炊きたてご飯を食べるとき、私にはどうしても気になることがあります。それは、炊飯器の中にできる透明な「ぺらぺら膜」のことです。この「ぺらぺら膜はどうやってできるのか」「防ぐことができるのか」など興味が湧き、「ぺらぺら膜」について研究を始めました。まず、「ぺらぺら膜」の正体は何か?を追究します。その後「ぺらぺら膜」ができる時とできない時を比較して「ぺらぺら膜」はどうしてできるのか?という追究を行います。比較することで「ぺらぺら膜」のでき方など、研究の目的に迫れると考えました。
①「ぺらぺら膜」ができるのは、炊飯器特有のものである。
②土鍋、飯ごう、圧力鍋などでは、「ぺらぺら膜」はできない。
③保温時間が長くなっても、「ぺらぺら膜」はできる。
④炊き込みご飯の脂質(油)で「ぺらぺら膜」ができなくなる。
⑤炊飯器で「ぺらぺら膜」ができるのは、米を炊くことで、α-デンプンが沸騰した熱水の中に混ざり、そのα-デンプンが水分とともに釜の側面につく。その後、釜の蓋をあけると、湿度が下がり、水分が抜けてβ-デンプンの薄い膜(ぺらぺら膜)ができる。身近なご飯にできる「ぺらぺら膜」のたくさんの不思議を見つけることができ楽しく追究できました。