小学2年生から3年間続けているミニトマトの研究で、土に落ちたミニトマトからたくさんの芽が出ているのを発見し、発芽に興味を持った。また、ミニトマトの葉を半分に切ると、成長に違いが出ることを研究したことから、種を半分に切ったらどうなるか知りたくなった。他の植物と比較してみたいと思った。
研究Ⅰ.
トマト、ミニトマト、ピーマン(冷蔵庫にあったものから種を取り出した)、かぼちゃ、ひまわりのそれぞれの種を縦半分に切ったもの、横半分に切ったもの、そのままの3種類用意した。ひまわりは、厚さを半分に切った種も加えた。
① | プランターの土にまいた。 |
② | トレーに水でぬらしたキッチンペーパーをしいてまいた。 |
結果
②だけが発芽した。ピーマンは発芽しなかった。(表1)
研究Ⅱ.
ひまわり(4種類)とかぼちゃ(3種類)の種から育った苗をひとつずつプランターに植え替えた。ひまわりは苗の大きさに変化がなかったので、葉に変化をつけた(図2)。成長を観察し比較検討した。
結果
(1)ひまわりの葉を「縦半分」にたくさん切り取るほど残りの葉が大きくなり、「そのまま」より成長がよくなった。
(2)葉の枚数を半分にすると成長が悪くなった。
(3)かぼちゃは「そのまま」はどんどん成長したが、半分に切った種はちゃんと成長しなかった。
考察
(1)ミニトマト・トマトの種はとがった方に「芽のモト」があり、丸い方は栄養分が入っていると考えられる。
(2)ひまわり・かぼちゃの種は、すでに種の中で双葉が出来ている。ひまわりの双葉は本葉が出るまでの栄養になってい
ると考えられる。かぼちゃは双葉が小さいと小さい本葉しか作れず、小さい本葉では十分な栄養が作れないので、大きく育つことはできないと考えられる。
(3) ひまわりは葉全体で自分の存在を感じているのではないかと考えられる。
表1