果物は、上部か下部かなどの部位によって味が違うとか傷ついたり、ショックを与えたりすると甘くなるなどといわれている。今回の研究では、リンゴを使って部位によって味がどのように違うのか、また傷つけたり、ショックを与えたりすると、本当に味が変わるのかなどについて調べた。
今回の研究から次の(1)~(3)のことが分かった。
(1)リンゴの食味などは刺激や振動によって変化することがあること。
(2)リンゴは刺激や振動を与えると、与えた部位の糖度が上がり甘くなること。
(3)リンゴは一般的に、上部より下部が甘く、糖度も高いが、皮をむいて調べると上部と下部の甘味や糖度の違いがよく分からなくなってしまうこと。
(2)のようなことが起こるのはリンゴが刺激や振動から自分を守ろうとしているように見えて感動的だった。