〔研究の動機〕
さいきん、自ぜんさいがいがふえ、ひなん所が活用されていることが多い。しかし、ひなん所にひなんしても、電気や水がすぐに使えないことも多い、と聞く。特に、夜にやっとひなんできたひなん所に明かりもなく、トイレや手洗いに行くことも大変だった、というひさい者の話は心にのこった。
感せんしょうの心配もある中、最てい限のえいせい的な生活を送るために、自然の風だけで手元や足元を照らすことができたらとても役に立つはずだ。
昨年の研究で残された二つのか題−弱い風でも発電させる・風の力をちく電して使う仕組み作り−に取り組もうと思う。具体的には、昨年度作成した小がた風力発電きを改良し1.「ちび風」(弱い風)でも発電させる工作物を作ること、および、かんたんな仕組みで2.風力発電をちく電して使えるようにする工作物つくり、を目的としてパートⅡの研究を行おうと思う。
〔結論と感想〕
結論
昨年度の研究から、ぼくの工作技術ではタテヤ入りサボニウムが一番発電するという結果を前提にして、小型タテヤ・サボニウムのいい位置・いい高さを求め改良がたタテヤ入りサボニウムを作った。さらに弱く変化する風に対応し発電りょうを増やすために、他のすい直がたのはね−パドル、ダリウス、ジャイロミルと組み合わせたらよいと予想した。結果は予想に反し、ほかのはねとの組み合わせでも発電りょうは増やせず、一番発電したのは小サイズのタテヤ入りの今までのサボニウムだった。ちび風をとらえるため、サボニウムを他のはねと組み合わせても発電させるためには、工作の精度、モーターの性能を考える必要がありそうだ。
小学5年生の授業で使う「コンデンサー」を配線してみたら、うまく風力をちく電することができ、さらに電力ぎゃく流をふせぐ「シリコンダイオード」を使い日中5~9時間ちく電しておけば時間におうじ夜間に60~90分間程度はあかりとして使えることがわかった。
ひなん所のグッズとして道具箱に「モーター(風力発電用)、LED電球、コンデンサー」を入れておけば、びちく品にあるであろう紙コップ(ふつうサイズ)さえ使えばかんたんにLED1個でともるかい中電とうくらいのあかりに使うことができることを、ひなん所にてい案する。
感想
ぼくの工作風力発電きでは、他のはねと組み合わせてもちび風(3.0m/s)で発電させるのは予想外にとてもむずかしかった。しかしちく電は想像よりずっと簡単に小学校にある道具でできたのでやった、と思った。次は、街中のビル風ポイントを探し、昼間ちく電させておくためのマッピングを行い、富山市のひなん所で使えるための風力発電地図つくりをしたいと思っている。