カレーうどんを食べると、いつも服に汁が飛んで困る。ふつうのうどんやカレーを食べても、汁がそんなに飛ばないのに、カレーうどんになるとなぜ飛ぶのか不思議に思い、研究を始めた。
実験
1.カレーうどんを入れた器の下に白い紙をしき、白いエプロンをして食べた。食べ終わったら、どれだけ汁が飛んでいるかを調べた。
2.ふつうのうどんで同様に調べた。
3.ふつうのうどん、カレーうどんを1分間わりばしでつり下げて、落ちる汁の重さを調べた。
4.カレーうどんとうどんを食べる所をビデオにとり、スローモーションで観察した。
5.ふりこ運動角度君(写真左)を作った。角度君にうどんをつるし、10度から90度まで10度ごとに片方をはなし、汁の飛びかたを調べた。
6.うどんの長さについて調べた。
7.画用紙に穴をあけて、穴からうどんを通し、指でうどんを自分の方に引っぱって、画用紙に飛んだ汁について、以下の条件で調べた(写真右)。①速く引っぱった時、ゆっくり引っぱった時、②うどんの長さを変えて、③うどんの温度を変えて、④めんの形を変えて
結果・考察
1)ふつうのうどんの方が多く汁が飛んだ。
2)カレーうどんの方がうどんに付いた汁の量が圧倒的に多かった。
3)①うどんの真ん中では汁は飛ばなかった、②うどんのおわりのはしで汁が飛んだ、③うどんは口にすいこまれる事でブランコのようにゆれて汁が飛ぶことがわかった。
4)ゆれが大きくなるほど汁が飛ぶ数と距離が大きくなった。
5)①速くひっぱった時、②うどんの長さが40cmのとき、③温度が低いとき、④細長い形のとき、汁がよく飛んだ。
なぜ汁が飛ぶのか
①うどんの長さ、②うどんに付いた汁の量、③引っぱる力(ゆれ)の3つの条件がそろった時に汁が飛ぶ。
ふりこ運動角度君 |
引っぱる力と汁のはね方 |