研究の動機
小学2年生からトノサマバッタの観察・研究をしてきて、今年は小学校最後の研究となるので今までやってきたことのまとめになるような研究をしたいと思った。
昨年の研究では、気温の違いによるトノサマバッタの成長や活動の違いについて調べた。温度の違いと動く量を調べる実験では、何度も実験してオスもメスも暑い方がよく動き、特にオスの方がよく動くことが分かった。そして気温の違いと成長の早さを調べる実験も、2回実験して暑い方が早く成長することが分かった。
温度の違いによる食べる草の量を調べる追加実験では、草を食べる量は暑くても寒くても変わらないという結果になった。だが実験を30分で1回ずつしかしてなかったことと、成長の早さが早いのに食べる量が同じということに少し引っかかった。
まずそれを解決するために、去年実験した温度の違いによる食べる草の量を調べる実験を観察する時間を変えたり、使うバッタの数を増やしたりするなど詳しく実験をすることにした。
そして今年は、昨年した気温の違いと成長の早さを調べる実験もさらに詳しく調べたいと思い、使うバッタの数を増やし大きさの違いなども調べることにした。
結論と感想
実験1では気温が低い時より高い時によく動いていた。実験2では暑いときに多く食べて、寒い時はあまり食べなかった。また、メスはオスよりも多く食べていた。実験3①での12時間で食べた草の量の合計は暑い方が寒い方に比べて多く食べ、特に暑い方のメスが多く食べることがわかり、実験3②では時間ごとに食べる草の量を調べ、結果は予想とは違い時間による食べる草の量は変わらなかった。実験3③では、フンの量は暑い方が多く、特にメスが多いことがわかった。実験4では気温を変えたときの成長の早さや各令数の体の大きさを調べ、結果は生まれた時から成虫になるまえのすべての時期で暑い方が常温よりも成長が早かった。でも同じ令数での大きさを比べると、暑い方も常温も大きさはほとんど変わらなかった。
5年間トノサマバッタについて知るためにたくさん研究してきた。トノサマバッタの好きな草や、活発に動く時間、どんな気温だと多く食べるかなど、トノサマバッタについてたくさん知れた。5年間トノサマバッタの研究をしてみて予想と違う結果が出ると驚いて、結果がはっきり出るとうれしかった。トノサマバッタの自由研究をしてトノサマバッタのことをよく知れたし、トノサマバッタのことがもっと好きになった。これからもずっと虫捕りをしてまだ知らないことを調べて研究し続けていきたい。