草木の緑のあるところでは、春から秋にかけていろいろなイモムシやケムシが見られます。いやがらずに、じっくりと観察してみませんか。ただ、ケムシのなかにはドクガのようにふれるとかゆくなるものがありますので、注意しましょう。ひふがツルツルのイモムシなら、まずだいじょうぶです。 この章では、クチナシにつくオオスカシバの幼虫について調べてみました。
クチナシの木の下に黒い糞(ふん)が見つかったら必ずいますから、よく探してみてください。
オオスカシバはスズメガのなかまで昼間飛ぶ、羽の透明な体が緑色の美しいガです。ときどき花にやってきて、長い口ふんをのばし、蜜を吸っていきます。メスはクチナシのやわらかい新芽に卵を1個づつ産んでいきます。これを知らずにいると、いつのまにか大きくなり、クチナシの葉を丸坊主にしてしまいます。幼虫はまわりの緑の葉によく似ていて、とても姿を見つけにくいのです。
観察と実験
その1
その2
その3