度の低い果実が生産できました。
普通の緑色のキュウリは、その緑色の所にまずさの原因となる硝酸が優先的に集まっており、常に美味しいキュウリを作る方法として、「果実への遮光」は大発見だと思いました。