研究の動機
私は4年間、スイカの種から油を作る研究をしていました。コロナ禍で今までよりも手を洗ったり、アルコールで消毒する機会が増え、家事をする母の手はひどく荒れてしまい、私のスイカ油とたき火の後の灰で肌に優しい石けんが作れないかと考えました。
結論と感想
スイカ油は大量の種が必要にもかかわらず、少量の油しか取れないため、今年は種を集めながら灰の選定や配合、水溶液の濃度を変えて予備実験を行いましたが、薬品に頼らないことがこんなに大変だとは思っていませんでした。ようやく分離していない石けんができ、フワフワの泡で顔を洗うと、失敗続きで大変だった気持ちまで洗い流されていくようでした。私の石けんを使って、母が喜んでくれたのがとてもうれしかったです。
今年の実験では最適な水溶液や工程、必要な条件が見つかりましたが、実験を重ねるごとに新たな疑問が生まれるため、もう少し検証が必要なところがあります。スイカ石けんへの道はまだまだ続きます。