夏休み、ぼくはサッカー部の部活動から帰って、扇風機にあたりながらアイスクリームを食べていました。その時、「何かいつもより溶けるのが早いなあ」と思いました。ぼくは扇風機にあたると涼しいのに、なぜアイスクリームは溶けるのが早いのかなと疑問に思いました。
追求1
扇風機の風の強さが強と弱、風を当てない時のアイスクリームの中心付近の内部温度をデジタル温度計で測った。風が強い方が温度の上がり方が速かった。
追求2
扇風機の風の温度を測った。室温29.3℃の時、扇風機の風は28.7度だった。
追求3
アイスクリームの表面のすぐ上の温度を測った。扇風機の風を当てると室温と同じくらいになるが、当てないと室温よりも10℃くらい低くなっていた。
追求4
扇風機の風を当てた湯と風を当てない湯の温度変化を調べた。風を当てると湯の温度はみるみる下がった。
追求5
「扇風機の風が当たると水が蒸発しやすくなることにより、温度が下がる」という仮説を立てた。机に水をかけて扇風機の風を当てたものと当てないもので温度変化を調べた。風をあてた方が2℃下がり、水も蒸発した。
追求6
室温と同じ水を2つ用意し、追究4と同様に調べた。風を当てた方は徐々に水温が下がった。
追求7
乾湿計に風を当ててみた。湿球のみ2℃下がった。
追求8
濡れた布をまいた缶コーヒーとそのままの缶コーヒーに扇風機の風を当て温度変化を調べた。濡れた布を巻いた方が徐々に温度が下がった。
追求9
アイスクリームとシャーベットで追究8と同様の実験をした。濡れた布を巻くと温度の上がり方がゆっくりになった。
アイスクリームが早く溶けるのは扇風機の風で周りにある冷えた空気が飛ばされて、空気が暖められるからだ。扇風機の風に当たりながらアイスクリームを食べるためには、濡れた布を容器にまいてやればよい。