研究の動機
私達が普段から口にしている作物には、防虫剤などの農薬がつかわれていて、調べてみると、残留性農薬を完全に洗い落とすには多量の水が必要で、時間がかかってしまう。そこで、私達は人への害が少ない農薬が作れないかと考えた。それをきっかけに農薬の研究をしている過去の論文を読むと、植物自身が出す物質によって、他の植物の成長を阻害したり、促進したりすることがわかった。そこで私達は、一般的に各家庭で使われることを想定し、身近な植物を栽培して研究室内で容易に抽出し、対象の植物の成長阻害や成長促進を行うことができないかと考え、本研究を行うことにした。
結論と感想
ダイカンドラとシロツメクサは、採取してすぐの状態ではブロッコリースプラウトに対して成長抑制作用が見られなかったが、自然乾燥をすることで成長抑制作用がみられた。ダイカンドラよりもシロツメクサのほうが他の植物に対して成長抑制作用が大きいことが分かった。さらに、乾燥させる飼料は茎がもっとも強い成長抑制作用があり、24時間乾燥させることで成長抑制作用が一番高くなることが分かった。