研究の動機
岩石・鉱物・化石の図鑑を買ってもらったことがきっかけで、鉱物に興味を持った。また、小学校の時に家族と訪れた、「中谷宇吉田郎 雪の科学館」で、雪の結晶に関する実験や標本を見て、人工結晶にも興味を持った。
ちょうどそのころ、学校の理科で「ものの溶け方」の単元を学習し、ミョウバンの水溶液から結晶が取り出せることや大きく成長させることができることを知った。そこで、ミョウバンを自分の手で、大きな宝石のようにきれいな結晶に成長させてみたいと考えた。
結論と感想
「密度拡散法で欠けのない大きな結晶を作る」では、4種の装置を準備して観察を続け、どの装置の結晶が欠けのない大きな結晶を作るのに適しているか実験して調べた。温度・湿度を徹底管理しても、やはり欠けができてしまった。さらに詳しく観察することで、その欠けは温度・湿度のせいだけでできるのではなく、種結晶を吊り下げるテグスを取り込んで成長するときにできることがわかった。4種の装置のうち3種は、その欠けを修復しながら成長したが、テグスを結ぶ位置が角だった結晶は修復できなかった。大きな結晶を作るためには、温度・湿度の管理と種結晶のつけ方が大切であることを学んだ。「光るミョウバン結晶を作る−ブラックライトで発光する結晶」では、蛍光ペンのインクや食品の色素などで、発行する結晶を作ることができ、併せて蛍光で発光する仕組みについても学ぶことができた。