私達は、読書などを通して子母口貝塚を知りました。詳しく調べてみたり、市民ミュージアムの展示などを通して、さらに興味がわいたので、実際に行ってみました。子母口貝塚からは、現在でも見られる貝の化石がたくさん出てきました。貝は、海水の塩分濃度、水温、水深、地質によって棲みわけています。なので、出土した貝から当時の環境を復元できるのではないかと思い、この研究を始めました。
出土貝類の生息条件から、子母口貝塚の古環境(古多摩湾の海の環境)は、
①子母口貝塚の真下に、古多摩川の河口干潟が広がっていた。
②古多摩川と古多摩湾の水の汽水域があった。
と、考察できた。貝は、生息環境に適していなければ生息できないことを立証し、子母口貝塚の古環境を復元することができてよかったです。
今後は、横浜や東京の方の貝塚の復元も行ってみたいです。