第62回入賞作品 中学校の部
佳作

朝顔の研究 パート8 ~新しい朝顔の誕生まで②~

佳作

熊本県山鹿市立鹿北中学校 2年
中島 とあ
  • 熊本県山鹿市立鹿北中学校 2年
    中島 とあ
  • 第62回入賞作品
    中学校の部
    佳作

    佳作

研究の動機

 朝顔の研究をはじめて8年目になった。新しい朝顔を誕生させるため、昨年から朝顔の交配実験を開始した。交配実験でできた種子を蒔き、親株からどんな朝顔が誕生するのかを調べる。また、朝顔に変異をもたらす遺伝子や遺伝のしくみについて詳しく調べてみようと思った。

結論と感想

 今年は、交配種155株とそれ以外に45株の朝顔を育てた。朝顔の交配実験をして、簡単に新しい朝顔が誕生すると思っていたが、実際はそうではなかった。例えば、桔梗咲と絞り咲の交配では、絞り模様の桔梗咲の花が咲き、青色と紅紫色を交配すると、単に絵の具を混ぜるように花の色も混ざり、紫に近い色の花が咲くと思っていた。しかし、遺伝子の世界はそう簡単なものではないことが分かった。色や形を伝える遺伝子が1つ1つあり、優性に隠される劣性の遺伝子があり、遺伝子同士をかけ合わせることで遺伝子のはたらきにより、それぞれの朝顔が誕生する。変化朝顔は変異した双葉を見抜く力が必要だが、野性型の花の色や双葉や並葉は全てが同じではなく、青色にも色の幅があり双葉や並葉にもいろんな形があることが分かった。今年、違いがみられなかった朝顔の中にも、変異を隠し持っているものがあるかもしれない。今年はできるだけ多くの種子を保存し、来年種子のテスト蒔きをして変異した朝顔を発見したい。交配実験結果より、丸咲(青)と絞り咲を交配すると24株中23株から縞模様の朝顔が咲いた結果から、縞模様はもしかすると丸咲(紅紫)と交配した場合にも縞模様が出る可能性が高いと考える。花色や模様、葉形の判断が難しいものがあり苦労したが、花弁の青色や並葉の中にもいろんな形があり朝顔1つ1つにも人間と同じように個性があることが分かった。多くの朝顔を育てて分かったことを来年の研究に活かしたい。

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