2004年5月9日、母がサンルームの外にある小さなハチの巣を見つけた。1匹のきれいなハチが巣の上に乗っていた。そんなに近くでハチの巣を見たのは初めてだったので、ドキドキした。よく探すとサンルームの外に全部で３つの巣があった。図鑑で調べると、フタモンアシナガバチだと分かった。その日から巣を観察し研究を始めて3年目になった。母バチによる巣作りの第一歩から産卵、子育て、そして新女王バチとの世帯交代を通じ、僕は生命のつながりの不思議さ、大切さを感じた。

1）３つの巣の女王バチ（母バチ）をマーキングし色で区別した。

①「ミド」＆「ダイ」（多雌巣）②「アオ」③「モモ」
①の観察 ：2匹の女王バチの1日の行動をタイムテーブルにし、巣外にいた時間、優劣行動の有無を調べた。
②の観察他の巣に比べて大きくならない理由を調べた。
③の観察母バチの居ない巣をぴったりくっつけて観察した。

2）まゆから羽化するまでの期間を3年間比較した。

3）祖父母の家で見つけた巣を解剖してまゆの幼虫・蛹を取り出し、変化の様子を観察した。

1．

2．

取り出した幼虫はうまく羽化できなかった。温度や湿度などの条件が合わなかったのだろうと考えられる。

「ミド」の産卵

「ダイ」による食卵 その後、同じ部屋に産卵した