研究の動機
昨年度、ポイの研究を通して「紙の厚さが均一なものが強い」という、あまりに単純な結論に満足できなかった。もしかすると、ポイを作っている紙の繊維の部分などで何か起こっているかもしれないと考えた。そこで、科学部の仲間と共に追究を続けることとした。
結論と感想
強いポイとは、繊維が厚く、たくさんからみついているポイだと、最初は考えた。しかし、強度の高いポイ(5号)が強度の低いポイ(7号)よりも弱くなってしまった結果に予想と違うと思った。そこから和紙の性質に着目して、実験をくり返すなかで、強いポイが生まれるのは、ポイの表面が湿ったり乾燥したりすることをくり返すことで、ポイの繊維が結合して強くなることをつきとめることができた。予想とは違う結果にとても驚いた。