〔研究の動機〕
これまで、アサガオの花色を変えたくて、異なる色のアサガオを交配させて花色の変化を研究してきた。その中で、人工授粉では、自家受粉よりも実の中の種子の数が少なく、受精率も低いということに気づいた。花色の変化を追究する実験では多くの種子を必要とする。そのため、今年は人工授粉の種子を増やし受精率を上げるため、花粉管の伸長に着目し、柱頭部分に砂糖水を塗布したり、柱頭部を切除したりするなど有効な方法を見つけることにした。
〔結論と感想〕
今年の研究で、①アサガオの人工授粉で2%の砂糖水を柱頭に塗布し授粉すると種子の数が増える、受精率が上がる②柱頭を切断した状態では、アサガオは種子をつくることができない、という2つのことが分かった。
今年の研究から、アサガオの人工授粉の受精率を上げる、種子の数を増やすためには、柱頭部に砂糖水を塗布する方法が有効と言える。