〔研究の動機〕
昨年、朝顔の花の色、形と軸、子葉、本葉の関係性について調べた。また、姉の研究を参考にして、朝顔の交配実験をした。今年は、交配してできた種子を蒔き、どんな朝顔が誕生するのか調べることにした。朝顔の花弁の色や模様に興味があるので、花弁の色、形、模様に着目して子世代へどう遺伝していくのか調べた。
〔結論と感想〕
朝顔は、青並葉青丸咲(野生型)の正常な遺伝子が壊れ、劣性変異により色や形が変化することで変化朝顔が誕生する。朝顔は自家受粉で種子を増やしていくが、野生型の遺伝子の中に劣性遺伝子が加わると、親世代と子世代では、親と同じ朝顔もあれば違う朝顔も誕生する。これほど変異が現れやすいのは、トランスポゾン(動く遺伝子)の影響である。正常な遺伝子にトランスポゾンが入ることで変異を誘発し、抜けると正常に戻る。朝顔に見えない朝顔は誕生させることはできなかったが、交配実験をして失敗もあったが雌株とは違う朝顔を誕生させることができてよかった。子世代では劣性変異は優性変異に隠されているので、来年どんな朝顔が誕生するのか楽しみである。一度の交配で多くの色の朝顔を観察できたのは、姉の研究があったおかげである。朝顔の花の基本4色を姉の研究と合わせて通算5年で誕生させることができてうれしかった。また、毎日観察することで、今までに見たことのない模様の出方の観察ができ、朝顔の謎はまだまだ多いと感じた。