昨年の自由研究「寒天を分解してみよう」で、寒天が固まらなくなる条件とその時の状態の変化について調べた。その中でいくつかの寒天の性質を発見することができた。しかし、昨年の研究では実験が不足しており、疑問や課題が多く残った。そこで、寒天を分解する条件をもっと詳しく調べ、「寒天をもっと分解してみよう」というテーマで研究を継続することにした。
寒天が柔らかくなる過程で、主成分のアガロースが変化して糖が生成され、分解が進むと糖の検出量が増えていくことが、CODを使うことで定量的に確認できた。この糖がアガロオリゴ糖だと考えられ、分解力の強いクエン酸を使って「寒天をもっと分解」して効率よくアガロオリゴ糖を生成する方法を調べることができてよかったと思う。