理科の授業で、だ液の働きの実験をした時、60℃の湯に25℃の水を加えて40℃の湯を作ったが60+25=85ではない。その他考えると、温度のたし算について不思議なことが起こっているように思えた。そこで、温度について、たし算できるのはどんな場合か、たし算できないときは、どんな計算をしたら良いかを調べたいと思った。
□ml,△℃の湯と、○ml,▽℃の水を混ぜて□ml+○ml,?℃のぬるま湯ができると考えたとき、?を□△○▽の式で予言したいと思った。
実験1 湯と水の量が等しいとき
①湯をナベで大量にわかした。②メスシリンダーで100mlの水をビーカーに測りとった。③温度計で水の温度を測った。④湯をメスシリンダーで100mlビーカーに測りとった。⑤湯の温度を変えて
②と混ぜた。⑥湯と水を温度計で5回ゆっくりかき混ぜて温度を測った。⑦湯の温度・水の温度・できたぬるま湯の温度を棒グラフに表した。
結果
できたぬるま湯の温度は湯と水の平均になった。
湯と水の量が違うとき
湯の体積と温度を変えて実験した。結果できたぬるま湯と水との温度差をA、ぬるま湯と湯との温度差をBとすると、□:○=A:Bであることを発見した。ぬるま湯の温度=(▽×○+△×□)/(□+○)(千晶理論1)を導けた。
検証実験
1)(父に助手になってもらった)①湯と水の量を助手が測り私に伝えた。②助手は湯と水を混ぜてぬるま湯の温度を記録した。③私は千晶理論1を使ってぬるま湯の温度を計算した。④結果を照らし合わせた(表1)。
2)氷と水(湯)を混ぜたとき、
3)0℃の水と湯を混ぜたときで調べた。
千晶理論1は検証されたが、氷と水(湯)を混ぜた場合には当てはまらなかった。同じ0℃でも氷は水よりも冷やそうとするパワーが強いようだ。さらに、熱い湯の冷め方を詳しく調べて、「湯の温度の下がる速さは、その瞬間の湯の温度と周りの温度の差に比例する」(千晶理論2)ことが予想できた。