私は毎年ナミアゲハの幼虫を育て、羽化したら放しています。7月、1匹は白いレースのカーテンの上で茶色のさなぎになって、もう1匹は茶色のサッシに付いて緑色のさなぎになりました。今まで育ててきた中では9月までは緑色のさなぎになり、10月になると茶色のさなぎになっていました。7月に茶色のさなぎになった事と、同じ日にちがう色のさなぎになった事がふしぎでした。
1) | 4つの条件でナミアゲハの幼虫を飼った。①緑色のふたのケース②茶色の色紙でおおったケース③両面テープをはってその上にすな絵のすなをつけた部分(ザラザラ)とそのままの部分(ツルツル)を①と②に作った④日照時間を変えた。 |
2) | 19匹の幼虫が、げり便をした日・ぜんようになった日・さなぎになった日の平均気温・最高気温・最低気温・日照時間・さなぎになった周りの色・周りがツルツルかザラザラかを記録した。さなぎになった場所の明るさ(ルクス)を測った。 |
3) | 10月6日に見つけた4匹の幼虫でも観察した。 |
1番明るい緑色のケースでは全部のさなぎが緑色になった。茶色のケースでは、明るい真ん中にあったさなぎや日照時間が長かった日のさなぎが緑色、側面についたさなぎが緑色と茶色、日照時間が短かった日のさなぎが茶色になった。研究の動機となった日は白いレースのカーテンの上が暗くて、茶色のサッシが明るかったのではないかと考えられる。