〔研究の動機〕
東京スカイツリーに家族旅行で行ったとき、スカイツリーには五重塔の心柱にヒントを得た制振構造が取り入れられていることを知った。また、上野公園に立ち寄ると、公園内にある五重塔が400年近く前の1631年に建てられ、今まで地震などで倒れていないことを知った。さらに、このことを友だちに話すと、どうして五重塔は地震で倒れないのだろうとみんな不思議に感じた。それが研究を始める動機になった。
〔結論と感想〕
次の4つのことが分かった。①五重塔の心柱は、各層が必要以上にずれないようにかんぬきのような働きをしていること②五重塔が積み上げて建てられていることで、スネークダンスのように動き、ゆれを和らげ倒れるのを防いでくれること③心柱を層の一番上だけで固定することで振り子のようになり、ゆれを弱めていること④各層をつなぐ木組みを用いた構造が弾性を保ち、ゆれを和らげていること。また、五重塔にかくされた昔の人の知恵や技術の素晴らしさに気づき感動した。