〔研究の動機〕
月の観測をしていて、きれいに見えるお月様の表面は、実はクレーターでボコボコしていることを思い出した。月が誕生した50億年前に、どれくらいの大きさの隕石がぶつかってあのクレーターができたのか、クレーターの大きさはどのくらいになるのか、調べてみたいと思った。そこで、実際に月の地層に似せた層を作って物体を落とし、クレーターを作ってみて、凹みの深さから計算ができないか試してみた。
〔結論と感想〕
手のひらにのるくらいの小さな物体を落としたときの運動が、月にクレーターを作るほど大きな隕石の運動とつながるのだと思うとわくわくした。疑似地層に落とした物体の凹みは本当に小さなクレーターのようだった。庭の石相当の密度で重さ8,528兆tの隕石が月にぶつかったとすると、なんと直径16.9kmものクレーターができる。衝突するときのスピードや角度がつくとどうなるかなどを今後の課題として引き続き研究していきたい。