飛行場で飛行機が飛び上がるのを見ていたら、翼の形が「への字」になっていました。止まっている翼の形とは違っていました。あの重そうな飛行機が飛び上がるのは、翼の形が関係しているのかもしれないと考えました。翼の形や角度で飛行機の飛び方がどのように変わるかを調べてみたくなりました。
方法
厚さ2㎜の発泡スチロール製カレートレーで主翼、水平尾翼、垂直尾翼を作った。割り箸(20㎝)1本を胴体にした。翼の形や角度が異なる10種類の飛行機を作った。
実験
1.主翼の下にとりつけたゴムがけにゴムをかけて10㎝ひっぱった。床から50㎝の高さのイスに置いた発射台から水平に発射させた。床に着くまでの時間、着地点までの距離、1番高く飛んだ時の高さ、1番高く飛ぶまでの距離について各10回ずつ測定し、グラフ化し比較した。
2.飛行機の後ろに、折り曲げられるストローを差し込んだ。3台の扇風機の前で、ストローを指でおさえつけて、扇風機のスイッチ(強)を入れ、機首の浮き上がり角度を各3回測定し、グラフ化し比較した。
結果・考察・分かったこと
1)飛行機を浮き上がらせるためには、主翼の形が平面よりは「への字」の形の方がこうか的であり、前側の先たんよりも後ろ側の先たんが低い方が、こうか的である。しかし、あまり前側の先たんの高さが高く、後ろ側が低くなると、飛び上がりのこうかが落ちる。
2)主翼の形が「への字」の形であっても、前側の先たんが後ろ側の先たんよりも低いと、下向きにカーブして飛んで行く。
3)主翼と水平尾翼が平面で飛行方向に平行なら、まっすぐ飛んで行く。
4)主翼を高く浮き上がるように取り付けて、水平尾翼の前側の先たんを後ろ側の先たんより高くしていくと、高くは飛ばなくなるが、飛行距離は伸びる。水平尾翼を平面で飛行方向に平行にすると、飛距離はとてもよく伸びる。
5)垂直尾翼は上下方向への飛び方にはあまりえいきょうしないが、まっすぐに安定して飛ぶために必要である。