研究の動機
小学校3年生のときから毎年、300匹あまりのカブトムシを卵から孵(かえ)し、育て研究してきた。毎年、半月の日にフンが大量に土(牛糞を発酵させ終わったもの)の中にあることを不思議に思っていた。僕の大好きなカブトムシの成長が月の周期と関係しているのではないかと思い始めたのは、小学校5年生のときである。そのことをデータで捉え、証明するため継続研究を行った。また、生物実験は、自然に近い形で行うのが良い。僕の家は裏が林になっており、カブトムシにとっては自然環境に近く、生育しやすい環境である。
結論と感想
①フンの質量は、月の周期と関係しており、半月の日にその質量が多くなる傾向にある。また、新月の日に質量が少ない傾向にある。②新月満月の日は、月と地球の距離が長くなると、フンの質量が増える。これらの結果から、多くの生物が、月の周期に影響されながら生きているのと同じように、月と地球の距離が、カブトムシのフンの質量変化に、影響を及ぼしているということが分かった。僕の28+235日間のデータ計測は、その後の継続研究によっては、もっと確かな結論を得ることができると思う。この研究で、ただの勘ではなく、質量測定によるデータで証明できたということが、僕にとってとても大切なことだということが分かった。