研究の動機
小学6年生の時にテレビ番組で、西アフリカのニジェールで砂漠化した土地に生ごみをまいて、農地化に挑戦している京都大学大学院の大山先生の活動を見て、生ごみをまいた場所から植物が生えてくるということにとても興味を持ったのがきっかけです。その後、「砂漠化」や「緑化」について調べていくうちに、地球の様々な地域で砂漠化が進行していることを知り「興味」から「何とかしたい」という気持ちに変わり自分でも色々な緑化の方法を研究したくなりました。小学6年生から今まで、毎年「砂漠化」や「緑化」をテーマに自由研究を行っています。
結論と感想
本研究で使用した腐葉土というものは、堆肥としての栄養はほとんど無く、用土に混ぜ、用土の状態を良くすることで、微生物や生き物を増やし、それらが出す有機物が分解・再合成され、腐植が進むことにより1~2年かけて用土に栄養を取り込みます。実験期間の短かった本研究では、堆肥としてではなく土壌改良材としての力に注目して研究を進めました。第1・第2実験ではたくさんの個体データをとったにもかかわらず、腐葉土の効果が分かるような結果が何も出ず困りましたが、第3実験では腐葉土が用土を良い状態に変えることができるという事実を確かめることができました。腐葉土が持つ力を信じて、今後更に実験内容を改善して「効率の良い緑化」について研究を続けたいと思っています。