中学1年生のときに「昆虫や鳥の羽に揚力はあるのか?」のテーマで、昆虫や鳥の羽一枚一枚に揚力があることを自作の風洞装置を作って調べた。2年生では、「昆虫のように平らな翅にも揚力があるのはなぜだろう?」のテーマで、一見平らにしか見えない昆虫の翅をよく観察し、模型を作って最も揚力のある形を探した。
今年は2年間の研究を踏まえて、昆虫の翅が揚力を生み出すしくみについて、さらに調べてみることにした。
昆虫は羽化でたたまなければならない小さくて平らな翅で揚力を得るために、翅のギザギザした断面において、空気の流れに向かって風のあたる面では層流、谷の内部では小さい乱流が起きて、その上の層流になっている空気の流れをスムーズにし、全体としてはまるで飛行機の翼の断面のようにきれいな流線型の空気の流れを作っていると考えた。いろいろな資料を調べて、その考えが正しいことを確認した。
自分で立てた仮説が、みんなに認められていることだと分かって良かった。