〔研究の動機〕
半熟卵の天ぷらを食べたとき、衣がかかっていない部分の白身の食感が硬く、「どうして衣がかかっていない所は食感が良くないのだろう?」と思った。おいしい天ぷらを揚げる方法を科学的な面から研究し、だれでも簡単に天ぷらを揚げる方法を調べたいと考え、さつまいもに着目して詳しく研究調査することにした。
〔結論と感想〕
揚げたときに甘くなる「厚さ」、揚げたときに甘くなる「油の温度」、食感の良い「水分量」と「衣の濃さ」の4点に着眼し、測定方法も含めて調べた。天ぷら粉の袋に書いてある内容(揚げる方法)が、調べていると“おいしい”揚げ方に近いことが分かってきたが、衣の濃さについては、実際にはホットケーキの分量に近い粉と水の分量(粉と水の量が同量)が一番おいしいことが分かった。「おいしい」を数値であらわす難しさ、測定方法を決めるまでの予備実験も大変で心に残った。