〔研究の動機〕
身近なもので生薬(漢方製剤)を自分で作ってみたいと思い立ったのは「葛(くず)」が道路脇や空き地などあちこちに大量に生えており、その根の部分が漢方薬「葛根湯」や葛餅の原料になると知ったからです。家の近くにも大量に生えている場所があり、葛だと分かって、これが役に立つ薬草だと知った時、何かできるのではないかとひらめきました。栽培可能な草本から生薬の原料となる候補を選び、3カ所の薬用植物園に行き情報を集めました。実際にみることで興味がわき、自宅で野菜や果物を作るように、漢方薬を作ることができたら面白いと考えたからです。そして、自宅で薬草を育てている人は今まで聞いたことがなかったので、私が初めにやってみようと思ったのが研究の動機です。
〔結論と感想〕
中学1年生の秋からこの研究はスタートしました。1年目は知識が無かったために栽培がうまくいかないこともありました。大学や学校の先生、町にある漢方薬局の方などにたくさん質問をしながら約2年かけて栽培しました。指導の先生からもよく続けて育てていると褒めていただいたことがとてもうれしく、失敗しながらでも、諦めずに研究して良かったと思っています。
神戸薬科大学でTLC解析まで協力していただき、実験の結果から考えると、甘草もショウキョウどちらも生薬として十分使える可能性が高いという結論になりました。自分で栽培して実際に使えるものができてうれしかったですし、自分の予想以上の結果が出て感動しました。
中学3年間をかけてこの研究は必ずやり遂げたいと目 標を持っていたので達成感があります。これは指導の先生をはじめたくさんの方の支えがあって実現したと思っています。

